■エレクトリック以前のハワイアンモデル
1910年代後半からアメリカでは空前のハワイアンブームが巻き起こり、多くのハワイアンバンドが誕生した。当時その演奏に欠かせなかった楽器が、スティールギターである。写真はコナというブランドのスライド奏法専用のハワイアンギター。少しでも音量を稼ぐため、ネックもホロー構造で、膝の上に寝かせ、左手にスライドバーを持ってハワイアンメロディを奏でていた。30年代になると、アコースティックギターにPUを搭載したエレクトリックギターが登場し始めると、アコースティックのハワイアンギターはやがてその存在感を失っていった...。
Thanks:WOODMAN INSTRUMENTS / Photo:TOMUJI OHTANI