特集

Talk About VINTAGE GUITAR case6:独自のロック・ピンが組み込まれたグレッチPX6120

ちょっとマニアックなヴィンテージ・ギター推論

 今回は独自のロック・ピンを早くも50年代に導入していたグレッチなど、ストラップ・ピンについてマニアックに解説します!

TalkAboutVG_263-80_5K.jpg 一般的なギターには、たいてい立って演奏するためにストラップを装着するストラップ・ピンが取り付けられている。その形状は様々だが、ギターに合わせた多くのストラップが別売りもされている。そもそもギター・ストラップはどんな基準でサイズが決められているのかといえば、長い歴史を持つ大手ギター・メーカーのマーティン、ギブソン、フェンダーあたりのストラップ・ピンのサイズが似通っているので、これらのギターに合うサイズを作れば、おのずと大多数のギターに使うことができたのだろう。

 まれに、独自の規格で作られたストラップ・ピンが取り付けられているギターもある。PRSのように大きなピンの場合は、ストラップ側の穴を少し広げれば事が足りる。しかし、リッケンバッカーのようにストラップ・ピンの直径が少し小さい場合は少々面倒である。当初、リッケンバッカーでは、汎用電装パーツとして発売されていた指締めネジをストラップ・ピンへと転用していた。美しいクロム仕上げのピンは強度も十分で、リッケンバッカーのイメージにも溶け込んでいる。リッケンバッカーにうまく合うストラップが見つからない場合は、同社から発売されているクラシックなストラップを試すと良い。このストラップは、当然ながらリッケンバッカーのストラップ・ピンのサイズに合わせて作られている。

 現在はストラップが外れないようにするストラップ・ロックや、ロック機能を備えたロック・ストラップ・ピンといったものも発売されており、その中でもドイツのシャーラー製のロック・ピンは信頼性が高く、多くのギタリストに愛用されている。

TAVG_6.jpg ヴィンテージ・ギターとロック・ピンはあまり似合わないイメージだが、実はグレッチ・ギターには50年代から独自のロック・ピン・システムが採用されていた。メタル加工までを自社で行っていた当時のグレッチでは、コントロール・ノブを小型にしたような形のストラップ・ピンをブラスから削り出していた。このボタン部分には、特殊なスティール製のスクリューがネジ止めされ、そのスクリューはボディ側深くまでねじ込まれている。指でストラップ・ボタンを回すとスクリューを残してボタン部分が外れるので、この間にストラップを挟み込めばプレイ中に外れることはない。

Text by JUN SEKINO

製品情報

1958 GRETSCH PX6120 Chet Atkins Hollow Body

もっと見る

Player

2020年7月号

定価1,620円(本体1,500円)A4判

2020年6月2日(火)発売

お求めは全国の楽器店、書店、またはWebで!

我が青春のジミー・ペイジ&嗚呼、憧れの50'sギター達

究極の伝記『ジミー・ペイジの真実』に迫る/60ページに亘って綴るトラディショナル・ギターの大特集

J-guitar

厳選されたギターが集まる!国内最大級のギター専門情報サイト!