製品レビュー

奥田民生のマニアックなエピフォン・コロネット

Epiphone Limited Edition Elitist Tamio Okuda Coronet Outfit (Made in Japan)

価格 260,000円 (税抜)

 エピフォンから奥田民生モデルであるエピフォン・リミテッド・エディション・エリーティスト・タミオ・オクダ・コロネット・アウトフィットが限定300本、価格=260,000円(税抜)で発売される。このモデルはギブソン系のギターを数多く所有し、第一線で活躍するギタリストである奥田民生ならではのアイデアが満載された一本。奥田氏が所有する64年製のコロネットを基にマニアックな仕様を付加、ヴィンテージ・ギターのファンをも唸らせるような上手いまとめ方をしているのが特徴だ。

Tamio Okuda Coronet-Media エピフォンから奥田民生モデルであるエピフォン・リミテッド・エディション・エリーティスト・タミオ・オクダ・コロネット・アウトフィットが限定300本、価格=260,000円(税抜)で発売される。このモデルはギブソン系のギターを数多く所有し、第一線で活躍するギタリストである奥田民生ならではのアイデアが満載された一本。奥田氏が所有する64年製のコロネットを基にマニアックな仕様を付加、ヴィンテージ・ギターのファンをも唸らせるような上手いまとめ方をしているのが特徴だ。 epipphone_tamio-13

▲Epiphone Limited Edition Elitist Tamio Okuda Coronet Outfit (Made in Japan)
価格:260,000円(税抜)
生産予定数:300本限定

■エピフォンの伝統を色濃く受け継ぐエリーティスト

 エピフォンは1920年代にギターの生産を始めたアメリカのトラディショナルなギター・ブランドだ。1957年にギブソン社により買収され、製品はギブソンのカラマズーの工場で生産された。そのため60年代のエピフォンはギブソンの影響を強く受けボディを共用するモデルもあるが、エピフォンのオリジナル・シェイプのソリッド・ギターもラインナップされていた。コロネット、ウィルシャイアー、クレストウッド、オリンピックといった左右対称のボディをもつ姉妹モデルである。これらは軽量かつハイポジションまでスムースに演奏できるギターであった。中でも今回のモデルの元となったコロネットはP-90を1ピックアップというシンプルな仕様だ。姉妹モデル、コロネットの生産本数は多かったようで、ヴィンテージ・ギター市場でも時々見かけることがある。ただし、元来がエントリーユーザー向けのギターだっただけにそれほど高値で取引されるギターではなかったが、最近、その価値が再認識され、60年代の初期のコンディションが良い個体は高値で取引されるようになっている。

 現在のエピフォンはギブソン社の中国工場での生産がメインとなっている。しかし、一部のヴィンテージ・レプリカやアニバーサリー・モデルなどには日本製で作られるモデルもある。このエリーティスト・タミオ・オクダ・コロネット・アウトフィットは"エリーティスト"と呼ばれるシリーズに属する日本製のモデルだ。優れた加工や塗装技術を駆使することで非常に高い質感を備え、有名ミュージシャンが大きなステージやレコーディングで愛用できるハイレベルな完成度の高さを持っている。

■シルバー・フォックスのレアなカラーとごく薄のラッカー塗装

 ボディはアフリカン・マホガニーのワンピース。薄いボディの設計のため非常に軽い。カラーはシルバー・フォックスと呼ばれる青味がかったグリーン。ヴィンテージのコロネットはカラーではチェリーなどの個体が多いのだが、このシルバー・フォックスはギブソン/エピフォン全体を見渡してもレアなカラーである。

epipphone_tamio-1 塗装はニトロセルロース・ラッカーのヴィンテージ仕上げ。シルバー・フォックスの塗料はヴィンテージ・ギターと同様に下地も、トップコートのラッカーもごく薄い。下の写真を見てもお分かるように、導管が写真に写るほど薄い塗装であることがわかる。epipphone_tamio-5

■64年製コロネットのグリップをさらに本人の好みに変えたUシェイプ

 ネックはこのエリーティスト・タミオ・オクダ・コロネット・アウトフィットの特徴のひとつである。というのもナット幅41mmのUシェイプとなっており、奥田氏が所有している64年製のコロネットを元に、さらに本人の好みを加味したものとなっている。epipphone_tamio-7 フィンガーボードはインディアン・ローズウッド、24.6インチ(625mm)スケールの22フレットでジャンボフレットが採用されている。

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■3:3のペグ配置と伝統的なエピフォンのヘッドデザイン

 60年代のコロネットにはチューナーの配置が"こうもりの羽"をかたどった"バットウイング"と呼ばれる片側6連のものと左右対称の両側に各3:3となっているものが発売されていた。今回は3:3となっている。ヘッドの角度は17度、そしてトラスロッド・カバーはEpiphoneのEをかたどっている。epipphone_tamio-9 ヘッド裏を見るとチューナーには3連タイプのゴトー3SD-05MAを装備している。ヴィンテージのルックスを保持しつつ、高い精度を誇るゴトー製チューナーだ。epipphone_tamio-8

■P-90を増設し2ピックアップ化。しかも、バランスがとれたデザインに。

 ピックアップもこのシグネチャー・モデルの大きな特徴のひとつだ。というのも60年代のコロネットはドッグイヤー・タイプのP-90をひとつだけ搭載していることが特徴である。しかし、シグネチャー・モデルではピックガード上にもうひとつソープバー・タイプのP-90を配置した2ピックアップ仕様となっている。これに伴いコントロールも2ボリューム、2トーン化、3ウエイSWの追加も行われている。小柄なコロネットのボディトップにピックアップやコントロールが数々追加されたにも関わらず、まとまったルックスに仕上がっている。むしろ増設された数々のパーツのシルバーが映えるメカニカルな印象だ。epiphone_tamio-1epipphone_tamio-12

■60年代エピフォンに搭載されていたトレモトーン

 ブリッジはチューンOマチック、テイルピースはエピフォンのトレモトーンを採用している。構造的にギブソンでのヴァイブローラーと同じく板バネを使ったトレモロのシステムだがエピフォンのeマークをつけた木製パネルを採用している。コロネットだけでなく、カジノなど60年代の様々なエピフォンのギターに搭載されたトレモロである。epipphone_tamio-11 なお、グレーの専用ハードケースと直筆サイン入り鑑定書が付属する。epipphone_tamio-14

※本記事は2015年7月時点の情報です。

製品情報

Epiphone Limited Edition Elitist Tamio Okuda Coronet Outfit (Made in Japan)

価格 260,000 円(税抜)

生産予定数:300本限定

問い合わせ :
GIBSON GUITAR CORPORATION JAPAN カスタマーサービス
http://www.gibson.com/jp-jp/home/

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2017年7月号

定価760円
(本体704円)A4判

2017年6月2日(金)発売

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