■ウォータイム仕様のD-18
第二次世界大戦が終結した1945年製のD-18。戦時中の金属の不足からトラスロッドにエボニーが使用され、肉厚のネックシェイプで仕上げられた1本。プラスティックボタンのクルーソンチューナーからブッシュを廃し、金属パーツを極力使用せずに製作されている。ノンスキャロップブレイシングへの移行が始まり、ゆるやかに先細りに削られるテーパードブレイシングもこの年から始まった。「WAR-TIME」仕様の例外的なスペックの組み合わせが、現在愛好家を魅了するユニークなサウンドキャラクターに結実している。アディロンダックスプルースでは珍しく、フィギュアドのベアクロウ材を使用。
Thanks:BLUE-G / Photo:TOMUJI OHTANI