インタビュー

We Love FENDER GUITARS! Vol.11

We Love FENDER GUITARS!

関口健一

 「GAKKIソムリエ」のオリジナル企画“We Love FENDER GUITARS!”。アマチュア・ギタリスト達のギターライフやギターストーリーを、ギタ−の紹介と共にたっぷりと語って貰う人気コーナー。そうだ、僕達はフェンダー・ギターで大きくなったんだ!大切な思い出、そこにはいつもギターがあった…。

WLF_kiji_banner.png 80年代のバンドブームの真っ只中。友達はみんなホテイ・モデルを手にしていたが、僕が手にしたのはストラトキャスターだった。それ以来買ったギターは数知れない。買っては売り、売っては買いを繰り返しながら30年近くが過ぎた。ギターを弾くことの楽しさに、自分でチューンナップする喜びを知り、更にディープな世界を日夜さまよっている...。ふと我に返ると、そこにはいつものストラトキャスターがあった...。

■最初からストラトキャスター

WLF-10-1280-122.jpg ギターを始めたのはいつ頃ですか?

 10代の半ばです。当時ちょうどバンドブームでして、みんなバンドに憧れた時代でした。僕生まれが群馬なんですが、やたらとBOOWYのコピーバンドが多かったです。クラスの男子の半分以上がエレキを弾いていましたね。僕はBOOWYが解散してからバンドを始めたんですが、それでも影響力が凄くて、5バンドいれば3バンドはBOOWYのコピーでしたよ。

 凄い時代ですね〜(笑)。最初に買ったギターは?

 フェンダー・ジャパンのストラトキャスターで、62年モデルです。高校の入学祝いで親が買ってくれました。中学生の時から「公立高校に入れたらギターを買ってあげる」って言われていまして(笑)。それまでは友達から借りて弾いていました。

 ではバンドは?

 もちろんやりましたよ。ギターを弾いている仲間が4人いたので、それがギターとベースとドラムとボーカルを担当してバンドをやりました。僕はベースでしたけど...。

 なぜ最初にストラトを?

 当時バービーボーイズが大好きで、いまみち(ともたか)さんに憧れていたんです。友達はみんなホテイ・モデルでしたけど、僕は最初からストラトでした。

 その後は?

 大学は青森だったんですが、大学でも色々と音楽活動をしていました。

■僕にはプラモデルのような...

WLF-10-1280-117.jpg これまでにずいぶんギターを購入されたそうですね。

 ええ、売ったり買ったりですけど、のべだと...50本以上は買っていると思います。

 あ〜、10本を越えたら病気ですね(笑)。

 (笑)でも、今は8本しか手元にありません。それが色々な意味で自分が所有できる限界ですね。

 買った50本のギターは、どんなモデルが多かったですか?

 78割はフェンダーとギブソンです。フェンダーは、古いものだと62年製のリフィニッシュのスラブボードのストラト、64年製のダコタレッドのラウンドボードのストラト、カスタムショップのマリー・ケイ・モデル。これはヴィンテージを買おうかどうしようか凄く悩んだのですが、カスタムショップにしました。それからカスタムショップのマーク・ケンドリックのテレキャスターが2本、あと、グレッグ・フェスラーのロベン・フォード・モデルも一時期使っていました。

 なるほど。では今日お持ち頂いたギターを紹介してください。

 こちらが、ダコタレッドの63年モデルのストラトです。実は以前オリジナルの64年製のダコタレッドを持っていたのですが、それを手放してしまったたので、懐かしさもありこれを買いました。

 ゴールドパーツ仕様は珍しいですね。

 金属パーツは全て自分で交換しました、この方が華やかかと思って(笑)。

 ピックアップは?

 もう、78回色々なブランドのピックアップを試しました。今はサーが付いています。このギターは音も良いですが、弾いていて楽なんです。ウェイトバランスが凄く良いのでとにかく弾きやすいですね。実はこのギターは78年前に購入したのですが、他のギターを購入する時に、お店に売りに出したんです。でしばらく他のギターを弾いていました。平行して他のストラトを探していたのですが、これより気に入ったストラトが見つからなくて、結局売ったお店で買い戻しました。

 えっ?! 一度売ったギターを?

 そうです。どのストラトよりこっちの方が良かったので...。

 ん〜、珍しいですね...。では、もう1本のモデルを...。

 カスタムショップのテレキャスター・シンラインです。69年仕様でグレッグ・フェスラーのギターです。シンラインは一般的にアッシュ・ボディが多いですが、これはマホボディです。実はコレ、妻からのプレゼントなんです(笑)。シンラインが欲しくて、古いのを10本以上弾いたんですが、どれもしっくりこなくて、で結局カスタムショップにしました。ネックもかなりファットで安心して使えます。

 フェンダーは、いろいろパーツを交換できるから、そういう楽しみ方もありますね。

 そうなんですよ。ネックの握りがしっくりきて基本的な音がしっかりしていれば、あとは自分でチューンナップできるのもフェンダーならではですね。

 パーツも交換しますか?

 よくしていますね、ピックアップなども。ピックアップって色々ありますけど、良いか悪いかではなく好みだと思うんですね。僕は使っている木材のキャラクターを上手く引き出せるようなピックアップやパーツを探しているのですが、どのピックアップが良いかではなく、どのピックアップが合うかだと思います。このストラトは実験機みたいなもので、気になるピックアップやパーツがあると、とりあえずこれで試しています。ギターって、僕にとっては子供の頃好きだったプラモデルの延長線上にあるのかもしれません(笑)。

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関口健一
1975年生まれ。埼玉県在住。精密機械メーカー勤務。
高校入学時にエレキギターを入手し、バンド活動を開始する。高校〜大学〜就職時代と幾つものバンドで活動し、現在も年に数回のライブを継続中。ロックを基軸としながらも、オリジナル、洋楽/邦楽のカバーなど、ジャンルに拘らないスタイルで音楽活動を行っている。そのため敬愛するギタリストも多数。

FENDER Custom Shop Telecaster Thinline CC

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 2009年にマスタービルダーのグレッグ・フェスラーが製作した69年スタイルのテレキャスター・シンライン。シンラインは1968年後期に登場したモデルで、71年にシングルコイル仕様からハムバッカー仕様に変更された。写真は、シングルコイル・ピックアップが採用された短い期間の仕様を再現したモデル。

 ボディは一般的なアッシュ材ではなくマホガニー材を使用したレアな仕様で、裏から刳り貫いたホロウ構造になっている。ブリッジ・サドルをカラハムのスラント・タイプに交換し、イントネーション調整を行っている。

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FENDER Custom Shop 1963 Stratocaster NOS

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 2004年にマスタービルダーのデニス・カルガスが製作したカスタムショップ製の1963 ストラトキャスター。金属パーツ類を全てフェンダーのゴールド・タイプに交換。ボディカラーとのマッチングを考慮してミントグリーンのピックガードをホワイトに変更している。

 やや厚めのローズウッド・ラウンド・フィンガーボードを採用したネック。フロントとリアのミックスを追加し、トーンの位置とコンデンサを変更、ジョン・サーが製作するサー・ピックアップに交換し、サステインブロックはカラハム、スプリングはロウヴィンテージに交換している。

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We Love FENDER GUITARS!

Interview : 田中 稔 (月刊『Player』)

製品情報

FENDER Custom Shop
Telecaster Thinline

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1963 Stratocaster

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