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ギタ-テクニック

高田二郎が斬る!
 
はじめに
第1回 LINE6 DM4を斬る!
愛用の歪み系エフェクターの実力は??
第2回 LINE6 MM4を斬る!
次は空間系エフェクターでどうだ!?
第3回 コンプレッサーを斬る!
コンプを制する者はサウンドを制す!
第4回 パラメトリック・イコライザーを斬る!
耳を使って「EQ」を研究してみよう!
第5回 フェイザー&オクターバーを斬る!
アナログのよさを再確認!?
第6回 SANS AMPを斬る!
色々使える宅録の救世主に大接近!
第7回 BOSS AD-5を斬る!
アコギライブでお役立ちのD.I.に迫る!
第8回 LINE6 DL4を斬る!
ディレイ・モデラーで世界を広げよう!
第9回 ORANGE SQEEZERを斬る!
持ってて損はない!?レア物コンプレッサー
第10回 SCH-Zを斬る!
今が買い!安くて音のいいコーラス
第11回 ワゥ・ペダルを斬る!
トレーニングに一台欲しいエフェクター!
第12回 ディメンションDを斬る!
ウネらず広がるアナログ・コーラス
 

第12回 ディメンションDを斬る!


今回はローランド社の 『DIMENSION D』 について語っていただきました。




高田

は~い、今回で最終回になりますが、ローランド社製の 『DIMENSION D』 (SDD-320)について解説していきましょう。

よろしくお願いします。
高田

まず、「ディメンション」 とは何か?というと、簡単に言えば “アナログ・コーラス” の一種です。

『揺れモノ』 系ですね。
高田 でも、その割に 「ディメンション」 って “コーラス” っぽくないんだよね。「ディメンション」 独特の効果があるというか、『ウネらずに広がる』 感じだね。

『ウネらず広がる』・・・、揺れ幅は細かいけども広がりがあるっていうことですね?

高田 そうだね。「コーラス」 というより 「フランジャー」 の早いのに感じが似てるかな。
確かに 「フランジャー」 がより広がってる感じに近い気がします。
高田 これは20年くらい前に買ったんだけど、もともと 「ディメンション」 ってギターよりも、ストリングスとかエレピなんかの “レコーディングする時に広がってほしい楽器” にかけるのが主流だったんだ~。ギターに直接かけて使う人は、あんまりいなかったね。
どっちかというとスタジオ用のエフェクターって感じだったんですね?
高田 そう。ラック式だし、レコーディンング・スタジオに行くと必ずあるエフェクターだね。

それにしてもすごいルックスしてますよね。

高田

うん(笑)。簡単に説明すると、まずインプットのレベル調整が付いてないのね。だからギターの入力信号だとちょっと小さめなんだよね。
ただ、インプットがスイッチで切り替えられるようになってて “モノ・イン-ステレオ・アウト” という形と “ステレオ・イン-ステレオ・アウト” という形の両方で使えるようになってるのね。つまりインプットを “モノラル” か “ステレオ” の両方から選べるようになってるって事。
アウトは “ステレオ” のみです。あとキャンノンにも対応してるし、スタジオ用っぽいよね。

ディメンションD
確かにスタジオ用っぽいルックスですね。で、今回高田さんは “モノ・イン~ステレオ・アウト” の形でセッティングしてあるんですね?
高田

そう。それで、いまだによくわからないんだけど、表に “1&2&3&4” という4つのモードを切り替えるボタンがついてます。

すごいシンプルですね。

高田

この “1~4&OFF” の切り替えボタンは、基本的にはひとつずつしか押せないようになってて、1つ押すと前に押してあったボタンがあがる仕組みになってるのね。それにしてもすごいボタンだよね(笑)。この感じのボタンって今は無いよね~。

「ガチャガチャ」 「パチパチ」 ってレトロな動きですね。好きですこういうの。
高田

結構、気持ちイイ・・・(笑)。で、このボタン (スイッチ) は1~4にかけて、だんだん “動きが早くなる”。要するに 『より広がる』 っていうことになってるのね。

じゃあ「4」を押した時が一番広がるってことですね?
高田

そう。それとウワサによると、2つのボタンを同時に押すと、エフェクトのかかりが変わるらしいのね~。

ホントですか~?ボタンも2つ押せるんですか~?

ディメンションD
高田

うん。うまくやるとほら、ひっかかるでしょ?どの組み合わせでもいけるんだよ!ほらね!

ほんとですね。3&4とか1&3とか2つずつ押せるんですね。
高田

でも俺にはエフェクトのかかりが変わってる気がしないんだよな~(笑)。

確かに聴感上の変化は無い気がします・・・。
高田

2つ押しても大きい数字のボタンの方と同じ音がするよね。たとえば2&4だったら4を押した時の音だし、2&3だったら3を押した時の音。

より広がった方の音になるんですね?
高田

うん。ウワサでは2つ組み合わせた時に位相が変わって・・・みたいに言う人がいるんだけど俺にはわかんないな(笑)。~試奏~

僕にもわりません・・・(笑)。では、具体的な使い方について教えてください。

高田

はい。とにかく 「ディメンション」 って独特で、これがハヤった頃スタジオでよくやったのが、アンプじゃなくてラインでつないで使うってやり方。ラインでつないだ時にすごくきれいに広がるんだよ。

それで今日も直接ミキサーにつないであるわけですね?
高田

そう。それに今日つかってるギターがプリ・アンプ内蔵のギターだからさらにマッチングがいいんだよ。~試奏~ (1~4の順) だんだん広がっていくでしょ?

すごいキレイな音ですね。シャラシャラしてる感じ。
高田

そう、このシャラシャラ感が 「ディメンション」 ならではなんだよね。アタック音なんかもジョリっとした倍音が出て、なんともいい感じなんだよ。ウ~ン、なんて表現したらいいか難しいけど・・・ウネらないで広がるから音の輪郭がボケなくていいんだよね。
で、やっぱり使うなら “4番” かな。一番広がるし、ボタン(スイッチ)の色も違うしね!(笑)。

ほんとに4番だけグレーになってる~!(笑)でも、ほんと高音の倍音が独特でいいですね。

高田

ラインで使うとこんな感じで、すごく効果的。ミュートした単音のカッティングなんかでもアタック感が独特になるし、もちろん 「コーラス」 っぽくアルペジオとか “ジャラ~ン” っていう白玉 (ロング・トーン) のコード弾きとかにかけてもバッチリ広がって、すごくキレイだしね。~試奏~

いい音ですね~。幸せな気分です。確かにウネってないですね。細かく揺れながら広がっていく感じがします。
高田

うん。これはやっぱり 「ディメンション」 ならではだね。ポール・ジャクソンJrのセッションなんか聴くと単音カッティングに 「ディメンション」 かけたサウンドがよく出てくるよ。
あとね、これにディストーションかけてもすっごいおもしろいんだよ!ジョワ~って感じでエグイ音になるんだ~。つなぐ位置は最後になるんだけど、ディストーションで高域の倍音とか、かなり出てるところに 「ディメンション」 でさらに倍音が増すからほんとジョワ~って広がるすごい音になるね。でもぜんぜんうるさくない音なんだよね~。不思議!

いろんな使い方できますね!

高田

そう。で、このモデルのあとにBOSSブランドのコンパクト・エフェクターの形で出たけど、それはちょっとデジタルっぽすぎたかな。もう別モノだったな。この 『DIMENSION D (SDD-320)』 はもう製造中止だから今ほしかったら中古で探すしかないね。

結構高いんですか?
高田

この間インターネットで調べたらアメリカで13万くらいで取り引きされてたね。

エ~ッ!?高いですね~。
高田

うん、名機だからね!今でも、ちゃんとしたスタジオには1台は置いてあるよ。ただ、ギターのラックに入れてる人は今どきあんまり見ないけどね(笑)。

今、試してみるならLINE6のMM4でモデリングされてるやつがいいかもしれませんね。
高田

そうだね。それが一番手軽かな。あれだとボタン (スイッチ) の組み合わせも自由にできるし俺もいろいろ実験してみようかな(笑)。みなさんもぜひ 「ディメンション」 を体験してみてください。 (ラインでね!)


それじゃあこの辺で「まとめ」をお願いします。
高田

今回は 「ディメンション」 についていろいろ話してきましたが、お薦めとして、単音カッティングとか 「ディレイ」 とか 「ディストーション」 との組み合わせなんかの時は 『ディメンション』 を使って、バラード系なんかのアルペジオや白玉ものの時は 『コーラス』 を使うっていう感じで “コーラス系の揺れモノ” を使いわけるといいと思います。
『ディメンション』 はあまりなじみの無いエフェクターかもしれませんが、ぜひ試してみてください!大満足まちがいなしです。

ありがとうございました。
高田

全12回、いろんなエフェクターについて僕なりのアプローチで勝手にしゃべってみましたが、みなさんがエフェクターを使ったり購入したりする時のヒントになってくれれば光栄です。
またどこかでお会いできることを願っています!ありがとうございました。


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