製品レビュー

ヤマハ・サイレントギターのニューモデル YAMAHA SLG200S/SLG200N 登場

YAMAHA SLG200S

価格 75,000円 (税抜)

 2001年に鮮烈なデビューを飾ったヤマハのサイレントギター・シリーズに、5年振りのフルモデルチェンジとなるニューモデル、「SLG200S」と「SLG200N」が登場した。ボディ形状からピックアップシステムに至るまでデザインを一新し、その魅力に磨きを掛けた話題の製品を紹介しよう。現行モデル「SLG110S」との弾き比べレポートを含め、サイレントギターの魅力を紹介する。

yamaha_silent2015-2
▲YAMAHA SLG200S 価格=75,000円
▲YAMAHA SLG200N 価格=75,000円(各税抜・専用ソフトケース、ステレオインナーフォン、単3乾電池x2本付き )

■サイレントギターとは?

 ヤマハではサイレントギターの他、サイレントバイオリンやサイレントビ
オラ、サイレントチェロ、サイレントベースなど、いくつものサイレント・シリーズを発売している。一般的な撥弦楽器はアコースティック構造であるため、音量を下げて演奏するには限界がある。共鳴胴を持たないサイレント・シリーズは、アンプに繋いでいないエレクトリック・ギターのように、生音は数分の1しか出ない。ヘッドホンやアンプを使用することで、場所や時間帯を選ばずに自由な音量で演奏できるため、自宅や深夜の練習に最適な楽器として広く親しまれている。また、独自なアコースティック・サウンドを持ち、ハウリングやフィードバックに強く、演奏環境に左右されない安定性を活かして、ライブやレコーディングなどで使用するプロミュージシャンも増えている。そのサウンドやプレイアビリティは更に進化し、今回のニューモデルはよりアコースティックなフィーリングを楽しめるモデルに仕上がっている。

■進化したデザイン

 基本的にはこれまでのモデルの延長線上にあるデザインだが、ボディ形状、フィニッシュ、パーツ類、ピックアップシステムなど全ての要素が新たにデザインされている。ローズウッド/メイプルを使用したボディフレームはより洗練された形状となり、モダンでウッディな印象を受ける。ボディ厚がセミアコースティック・ギターほどしかないので、エレクトリック・ギターに慣れている人にも違和感なく演奏できる。

▲ 木材の質感を活かしたフレーム部。フォルムもスリムになっている。

▲従来のSLG110S(上)との比較。フレームの他にもピックガードやカッタウェイ
のホーン形状も変更され、高級感と弾きやすさが向上している。

 また、本体2.1kgという軽さは、プレイアビリティの良さはもちろんのこと、ボディフレームを取り外してコンパクトな専用ソフトケースに収納することで、手軽に持ち運べるトラベルギターにもなる。

▲フレームは簡単に脱着できる。

▲フレームを取り外して専用ソフトケースに収納。軽量・コンパクトに持ち運びでき
るので、複数のギターを使い分けるギタリストには最適だ。

■SRTパワード・ピックアップ・システム搭載

 ヤマハのエレクトリック・アコースティック・ギターの一部のモデルに搭載されているSRTパワード・ピックアップ・システムを搭載。ピエゾ・タイプのオリジナル・ピックアップを搭載し、ピエゾらしいテンション感のある明るいサウンドから、マイクロフォンで音を拾ったようなエアー感のあるアコースティック・サウンドまで、シームレスにトーンを変化させられる。プリアンプのコントロールパネルには、電源、ボリューム、ベース、トレブル、エフェクト(リバーブ1/リバーブ2/コーラス)、内蔵チューナー、ブレンド、AUXが見やすく配置され、操作性は良い。特にチューナー機能の搭載は、さらにプレイアビリティを高めている。

▲ SLG200S/N共通のコントロール部。

▲従来モデルであるSLG110Sのコントロール部。SLG200S/Nのコントロールと比べれば、追加された機能がわかりやすい。

■スティール弦とナイロン弦、3カラーの6モデルをラインナップ

 基本的にフォーク・ギターを意識したスティール弦仕様の「SLG200S」とクラシック・ギターを意識したナイロン弦仕様の「SLG200N」の2タイプあり、どちらもナチュラル、タバコブラウンサンバースト、トランスルーセントブラックの3カラーが用意されている。スティール弦モデルとナイロン弦モデルとは基本的な構造、デザイン、アッセンブリ関連は共通しているが、ネックの幅とスケールが異なっている。SLG200Sは、ネック幅43mm/55mm、スケール634mm。SLG200Nは、ネック幅50mm/60mm、スケール650mmを採用。

■試奏レポート

 SLG2000SとSLG2000Nを試奏した印象を紹介しよう。専用ケースから本体とボディフレームを取り出し、本体にフレームを差し込んで2ヶ所のボルト/スクリューを指で回転させれば準備完了。バッテリーは、単3乾電池2本なので、いつでもどこでも手軽に演奏が可能(アルカリ乾電池で22時間連続使用。別売のACアダプターも使用可能)。

▲従来モデルは9V電池とACアダプターの兼用だったが、SLG200S/Nでは単3電池
×2本か別売りACアダプターのいずれかで駆動する。

 コントロールパネルにデジタルチューナーが搭載されているので、チューニングはどこでも手軽に行える。ヘッドホン(ステレオ端子)、またはアンプからは、アコースティック・ギターを思わせる透明感のあるサウンドが堪能できる。ベースとトレブルを好みの位置に設定し、2種類のリバーブとコーラスの計3種類のエフェクターからひとつ選んで任意に設定が可能。ピュアなアコースティック・ギターの生音とはややキャラクターが異なるが、ヘッドホンから流れる心地良いアコースティックなサウンドは、新たなイマジネーションをかき立てるだろう。また、AUX IN端子やLINE OUT端子も装備しており、外部の音楽ソースとのミックスやレコーディング、ライブなど、様々なシチュエーションに対応する現代的な実用性も特徴のひとつである。

▲本体下部に搭載されたAUX INとDC IN。

 SLG200SとSLG200Nとは同じアッセンブリを搭載しているが、スティール弦とナイロン弦とのキャラクターは明確に分かれており、どちらもバランスの良い魅力的なトーンに仕上がっている。現行モデルであるSLG110Sと200シリーズとを弾き比べてみたが、弾き心地に大きな違いは感じられない。しかし、SRTサウンド・システム搭載の影響もあり、200シリーズの方がより自然で空気感のあるトーンに仕上がっている印象である。また、バッテリーが単3乾電池(100シリーズは9ボルト型)であったり、チューナーが搭載されるなど、使い勝手が向上している点も見逃せない。

※本記事は2016年1月時点の情報です。

【試奏動画】YAMAHA SLG200S/SLG200N

製品情報

YAMAHA SLG200S

価格 75,000円 円(税抜)

問い合わせ:株式会社ヤマハミュージックジャパン
お客様コミュニケーションセンター ギター・ドラムご相談窓口
Tel.0570-056-808
http://jp.yamaha.com/guitar/

もっと見る

製品情報

YAMAHA SLG200N

価格 75,000 円(税抜)

(各税抜・専用ソフトケース、ステレオインナーフォン、単3乾電池x2本付き )

問い合わせ:株式会社ヤマハミュージックジャパン
お客様コミュニケーションセンター ギター・ドラムご相談窓口
Tel.0570-056-808
http://jp.yamaha.com/guitar/

もっと見る

Player

2017年9月号

特別定価976円(本体904円)A4判

2017年9月1日(金)発売

お求めは全国の楽器店、書店、またはWebで!

MARC BOLAN(T.REX)

生誕70周年/T.REXデビュー50周年を迎えるマーク・ボラン。特別付録CDには「ザ・グルーヴァー」のレクチャー・トラックと本人インタビュー音声を収録!

J-guitar

厳選されたギターが集まる!国内最大級のギター専門情報サイト!