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第16回 モードの世界
今回は“モード”の世界に足を踏み入れてみたいと思います。
ポップスやロックでよく使用される『ドリアン・モード』や『ミクソリディアン・モード』、『リディアン・モード』などの名前は耳にした事があるかもしれません。またスケールを覚えなくてはいけないのかと、イヤな予感がしている方もいらっしゃるかもしれませんが、メジャー・スケールをしっかり覚えてさえいれば、“中心音”をズラすだけで簡単に“モード”の雰囲気&世界を楽しむことができます。まずはメジャースケールのそれぞれの『形』に付いていた名前を思い出してみて下さい。各フォーム(形)に『イオニアン』や『エオリアン』などの名前が付いていたと思いますが、その各フォームの名前がそのまま7種類の“モード・スケール”になるのです。つまりメジャー・スケールさえ弾ければ、すでに7種類の“モード”が弾けるということになるわけです。 |
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“モード”の世界で非常に重要になってくるのが、『トーナリティ』という概念です。
『トーナリティ』=『調性』のことです。keyとはちょっと概念が違っていて、わかりにくいですが、“モードスケール” では “中心になる音を表している”という風に解釈して問題ないと思います。つまり、“モード”の世界ではトニックなどの中心になる『コード』は無く、あくまで『トーナリティ』としてのシングルノート(単音)を中心にした(その音から始まる)『スケール』が音楽の主役になる(楽曲を支配する)アプローチです。沖縄やインドなどの民族音楽や古くはグレゴリオ聖歌などが代表的です。ブルースもある種、ペンタトニックスケールを主役にした“モード音楽”と言えるかもしれません。
楽曲のコード進行に合わせてスケールを選ぶ一般的な音楽の作り方&アプローチに対して、コード進行の制約を受けること無く、あくまで“モード・スケール(音階)”を中心にメロディを自由に展開していく手法です。
各“モード”がそれぞれ独特の雰囲気を持っていて、コード進行も『解決』しないのが特徴です。
ジャズ界の天才、マイルス・デイビスやジョン・コルトレーンが、この“モード”でのアプローチをポピュラーミュージックに持ちこんで独自の理論&世界感を確立して一般的に広めてくれました。 |
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Cメジャー・スケールと『ド(C)』を中心音(トーナリティ)とした各“モード”のフォーム&ポジションを比較しながら並べてみますので、各スケール(モード)の「全」音程&「半」音程の並び順にも注意して“モード”の考え方に慣れてみて下さい。また、同時に『特性音(キャラクター・トーン)』もチェックしておくと良いでしょう。 |
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※『特性音』(キャラクター・トーン)とは?
それぞれのスケール内の最もその“モード”の雰囲気を表してくれる『音』のことです。
“モード”の世界では通常のコード・スケールにあるような「アボイド」などの「使用音の制約」が無くなります。
スケール中心の“モード音楽”ではスケールのすべての音を平等に使えるわけですが、もともとの「アボイド」に当たる音がその“モード”の特徴&雰囲気を作っている事が多いので、積極的に使用するとその“モード”の世界を上手く表現できます。 |
ドから始まるCメジャー・スケール
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※CイオニアンスケールはCメジャースケールと同じスケールにあたります |
ドから始まるCイオニアン・スケール
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ドから始まるCドリアン・スケール
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ドから始まるCフリジアン・スケール
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ドから始まるCリディアン・スケール
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ドから始まるCミクソリディアン・スケール
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ドから始まるCエオリアン・スケール
(Cナチュラルマイナースケール)
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ドから始まるCロクリアン・スケール
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メジャー系、マイナー系に整理してみます。
メジャー・スケールと違うのはどの音か、ナチュラル・マイナー・スケールと違うのはどの音か、それぞれチェックしてみて下さい。
●まとめ
次回は各モードの雰囲気をもっともよく表す“コード”の作り方を説明したいと思います。
スケールを弾くだけよりも、より具体的に雰囲気をつかめると思います。
今回の解説と合わせて、ぜひ“モード”を理解して、コード進行などの制約から解放された自由なアドリブやメロディの世界を存分に楽しんで下さい。 |
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