インタビュー

We Love FENDER GUITARS! Vol.5

We Love FENDER GUITARS!

久保田 衛

「GAKKIソムリエ」のオリジナル連載企画、“We Love FENDER GUITARS!”がスタート!アマチュア・ギタリスト達のギターライフやギターストーリーをたっぷりと語ってもらう新コーナーの誕生だっ!

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 若い頃は本気でプロギタリストを目指していた。一時はセミプロとして活動した時期もあった。しかし、就職してからというもの、仕事に追われる日々が続き、いつしかギターを手にすることさえ忘れかけていた...。そうだ、僕はストラキャスターが好きだったんだ。カスタムショップのストラトと出会ってから、あの時の喜びが甦ってきた。ありがとう、ストラトキャスター。ありがとう、ジェフ・ベック...。

■ストラトのことを思い出して

01.jpg ギターを始められたのは?

 小学校6年生です。当時よく雑誌の広告で見た通信販売用の廉価モデルを買いました。小学校3年生の頃エレキブームがあって、ベンチャーズを見て「カッコイイ〜」って思って、ずっと気になっていたんです。お年玉を貯めてエレキを...。

 フェンダーのギターを買ったのは?

 それはずっと後で、2004年なんです。持ってきたカスタムショップのストラトが最初です。実は若い頃、けっこう真剣にギターをやっていて、セミプロとしてしばらく音楽活動をしていたんですが、浅野ゆう子さんや川口雅代さんのバックだとか、色々な方のサポートをしていました。その時は友人からストラトを借り受けて、それを自分のギターのように使っていましたね。

 40年近く前にストラトを貸してくれるなんて、すいぶん気前が良い友人ですね(笑)。

 そうですね、僕はとてもストラトを買うお金なんか無かったけど、彼は裕福な家でしたから...。それを返してから、国産のカスタムメイドのギターを買いました。それは今でも使っています。でも、若い頃借りていたストラトが忘れられず"いつかは自分でも..."って思っていました。

 ずいぶん間が空いていますね...。

 そうなんです。IT関連の会社に就職したんですが、とにかく仕事が忙しくてバンドをやる時間やゆっくりギターを弾く時間もなく、20年近くギターをあきらめていました。2000年代になってから、多少自分の時間が持てるようになったので、またギターを...。そうしたら、昔弾いていたストラトのことを思い出して...。

■とにかく音で買いました

03.jpg 最初からカスタムショップ製ですね。

 そうです。まあ、フェンダー、ギブソン、マーティンのギターは、誰でも欲しいじゃないですか。フェンダーならまずストラト、それからテレキャスター。ギブソンならレスポールと何かセミアコは欲しいですからね。で、最初にストラトを買ったんですが、どうせ買うなら、自分の本当に納得がいくギターにしようと思って、カスタムショップを中心に捜しました。僕は誰が使っているギターが欲しい、っていうのは全くないんです。とにかく音の良いギターが欲しかった、それだけです。ある楽器屋さんで、良さそうなストラトを5〜6本並べて試奏したのですが、このストラトが一番良かった。66年のレリック仕様ですが、外観よりもとにかく音で買いました。

 サウンドのどんなところが?

 洗練されているというか、スッキリした綺麗な音です。あまりパワフルな印象でもなく、好みの音でした。

 デカヘッドがお好みですか?

 デカヘッドだからというわけではありませんが、デカヘッドは好みですし、この鮮やかなフィエスタレッドも気に入りました。もちろん、一番は音ですけど。それから、僕若干汗かきなのでメイプルだと滑ったり詰まったりしやすいので、ローズウッド指板を捜しました。最初は日頃のストレスを解消する意味もあってストラトを購入したけど、弾き始めたらすっかりはまっちゃって...(笑)。

 カスタムショップのモデルをどう思われますか?

 ギターって、どのメーカーでも必ず当たりはずれがあるじゃないですか。でも、カスタムショップはそれがほとんど無いように感じます。何本もカスタムショップの製品を弾きましたけど、好みは別としてもどれも良くできていますね。特にネックは良いです。弾きやすい。まあ、材もよりセレクトしているんだと思いますね。このギターを買ったとき、家で持って帰ったギターをスタンドに立てて、じっくり眺めながらお酒を飲みましたよ、ホントに(笑)。

 

■良いギターと良い出会い

02.jpg バンド活動は?

 それがなかなか難しいんです。昔のメンバーと1年に1回くらいはライブをしたり、また人のバンドのサポートをするくらいですね。高校生の時に、トリオでジェフ・ベックのコピー・バンドをやっていました。

 ストラトのどんなところがお好きですか?

 まずデザインが好きですね。凄く綺麗ですよ。で、高校生の時に国産のストラト・タイプを2本買ったんです。でもやっぱり本物が欲しくて、ずっと憧れてました。

 ギブソンはお持ちですか?

 昔、知り合いにギター・コレクターがいて、レスポールとES-175をしばらくお借りしたことはありますが、買ったことはないです。

 アコースティックは?

 マーティンはD-42とテイラーが2本あります。僕ベースもしばらくやっていたので、フェンダーのジャズ・ベースも持っていました。フェンダー・メキシコのモデルなんですが、ここれがなかなか良いんですよ。塗装も薄いし、音がちょっと明るいんです。ラテン系が入っているからかな(笑)。でも、仕事の取引先の方の娘さんがバンドをやるのでベースを捜していたので、差し上げました。凄くお世話になった方なので(笑)。

 えっ? ずいぶん気前が良い...。

 でも、これまでにずいぶん仕事関係でもギターに助けられましたよ。お得意先の担当者と時々飲みに行くじゃないですか、そんな時仕事の話しばかりじゃつまらないから、ギターや音楽の話しを振るんです。そうすると、お互いに「えっ、ギター好きなの? 俺も大好きなんだよ〜」っていう話しで凄く盛り上がるんです。初めて呑みに行った方でも、ギターが好きなら一機に親しくなれます(笑)。本当にギターには助けられました(笑)。僕は仕事関係の方のライブにもよく行くし、バンドのサポートもします。ギターを捜していると聞けば、喜んで一緒に良いギター捜したり紹介したり。そうすると仕事も楽しくできますよ(笑)。先日も仕事の知り合いから頼まれ、フェンダー・カスタムショップのギターを一緒に見に行ったんです。そしてら、54年タイプのヴィンテージ・リイシューが無茶苦茶良くて、本人も凄く気に入って、お買い上げに...(笑)。良いギターは良い出会いがありますね。仕事で海外の方とお話しをする機会もあるのですが、ギターの話題は海外でも通じるんです。僕高校生の時からベックのコピーをやっていたので、その話しをすると凄く話しが早いんです。まずジェフ・ベックを知らない人はいませんからね(笑)。ギターは世界の共通言語ですよ(笑)。

    • 0kirinuki.jpg【今週のゲスト】
      久保田衛
      東京都在住、1958年東京生まれ。IT業界で営業・マーケティングを担当。ジャズ、フュージョン、ラテン系の心地よいギターが好み。一方でチェット・アトキンスなどギャロッピング奏法をベースとしたソロギター演奏をライフワークの一部としている。そのあたり、ジェフベックBBAライブ「じゃじゃ馬億万長者?」の影響からか。少しずつ余裕もできてきたので、シンプルな70年代アメリカンロックを中心としたバンド再開を目論んでいる。

■FENDER Custom Shop 1966 Stratocaster

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 1966年製ストラトキャスターを再現したカスタムショップ製ヴィンテージ・リイシュー・モデル。ボディは60年代のカスタムカラーの中でも、最も人気のある仕様として知られるキャンディアップルレッドを採用している。

ストラトキャスターは各年代によって仕様が異なるが、66年の後期からラージヘッドストックが採用された。フィンガーボードはラウンド状に加工されたローズウッド製で、5つのパテントナンバーが記されたトランジションロゴが使用されている。レリック仕様であるため、所々ボディエッジの塗装が剥げているのが確認できる。

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We Love FENDER GUITARS!

連載 ギター・ラブ・ストーリー We Love FENDER GUITARS! Vol.5 久保田 衛 / 1966 Stratocaster 連載 ギター・ラブ・ストーリー We Love FENDER GUITARS! vol.4 北川 裕康 / 1957 Stratocaster Dennis Galuszka 連載 ギター・ラブ・ストーリー We Love FENDER GUITARS! vol.3 池田 進太郎 / Custom Telecatser 連載 ギター・ラブ・ストーリー We Love FENDER GUITARS! vol.2 永田ショーザブロー / Harrison Tribute Rooftop Tele 連載 ギター・ラブ・ストーリー We Love FENDER GUITARS! vol.1 篠田 徹 / 54 STRAT, Michael Landau Signature 1963 Relic Stratocaster

Interview : 田中 稔 (月刊『Player』)

製品情報

FENDER Custom Shop 1960's Stratocaster

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