インタビュー

We Love FENDER GUITARS! Vol.9

We Love FENDER GUITARS!

加藤健平

 「GAKKIソムリエ」のオリジナル企画“We Love FENDER GUITARS!”。アマチュア・ギタリスト達のギターライフやギターストーリーを、ギタ−の紹介と共にたっぷりと語って貰う人気コーナー。そうだ、僕達はフェンダー・ギターで大きくなったんだ! 大切な思い出、そこにはいつもギターがあった…。

WLF_kiji_banner.png 中学1年生でエレキギターを手にした。Jポップのコピーに始まり、パンクロックや速弾き、クラシックのシンフォニーにアプローチしたこともあった。そしてエリック・クラプトンと出会い、大きな道しるべが見つかった気がした。ストラトキャスターを手にしてから10年。それまでいろいろなギターを手にしてきたが、ストラトと出会ってから、ギターは購入していない。ありがとうストラトキャスター。これからの10年もよろしく...。

"カッコイイ!"って

WLF-8-1280-102.jpg いつ頃からギターを?

 10歳の時に始めました。最初からエレキをやりたかったのですが、手が小さいからということで買ってもらえず、小型のレキントギター(クラシック)を買ってもらいました。エレキは中学1年生の夏からです。

 エレキはどんなギターを?

 ヤマハのストラト・スタイルの初心者用のセットでした、小さなアンプやシールドなどが付いている。それでしばらくはJポップを弾いていましたね。ラルクとか、グレイとか。中学2年生になるとパンクが好きになって、レスポールを買ってパンクをやっていました。

 ずいぶん変わりましたね(笑)。

 そうですね(笑)。3年生になったら、今度は速弾き系のギタリストに憧れました。スティーヴ・ヴァイとか凄く人気があって、アイバニーズのヴァイのシグネチャー・モデルやポール・ギルバートのモデルを買いました。

 めまぐるしい変化ですね(笑)。Jポップから始まって...(笑)。

 (笑)。その後専門学校では、またクラシックに戻ったんです。と言っても、クラシックの名曲をオーケストラをバックにエレキで演奏するんです、ヴィヴァルディの曲とか。

 日本では珍しいスタイルですね...。バックはどうされたんですか?

 20人くらいのオーケストラと一緒にやっていました。

 では、いわゆる一般的なロックは?

 その後ですね、エリック・クラプトンが凄く好きになって、それからはブルースやいわゆるロックを聴くようになりました。やはりクラプトンは僕が最も影響を受けたギタリストですね。彼は60年代から時代と共に変化してきたけど、どの時代にも素晴らしい作品を残していますね。

 いつ頃からクラプトンに傾倒を?

 高校生の時です。それからずっとブルースなどを聴いたり弾いたりしています。僕は一度専門学校に行って音楽を学んでから、改めて高校に入り直した。自分の行った高校はかなり特殊で、音楽とか写真とか芸術に長けた人がたくさんいて、バンドをやっている人も凄く多かったです。その後プロになっている人もたくさんいました。制服はないし、お化粧やピアス、ヒゲもOKで、かなり自由なところでしたね。高校生だけど、渋い音楽を聴いている人も多かった。その時の経験は今も自分の中に生きています。

 では、その時にフェンダー・ギターを?

 最初に買ったフェンダーが、今日持ってきたカスタムショップのストラトです。でも、購入したのは、大学1年生の時です。ギターをもっと真剣にやろうと思って、どうせ買うなら良いギターが欲しいと思いました。でカスタムショップ製を買ったんです。このストラトはとても気に入っていて、それからギターは1本も買っていません。

 では、10年近くこのギターを?

 そうです。ちょうど買ってから10年ですね。二十歳の時に買ったので。

 その時になぜこのストラトを?

 これは渋谷のある楽器店で見つけたのですが、一目見たときに"カッコイイ!"って思ったのでこれにしました。買うときは何軒か楽器店を回って色々と弾いたんですが、これを見つけたときはあまり悩まなかったですね。とにかく音が良かったし、レリックの感じも気に入って...。

 ブルース系のギタリストは、ローズウッド指板のストラトを使用する方が多いですが...。

 ブルースとかロックでは使いやすいサウンドだと思います。ちょっと太めだし、クリーントーンも凄く綺麗です。僕大学時代は、インストのバンドをやっていたんです。ブルースっぽかったり、ジャズっぽかったり色々やりました。ローズウッド指板のストラトだと、どんなジャンルでも使えるんですよ。幅広く使えて、しかもカッコいい(笑)。

 特に気に入っているところは?

 このギターに出会うまで、色々なギターを使ってきましたけど、アンプ直で鳴らしてギターの響きを感じたのは、このストラトが初めてでした。なんか、ギターが生きているように感じます。

 何か改造はされていますか?

 いえ、全くしていません。僕、ラーメンを食べたりする時も、コショウだとかラー油だとかを一切入れないんです。作ってくれた人が一番良いと思って出しているラーメンを食べたいんですよ(笑)。楽器も同じで、オリジナルの状態が良いですね。

■ギターをやっていて本当に良かった

WLF-8-1280-101.jpg 現在バンド活動は?

 ほとんどやっていません。家で弾いているくらいですね...。でも音楽は大好きなので、音楽仲間のライブなどには良く行きます。

 まあ、バンド活動が全てではないですが、バンドは楽しいですよね。

 そうですね〜。まあ、今はバンドをやっていませんが、2年前に結婚したときに、昔からの音楽仲間が集まってくれて、披露宴や二次会でバンド演奏をしました。クラプトンの曲を何曲か演奏して。凄く良い記念になりましたね。ギターをやっていて、本当に良かったって思いましたよ。さすがにその時はずいぶん練習しました(笑)。

 せっかく色々な音楽をやってきたのに、自宅で弾いているだけではもったいないですね。

 そうですね〜、ホントに色々なジャンルをやりました。さっき言いませんでしたけど、一時はアニソンとかもやっていたんです。あとボサノヴァとかも...(笑)。

 人が弾いているストラトは気になりますか?

 なりますね! やはりメイプル指板のあの綺麗なトーンも好きだし、テレキャスターも凄く気になりますよ。今日のように、良いギターがたくさん並んでいると、思わず...。

WLF-8-450-105.jpg[今週のゲスト]
加藤健平

1987331日生まれ。東京都町田市出身。
小学5年生でクラシックギターを始め、ジャズ、ボサノヴァ、ポップ、ロックまで幅広く演奏。好きなギタリストは、エリック・クラプトン、スティーヴィー・レイ・ヴォーン、ジョン・メイヤー、ラリー・カールトン等。

FENDER Custom Shop 1960 Stratocaster

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 1960年に生産されたストラトキャスターをリイシューしたモデル。スラブボードと呼ばれる厚みのあるフィンガーボードを採用した仕様は、50年代のストラトと比べてややトーンが太めで、ブルース・ギタリストやロック・ギタリスト達に好まれている。様々なジャンルで使用した加藤さんには、使いやすい1本。もともとレリック仕様だったが、10年間使用することで更に貫禄が付いた。

 ナット部分を見るとフィンガーボードの厚いのが分かる。トレモロのスプリングは、最初にセットされていた5本のまま。60年代のヴィンテージ・ストラップはなかなかの貴重品。一切改造をしないオリジナル状態を大切にするのが加藤さんのスタイルだ。

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We Love FENDER GUITARS!

連載 ギター・ラブ・ストーリー We Love FENDER GUITARS! Vol.8
稲垣 隆 / 60th Anniversary 1954 Stratocaster
連載 ギター・ラブ・ストーリー We Love FENDER GUITARS! Vol.7
渡辺 敬友 / 1957 Stratocaster , 1962 Stratocaster NOS
連載 ギター・ラブ・ストーリー We Love FENDER GUITARS! Vol.6
小島 章紘 / 1959 Jazzmaster NOS
連載 ギター・ラブ・ストーリー We Love FENDER GUITARS! Vol.5
久保田 衛 / 1966 Stratocaster
連載 ギター・ラブ・ストーリー We Love FENDER GUITARS! vol.4
北川 裕康 / 1957 Stratocaster Dennis Galuszka
連載 ギター・ラブ・ストーリー We Love FENDER GUITARS! vol.3
池田 進太郎 / Custom Telecatser
連載 ギター・ラブ・ストーリー We Love FENDER GUITARS! vol.2
永田ショーザブロー / Harrison Tribute Rooftop Tele
連載 ギター・ラブ・ストーリー We Love FENDER GUITARS! vol.1
篠田 徹 / 54 STRAT, Michael Landau Signature 1963 Relic Stratocaster

Interview : 田中 稔 (月刊『Player』)

製品情報

FENDER Custom Shop
1960 Stratocaster

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Player

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定価890円(本体824円)A4判

2019年4月2日(火)発売

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