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LAZYgunsBRISKY ライブ機材レポート&インタビュー

新作『Riot Bulb』で波に乗るLAZYgunsBRISKY。月刊『Player』でもバンドにインタビューしたが、今回は『GAKKIソムリエ』の真骨頂であるギター/ベースの紹介。ソムリエが誇るフェティッシュな楽器の写真だけでなく、メンバーの撮りおろし写真も掲載します!

6月26日に新作『Riot Bulb』をリリースするLAZYgunsBRISKY。月刊『Player』8月号(7月2日発売)でもバンドインタビューを掲載、話題となっている。そんな中で『GAKKIソムリエ』では、楽器隊であるYuko、Azu、Moeに注目。特にギターのYukoとAzuは楽器については大フィーチャー。また、『Player』8月号の取材時に全員のソロカットもスタジオ撮影した。彼女たちの魅力を『ソムリエ』で総力取材したので、どうかご堪能いただきたい。

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▲LAZYgunsBRISKY - Riot MV (Short Ver.)


■Yuko / Guitar

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 YukoはFLiP(活動休止中)ではフェンダーのテレキャスター、続いてP-90タイプを搭載したモダンプレイヤーズの赤いジャガー。2017年春頃からはギブソンの白いレスポール・スペシャルをメインギターとして愛用し、LAZYgunsBRISKYや岸谷香の Unlock the girlsで使用している。 今回は現在のメインギターといえる白いレスポール・スペシャルを取材した。

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▲GIBSON CUSTOM 1960 LP Special Single Cut VOS w/Bigsby TV White

 このギターは2014年製のギブソン・カスタムによるレスポール・スペシャル。Yukoが入手したのはちょうどLAZYgunsBRISKYに加入した頃で、懇意にしている楽器店のスタッフから「お探しのギターが入荷しましたよ」という連絡をうけて購入した。実際に試奏をしたところ、思った通りのサウンドに惚れこみ、その場で即決して購入したという。このギターは同時期にリリースされた奥田民生シグネチャーに近いTVホワイトとビグスビーを搭載しているが、1960年製のシングルカットのカスタム製レスポール・スペシャルの特別仕様という位置付けのヴィンテージ・タイプのギターだ。

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 シングルカットのスペシャルは歴史的にLPスタンダードの廉価版として位置付けされているが、ネック・ジョイントやネック・ポケットの形状が独特なため、大音量時にもしっかりしたサウンドを生み出す。そのためハードロック系のギタリストは敢えてシングルカットのスペシャルやジュニアを選んだレジェンドたちもいる。Yukoもこのギターを入手してからのライブステージやテレビ出演で活躍するメインギターとして活躍している。

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 TVホワイトの塗装は、ホワイトの下地塗料がごく薄く、マホガニー材の木目がはっきりと確認できる。ボディ材、ネック材にはカスタム製らしい極上の木材が使われている。また頻繁に使われているにも関わらずキズもほとんど見当たらない。

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 取材時のストラップはLevys製で、ART DECOと書かれており、アールデコ風の品が良い絵柄があしらわれている。

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【Yuko 使用機材インタビュー】

-YukoさんというとFLiP時代にはテレキャスターがトレードマークでした。あのギターは?

Yuko : FENDERのHighway Oneのテレキャスター! めっちゃシンプルなやつです。ピックアップセレクターも3ポジションだけ。買ってからもう10年ぐらい経つかなあ・・

-僕はYukoさんというとFLiPであのテレでカミソリみたいな音を出していたのが印象的でした。最近だとEUツアーに持っていったみたいですね。 ずいぶん貫禄が出てますが、カスタマイズしたところは?

Yuko : PUは変えてないですね。でも、トーンをカットして、ボディを削ったぐらい。 結構変わってますよ(笑)。削ったのはエルボーが当たる部分ですね。

-あれは塗装をはがしただけではなく?弾きづらかったんですか?

Yuko : (少し考えて)・・・・昔は・・・そう思っていました。・・ここ(腕に)痕が残ったりしたから・・

-テレキャスターの魅力はどんなところですか?

Yuko : 歯切れが良い音。それからテレキャスターを使ってた頃は、リードギターだったので音の抜けの良さ。それにテレだと上めに持ってもかっこいいんで。動きやすさもありましたよね。

-FLiPが休止した頃に赤いジャガーに変わりましたよね。今だとSNSのトップや「Riot」のMVなどに出てるギターです。

Yuko : Modern Playerのジャガーのことですね。

-そのジャガーを選んだ理由は?

Yuko : 見た目!(笑)あれはFLiPの頃に持ってたんですけど、その時は全然使う機会が無くって。PUも馬力があるし、(活動休止以後は)ギターも1本になったことだし、その頃はレスポールも無かったんで、1本でやるなら、その時持っていた中では、あのジャガーが良いかな?って。

-最近、アコースティック・ライブも増えていますが、愛用のアコースティック・ギターは?

Yuko : Taylorの412ce Rosewoodです。

-「Kiss me!」のアコースティックバージョンのですよね?FLiPの頃からのギターですか?

Yuko : 2~3年前ぐらいかな?割と最近買ったギターです。先日(5月12日)のアコースティック・ワンマンでも使いました。

-新作の『Riot Bulb』の「Saturday Moon」の印象的なアコースティックもこのギターですか?

Yuko : そうです。あれはエアーで録りました。

-SNSなどでは、レコーディングで使ったアンプの写真もアップされていますよね。いかがでした?

Yuko : ブティック系のはやっぱりいいですよね。DIVIDED BY 13とかMARSHALLのヴィンテージのコンボアンプとかも良かったです。

-今回の『Riot Bulb』ではどんなアンプを使ったんですか?

Yuko : 実はライン録りばかりでした。LINE6のアンプシミュレーターを使ったよね?

AZU : LINE6のシミュレートですね。オレンジとか、マーシャルとかアルバムでは色々使ってます。

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▲6月7日のライブで使用したYukoのエフェクターボード。

- 好きな歪み系はエフェクターありますか?

Yuko : RATです。最近はケンタウルスみたいなオーバードライブJ. Rockett Audio DesighsのArcherを入れました!それもメチャ気に入ってます。

-ライブで時折出す、あの凶暴な歪み系の音は?

Yuko :凶暴?!(笑)。 RATとBlues Driverの両掛けです。ブルースドライバーはモディファイしてあって、ミッドロー・ブースターみたいなのが入っています。だからRATと両掛けしても、低音が薄くならないんです。

-ピッチシフターをよく使いますよね。

Yuko :Kiss me!」のオープニングとか?あれはオクターブ上の音を重ねてますね。

-『Unlocked』(Unlock the girls) の1曲目は?

Yuko : あれは(岸谷)香さんと(のツインギターで)オクターブ上でハモってます。

-エフェクター・ボードは自作ですか?

Yuko : FLiPのローディーさんに組んでもらって、よく中身を変えてます。

-今、Unlock the girls の話をしましたが、LAZYgunsBRISKYとは音楽性が違いますよね。ギタリストとしてのキャラの違いは意識していますか?

Yuko : キャラというか、なるべくバンドや曲にあわせる。って感じ。歪みの量とかは意識して変えますけどね。

-あちらはツインですものね。

Yuko : 香さんもギタリストなので。しかも香さんもテレが多いから、それもあって、被らないようにレスポール・スペシャルを買った、というのもあります。あとは、歪ませすぎると音が濁るんで。なるべく自分の中で、こんぐらいだったら気持ち良いな、とか、音の住み分けを作るように心がけています。

-前々から気になっているんですけど、YukoさんがストラトやLPスタンダードを使ってない理由は?

Yuko : ストラトはまだ自分に相応しくない、っていうか・・・レスポールは弾いてみて、使って良い年齢になったな・・と思って(笑)。でも、ストラトはまだかも知れない・・タッチの微妙な感じとかストラトで弾く意味っていうか・・・自分に「その時が来たな」って思ったら弾いてると思います!


■Azu / BASS

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Cyntia以降トレードマークとなっていたアーニーボールのスティングレイに変わり、今年の春からメインで使われているグレコBGB-2500。

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▲GRECO BGB-2500

 レギュラーモデルのBGB-1500を元にカスタマイズされ、今年春に限定モデルとしてリリースされたグレコのハイエンドなベースがBGB-2500だ。このベースは木材をはじめとして最高級の材料を使用して作られた特別仕様。BGBは1500、2500ともにベースとしてはヘッドにアングルがついている設計。弦もブリッジにひっかけるスタイルと裏通しが選べる。Azuも試したところ「今のところブリッジにひっかけた方が、テンション面で弾きやすい」という。パッシブのPUをPJタイプとして配置しており、2つのPUをミックスして使うため、音作りの幅が広い。Azuのように小柄な女性が持つと大きく見えるがヘッドにアングルがあり、ボディエンドにブリッジがあるため、それほど大きくはない。また、木材が厳選されているため、取材時に手にした際にはベースとしては軽量だ。フィンガーレストとして貼られている透明のゴムは「ホームセンターなどで売られている家具の滑り止め防止の防振用ゴムです」とのことだ。

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【Azu 使用機材インタビュー】

-以前はミュージックマンのスティグレイ、それが今年に入ってグレコのBGB-2500に変わりましたね。どちらもロックで使いやすいベースですが、アクティブとパッシブで随分違うんじゃないですか?  

Azu :結構、使い分けは難しいなって思います。ずっとジャズベースを使ってたんですけど、ちょっと歪んだ音が好きなので、その頃はアンプで歪ませてました。その後、ミュージックマンのスティングレイになったんです。スティングレイはパワーがあるじゃないですか?だから、こんなに楽に弾けるんだ?って思いました。それまでは、ずいぶん力を入れて弾いてしまっていて・・それは間違ってたんですが、クセがついちゃってて。でも、スティングレイでは弱いタッチでもいい音量を出してくれました。たぶんそこでそれまでのベースの弾き方を見直す機会になったんですよね。あらためて力を抜く練習をしました。

-アクティブとパッシブだとそんなに違うのですか?

Azu : 今回、BGB-2500でまたパッシブの楽器に戻ったんですけど、やっぱりパッシブのベースって難しいなって思いました。でも、そのかわりに自分がやりたい細かいニュアンスを追求できるんですよね。今、色々弾いてきて、やっとパッシブが弾けるようになってきたのかな?って思います。5年前とかにこれに出会っていたらきっと思うように弾けなかっただろうなって。でも、今は足りないところも分かったし、弾けるようになってきたなと実感しています。やっぱベースに対する価値観、ベクトルが変わった、って。

-BGB-2500についている防振用のゴムは、右手の位置を変えてニュアンスを変えるためですか?

Azu :(ニュアンスといっても)そんな細かく変化はさせてませんけど。女性なんで、手がちっちゃいんです。で、いい音を出せる位置があそこなんで。

-あ!ホントに手が小さいですね。

Azu :そうなんですよ。(防振用ゴムを付けて)そんなことで解決するんだ!って、それはベースを教えてもらっている方から教わりました。その方も女性のベーシストなんですよ。

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▲6月7日のライブでのAzuのエフェクターボード

-ライブでのAzuさんは結構歪ませていますが?歪みはどのようにして得ていますか?

Azu :T-REXをメインでつかっています。あとはアンプで歪ませています。

-『Riot Bulb』でのベースの聴きどころは?結構、色々こだわっていますよね?

Azu :ある方からラストの収録曲「Rule」は打ち込みですか?って訊かれて驚いたんですけど、ちゃんと弾いてますよ(笑)。十六分で指で弾いているからめちゃくちゃ早いんですけよ。これは結構大変でした!(笑)あと、私らしいのは「Summer notalgie」のサビ前のBメロのフレーズ。あと「Saturday Moon」のスラップ・・

-「Colors of Change」の重たい音は?

Azu :あれこそ"うーん、うーん"っていうシンセのベースを結構考えた・・でも、手弾きなので、グルーブ感を出していきたいって。ああいうのは、コピーするのは簡単だと思うんだけど、実際に弾くと難しいんですよ。

-普段からAzuさんはDAWが得意ですけど、4弦ベース以下の音が欲しくなったり、多弦ベースは使わないのですか?

Azu :一応5弦ベースは持ってます。でもバンドではそこまで低音にする必要は無いのかなっていう。それこそ、そんなに低音が必要ならシンセに任せるっていうのもあるかもしれないですね。後はオクターバーかけたり、ワーミー使ったりそういうので足してく。もっと4弦を研究してゆく方がいいって気がしています。


■Moe / Drums

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 5月下旬のインタビュー時にお持ちいただいたのは、愛用のグレッチのブロードキャスター・シリーズのスネアだ。その際のインタビューでは

-サウンド面だとMoeさんの16ビートのハイハットワーや4拍のバスドラなどリズムの変化にも驚きました。

Moe : え!別の曲でもよくやっていますよ(笑)。私がひたすら4つ打ちをやってる時に、ベースがそれと同じことをしたり、逆にわざと違うビートを刻んだりとか。いつものAzuと違うベースが出てきて、こちらもすごく楽しくなりました

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GRETSCH Broadkaster Series Standard Build BK-05148S-SCP 5"×14"

歴史あるグレッチのドラムで最も人気のある1950年代の仕様と現代の技術を融合したシリーズで、5インチ厚×14インチ口径、サテン・カッパー・ラッカー・フィニッシュのスネアドラム。

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そして、Moeはドラムセットを新調したとのこと。ドラム・セットはブルックリン・シリーズで、20インチのバスドラム(18"×20" )と16インチのフロア・タム(16"×16") 、12インチのタム(8"×12")という構成の3点セット。色はブラック・オイスター・ニトロン・フィニッシュ。この色のドラムは「Riot」のムービーでも登場するが、それよりもバスドラムの口径が小さい別のモデルとのことだ。


■Lucy / Vocal

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 Lucyは基本的にボーカリストなので『ソムリエ』での楽器の取材は行っていない(!!LgBの記事としては、極めて珍しいのでは?。もちろん『Player』8月号で『Riot Bulb』について、たっぷり訊いています!)。そこで、特に最近美しくなったと評判の美貌のソロカットに加え、『Player』8月号のインタビューの中から、自身のボーカルについて語った部分を転載しよう。

-ラップが増えましたよね ?

Lucy : ラップはしたかったんですよね。元々ヒップホップを聴いて育っているので、憧れがあって。私はエミネムのラップが好きなんですけど、目指しているのはブロンディのデボラ・ハリーが「ラプチャー」でやった"テキトーなラップ"を目指しているんです。

-テキトーなラップ??

Lucy :ラップというよりも詩。ポエムを朗読しているような感じのラップです。

-ラップだけでなく、ハイトーンのボーカルもなめらかできれいですよね。

Lucy :今回は「Color of Changes」で、プロデューサーの猫田ヒデヲさんから"私らしさを全部そぎ落とす"って指導を受けて苦労もしました。私はシャウトしたり、突き抜けるハイトーンが自分の良さだと思ってたんですけど、柔らかくもっていくハイノートのフレーズに挑戦しました。まるで少女のような、ウブな声。恋をしているような声をレコーディングでひたすらやって。これをレコーディングの前半でやったので、これも軸のひとつです。

LAZYgunsBRISKY 公式ホームページ
https://lazygunsbrisky.com/

< LAZYgunsBRISKY Tour 2019 [Riot Bulb] >
■6月30日(日)北海道 札幌SPIRITUAL LOUNGE(開場17:30 開演18:00)
■7月12日(金)千葉 稲毛K's DREAM(開場18:00 開演18:30)
■7月19日(金)埼玉 北浦和KYARA(開場18:00 開演18:30)
■7月26日(金)東京 下北沢CLUB251(開場18:00 開演18:30)
■7月27日(土)大阪 南堀江knave(開場17:30 開演18:00)
■7月28日(日)愛知 新栄クラブロックンロール(開場17:30 開演18:00)
■8月17日(土)愛知 今池GROW(開場17:30 開演18:00)
■8月19日(月)兵庫 music zoo KOBE太陽と虎(開場17:30 開演18:00)
■8月21日(水)大阪 club vijon(開場:未定 開演:未定)
■8月24日(土)福岡 小倉WOW(開場18:00 開演18:30)
■8月25日(日)福岡 Queblick(開場17:30 開演18:00)
☆ツアーファイナル ワンマン公演
■8月31日(土)東京 下北沢ReG(開場17:00 開演18:00)
<チケット> ○一般発売 ◆販売期間 2019年6月1日(土)10:00~
https://eplus.jp/lazygunsbrisky2019
8月21日(水)大阪 南堀江club vijon公演は後日発売。詳細は追ってお知らせ致します。
○オリジナル手売りチケット ライブ物販にて販売中。入場はプレイガイドの後となります。

≪LAZYgunsBRISKY × Gacharic Spin ツアー≫ 
[Riot Bulb]× "ガチャっ10LIVE 2019" ~番外編~
■8月7日(水 )東京 新宿RUIDO K4(開場18:30 開演19:00)
前売り ¥4,000(税込)/ 当日 ¥4,500(税込) w/Gacharic Spin
<チケット> https://eplus.jp/sf/detail/2970830001-P0030001
上記は6月27日時点の情報です。詳しくは https://lazygunsbrisky.com/special/riotbulb/ にてお確かめください。


『GAKKIソムリエ』では『Player』8月号(7月2日発売)の発売後に、8月号のインタビューで掲載しなかった部分を掲載予定です。お楽しみに。


Player

2019年10月号

定価1,620円(本体1,500円)A4判

2019年9月2日(月)発売

お求めは全国の楽器店、書店、またはWebで!

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