インタビュー

We Love FENDER GUITARS! Vol.10

We Love FENDER GUITARS!

遠藤淳也

 「GAKKIソムリエ」のオリジナル企画“We Love FENDER GUITARS!”。アマチュア・ギタリスト達のギターライフやギターストーリーを、ギタ−の紹介と共にたっぷりと語って貰う人気コーナー。そうだ、僕達はフェンダー・ギターで大きくなったんだ! 大切な思い出、そこにはいつもギターがあった…。

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 姉のレコード棚にあったビートルズのLPで音楽に目覚め、ひとつの夢が芽生えた。大好きな音楽に深く関わった仕事がしたい...。いつの日かその夢は現実となり、レコーディングエンジニアとして忙しい日々を送っている。大好きなフェンダー・ギターやアンプは幾つも入手し、仕事でもプライベートでも愛用している。ありがとうストラトキャスター。僕の夢は、君との関わり合いの中で大きく花開いた...。

■重心が低いサウンド

WLF-9-1280-101.jpg 遠藤さんのお仕事はレコーディングエンジニアで、スタジオがこのフェンダー・バックステージの近くだそうですね。

 ええ、偶然ですけどここから目と鼻の先なんです。よくこの前を通ってます(笑)。

 そうでしたか。最初にギターを購入されたのは、いつ頃でした?

 高校1年生の時ですね。当時はLAメタルの全盛期でした。でも、元々小学校の頃からビートルズが好きで、そこから音楽を聴くようになったんです。姉がビートルズのレコードを持っていまして。

 最初からフェンダー・ギターを?

 いえ、フェンダーを購入したのは20代前半です。レギュラー・モデルのストラトを買いました。当時はまだアシスタントで、カスタムショップは買えませんでしたね。しばらくしてから、何本かフェンダー・ギターを買ったのですが、そのうちヴィンテージに興味が出てきて、63年製のストラトとかジャガー、ジャズマスターなどを購入しました。でも、そのストラトはもう手放しましたけど。一番長く使っていたのは、78年製のハードテイル仕様のストラトで、とても軽くてかなり長く愛用していました。ストラトは最近まで3本持っていたのですが、それらを整理して昨年このカスタムショップを購入したんです。66年タイプのヴィンテージ・リイシューです。

 特にどんなところが気に入って?

 それまでは、どちらかというと明るいトーンのストラトが多かったんです。もう少し重心の低いサウンドのギターが欲しいと思って捜していた時、これを見つけました。かなり低いレンジまで出るので、とても気に入っています。

■嫌いなギターの音は無いです

WLF-9-1280-102.jpg お仕事がレコーディング・エンジニアなので、ギターを選ぶときもレンジのことなど意識しますか?

 かなり意識しますね。

 プライベートでギターを弾いている時も?

 します。"このギターをレコーディングしたら、どんな音に録れるのかな...?"って、つい考えます(笑)。"どのくらいのレンジに収まるかな..."とかね。もう職業病ですね(笑)。そういう聴き方になってしまうんですよ。アンプから出る音も"オンマイクだとこんな音じゃないよね"とか。自然とそうなりますね...。それに、自分のギターはほとんどスタジオに置いているので、なおさらです。

 自分のギターをレコーディングで貸し出したりすることは?

 します。自分のギターをアーティストに貸して、それを自分でレコーディングしてミックスもすることがよくありますよ(笑)。

 それって、どんな気持ちですか?

 "やっぱり良い音だな..."って思いますね(笑)。でも、よくレコーディングしていると、"ギターってローが大切だ"って思うんですね。それもあってもっとローが出るストラトが欲しいと思ったんです。ですから、最初はスラブボードのストラトを捜したんですが、なかなか良い出会いがなくて。でこれを弾いたら、スラブではないのですが凄くローが出ていたので、"これだ!"って思いました。知り合いがカスタムショップのストラトを持っていたので、買うときはそれを借りて楽器屋さんに持っていって、弾き比べました。本当はマイアンプを持っていくのが一番良いですけどね。

 お仕事がエンジニアなので、ギターを弾けることが仕事に役立ったことも?

 それはよくありますね。ギターの音作りを参考にして、全体の音作りを考えることもあります。

 逆に、アーティストの弾いているギターの音がどうも納得いかないようなことは?

 ん〜、僕はあまり嫌いなギターの音とかって、無いんですよね。例えば、すごくチープなギターの音であっても、それはそれでカッコ良かったりもするので...。

 確かに、良い悪いというのは無いですね。

 時々"この組あわせはないかな..."って思えるときはありますけどね。そういうときは、誘導できれば色々と提案はしますけど...。

■凄く楽器らしさを感じます

sam1.jpg お仕事柄、色々なギタリストのプレイを間近で聴けたりできますね。

 皆さん良い音で弾いていますよ。時々親しいギタリストのレコーディングの時などに、同じセッティングで自分のギターを弾いて貰うことがあるんですが、自分の出す音とは全く違うんですよ。そんな時は"やっぱり腕か..."って思いますね(笑)。特に自分のギターと自分のアンプを使って目の前で弾いているわけですから、ちょっと複雑です(笑)。

 職場である自分のスタジオに自分のギターとアンプが置いてあるなんて、ギタリストとしては最高ですね。

 そうですね。時間がある時はリハーサルスタジオでも出さないくらいの爆音で弾いています(笑)。

 これまでに、いくつものストラトキャスターを使用されましたが、カスタムショップの製品に関して、どのように思われますか? 

 凄く楽器らしさを感じます。特にネックのエッジの部分とかね。単に弾きやすいと言うより、握った時に使い慣れたギターのような印象でした。まあ、自分の好みだったのかも知れませんが、とてもしっくりきます。

 このストラトはかなりお気に入りのようですが、他の仕様のストラトに興味は?

 ありますね〜。フェンダーの場合、仕様も色々あるし、カラーバリェーションも豊富なので、つい他のタイプを欲しくなりますよね。だから、危なくてしょうがない...(笑)。 

prof1.jpg[今週のゲスト]
遠藤淳也
1970年生まれ。東京在住。
96年からレコーディングエンジニアのキャリアをスタート。ヒップホップやR&Bを中心に数多くの作品を世に送り出す。2006年に(株)Plick Pluckを設立。最近では、Brian The Sun、サイコ・ル・シェイム、MAO from SIDLGYankeesなどの作品を手掛ける。

FENDER Custom Shop 1966 Stratocaster by Dennis Galuszka

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 2006年にフェンダー・カスタムショップで製作された1966 ストラトキャスター。マスタービルダーのデニス・ガルスカが製作した66年スタイルのヴィンテージ・リイシュー・モデルで、パワフルな低音域に拘って見つけた1本。

 ラージヘッドを採用した仕様で、トレモロユニットをカラハムに交換し、ピックアップのアッセンブリはセレクターがセンターの時にフロントとリアのミックスが出るようにアレンジされている。購入したときから、バックプレートに大きくデニスのサインが...。

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【フェンダーオーナー大募集!】

好評連載企画「We Love FENDER GUITARS!」では、ご登場いただけるフェンダーオーナーを募集中です。カスタムショップ製品を所有し、フェンダーが大好きな方であればどなたでも応募可能。非公開プロ施設"フェンダー・バックステージ"に入場できるビッグチャンス! ご応募はこちらまで...。

We Love FENDER GUITARS!

連載 ギター・ラブ・ストーリー We Love FENDER GUITARS! Vol.9
加藤 健平 / 1960 Stratocaster
連載 ギター・ラブ・ストーリー We Love FENDER GUITARS! Vol.8
稲垣 隆 / 60th Anniversary 1954 Stratocaster
連載 ギター・ラブ・ストーリー We Love FENDER GUITARS! Vol.7
渡辺 敬友 / 1957 Stratocaster , 1962 Stratocaster NOS
連載 ギター・ラブ・ストーリー We Love FENDER GUITARS! Vol.6
小島 章紘 / 1959 Jazzmaster NOS
連載 ギター・ラブ・ストーリー We Love FENDER GUITARS! Vol.5
久保田 衛 / 1966 Stratocaster
連載 ギター・ラブ・ストーリー We Love FENDER GUITARS! vol.4
北川 裕康 / 1957 Stratocaster Dennis Galuszka
連載 ギター・ラブ・ストーリー We Love FENDER GUITARS! vol.3
池田 進太郎 / Custom Telecatser
連載 ギター・ラブ・ストーリー We Love FENDER GUITARS! vol.2
永田ショーザブロー / Harrison Tribute Rooftop Tele
連載 ギター・ラブ・ストーリー We Love FENDER GUITARS! vol.1
篠田 徹 / 54 STRAT, Michael Landau Signature 1963 Relic Stratocaster

Interview : 田中 稔 (月刊『Player』)

製品情報

FENDER Custom Shop
Stratocaster by Dennis Galuszka

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Player

2017年11月号

定価760円(本体704円)A4判

2017年10月2日(月)発売

お求めは全国の楽器店、書店、またはWebで!

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