インタビュー

KAMINARI GUITARSのアンテナショップが横浜にオープン

Behind The Scene

橋本 勝男

株式会社音響商会 代表取締役

 スタジオやライブハウス向けの業務用音響システムの設計・施工を主に手がける株式会社音響商会がプロデュースする楽器ブランドがカミナリギターズである。“旧き良き時代の優れたモノを現代に供給する”ことをコンセプトに、日本製(一部アメリカ製)にこだわった高品位なギター/ベース、ケーブルなどをリリースしており、同社のシグネチャー・モデルを愛用する秦基博をはじめ、プロ・ミュージシャンからの信頼も厚いブランドである。このカミナリギターズのアンテナショップ「KAMINARI YOKOHAMA」が6月末に横浜・元町中華街にオープンした。単なる楽器のショウルームではなく、アパレル販売やアーティストのためのギャラリーなど、幅広い用途を目指した空間となっている。今回はこのカミナリヨコハマについて、同社代表取締役の橋本氏にお話を伺った。

A_IMG_1246.jpg▲株式会社音響商会 橋本勝男氏

 この度、このショップをオープンした経緯は?

 私は長年に亘って音楽業界で商売をさせていただいておりますが、ここ近年はCDの売り上げの低迷などもあって音楽業界は依然として厳しい状況です。そこで何か面白いことを提案することで業界を活性化できれば、という我々なりに応援したいという気持ちを込めてこのショップをオープンいたしました。

 横浜の元町中華街にオープンした理由は?

 このエリアには弊社が運営するF.A.Dとクラブ・リザードという二つのライブハウスがありまして、今ではメジャー・シーンで活躍するバンドも数多く出演してきました。さらに神奈川県民ホールからも近い場所でして、日頃からミュージシャンが多く集まるエリアなのです。そうしたミュージシャンがライブ前の空き時間などに気軽に立ち寄って楽器を試したり、楽器の企画・開発などにも参加していただけるようなスペースになることも目的としています。気になる楽器があれば、我々のライブハウスで音出しも可能です。実際のライブ環境で楽器を試せることはミュージシャンにとって大きなメリットだと思います。また、横浜のチャイナタウンという、一般の方にもおなじみのスポットにオープンすることには強くこだわりましたね。

IMG_1254.jpg

▲KAMINARI YOKOHAMAの外観。2フロアで構成されている。

C_IMG_1230.jpg
▲和のテイストも感じられる店内。

 楽器のショウルームの他に、どのような用途で利用できますか?

 一般の方はもちろんですが、例えば地方の楽器店やバイヤーの方々のための商談の場としても使っていきたいですね。2Fは商談などの打ち合わせ用スペースの他に、ギャラリーとして貸し出すことも検討しています。すでに草月流いけばなの師範や、ミュージシャンとの交流もある書道家から個展の相談を受けています。また、アコースティックライブを行うことも考えています。

IMG_1234.jpg

▲2Fは商談や展示、ライブのスペースとして多目的に活用する予定とのこと。

 このショップのオープンにあたってはアート系クリエイターも関わっているそうですが?

 日本だけに限らず、アメリカやイギリスでも以前と比べて爆発的なヒットを生み出すミュージシャンやバンドが少なくなってきた印象があります。そうした状況で楽器を販売していくには、楽器をやらない人の興味を引くために、楽器や音楽以外のアートともっと関わっていくことも必要だと考えています。そこで知り合いのアート・クリエイターに、入口ドアのペインティングや展示ギターの製作を依頼しました。このショップをご覧いただいて、我々のコンセプトを知っていただければ嬉しいです。まず第一にカミナリギターズはお洒落なブランドである、ということは常に意識するようにしています。

B_IMG_1240.jpg
▲近年注目を集めているオブジェ・クリエイターの松岡ミチヒロが製作したバリトン・ギター。
アートと融合したこのショップのコンセプトを象徴する一本である。

 カミナリギターズは日本製ということにもこだわっていますね?

 アートの世界では、古くは浮世絵などの日本画からいわゆるオタク系のサブカルチャーなどのように、日本ならではの要素を取り入れたポップアートが海外からも注目を集めています。そうした事例を参考にして、ゆくゆくはカミナリギターズも海外に進出していきたいと考えています。もちろんデザイン面だけでなく、品質面でもこだわったモノをこれからも生み出していきたいですね。

 こちらではベルトや洋服などのアパレル・アイテムも販売していますね。

 現在展示しているアパレル関連商品はサンプルですが、今後はカミナリギターズクロージングというブランドで展開していく予定です。洋服は私がデザインしたものを元に、実績と技術のあるパタンナーや縫製職人により国内で製作していきます。ベルトとギター・ストラップも私がデザインし、浅草の熟練した皮革職人が製作したものです。アパレル・アイテムも楽器同様に日本製にこだわった品質の良い商品を販売していく予定です。この他にも椅子やギター・スタンドなど木工関連の商品も構想しています。こうした様々なアイテムのブランディング化を推し進めて、今後はアメリカなど海外でのショップ展開も考えています。そのための試金石として、この横浜のショップを運営していくつもりです。状況や目的に応じて店内のレイアウトは常に変化させていきますので、このショップを通じてカミナリギターズの最新の姿をチェックしていただければ、と思います。

D_IMG_1250.jpgIMG_1253.jpg
▲橋本氏が自らデザインを手がけた洋服やギター・ストラップ。
楽器以外のアイテムも今後は充実させていくそうだ。


KAMINARI YOKOHAMA
神奈川県横浜市中区山下町81
Tel.045-319-4772
営業時間:11:00-20:00
定休日:火曜日
map_kaminariyokohama.jpg

本稿は月刊『Player』2016年9月号「Behind The Scene」にテキストを加筆、写真を追加したものです。

Player

2020年4月号

定価1,620円(本体1,500円)A4判

2020年3月2日(月)発売

お求めは全国の楽器店、書店、またはWebで!

OZZY OSBOURNE

我が青春のオジー・オズボーン “メタルの帝王に捧ぐ”

J-guitar

厳選されたギターが集まる!国内最大級のギター専門情報サイト!