インタビュー

D_Drive Talk About 『R』&『The Last Revenge / Shape of Your Life』

Talk about ・・・

D_Drive Seiji / Yuki / Shimataro / Chiiko

愛器を一新、ニューモードに入ったD_Driveが近年のレコーディング作品をディープに語ったロングインタビュー

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 近年はますます精力的なライブ活動で全国、あるいは海外まで飛び回っているD_Drive。ワンマンイベントなどとともに親交の深いミュージシャンとのイベントツアーも定例化。特に盟友K-A-Zと展開する"Edge of Strings"は、様々なインストロックバンドを丸め込んでスケールアップを果たしている。さらにライブに明け暮れる中でレコーディング作品も断続的に発表しており、2015年には『R』、そして2016年末には新機軸のシングル『The Last Revenge / Shape of Your Life』も発表した。今回のインタビューではこの2作の作曲、アレンジ、プレイについてディープに掘り下げている。さらにこのたびリニューアルされて話題のニューギター、ニューベースについていち早く紹介したい。


■どのパートもワクワクするって いうのはD_Driveでは絶対崩さない

 話題に事欠かなかったD_Driveですが、2015年11月にアルバム『R』がリリースされて、2016年には待望のシングル『The Last Revenge / Shape of Your Life』もリリースされました。まず『R』から聴きたいんですが、曲作りには3年くらい掛かったんですか?

pl_ddrive1280-107.jpgSeiji:そうですね(笑)。

Chiiko:お待たせしてすみませんでした(笑)。

 かなり前に制作状況を聞いたら、レコーディングする時間さえあればすぐできるんですけど...みたいなことを言われて(笑)。

Seiji:ライブばっかりやっていましたからね(笑)。

Chiiko:気がついたら3年って感じでしたね。ありがたいことにいろいろとライブのお話をいただいて。

Seiji:オファーいただいたものを前向きにこなしていたって感じだったんです。

 シングル『Russian Roulette/Among the Distraction』が出た時、楽曲としてD_Driveの型が確立したって思ったんです。例えば「Cassis Orange」のようなキャッチーなメロディが武器なのは言わずもがなですが、歌メロとは違う面白さのある器楽的なキャッチーなメロディというか。それに思いもよらない展開劇や激しいリズムアプローチがあって。

pl_ddrive1280-103.jpgYuki:どうだろう? 自分らではそんなに意識してどうってことはないと思うんですけど。結果的にそうなったのかな?

Seiji:実は『R』の曲並びに関しては、僕は「Russian Roulette」と「Among the Distraction」は離れてもいいと思ったんです。でもそこはYukiちゃんはこだわり持っていたよね?

Yuki:そうですね。「Russian Roulette」で終わった後に、ダラララってギターで入るのがめちゃくちゃかっこいいんですよ。自分で言うのはなんですけど(笑)。

Seiji:そこはYukiちゃん的に譲れないってことだったんでOKと(笑)。

 「1,000,000 hp」なんかは、「Russian Roulette/Among the Distraction」を作った流れでできた感じがするのですが?

Seiji:「Russian Roulette」を意識しているって部分はまったくないんですけど、サーカス的なイメージが僕にはあったんですよ。観て楽しむというか。そこでいつもと逆の発想で"音を詰めたれ"と。

一同:(爆笑)。

Seiji:いつもそういう意識はないんですよ(笑)。でも今回は音を詰めて、それぞれの見せ場を意図的に作って、ライブでは観て楽しむって曲も必要かなと。それをドロップDチューニングでやりたかったんですよ。結果、あんな風になっちゃいました(笑)。

 「1,000,000 hp」のフレージングで言えば、Seijiさん、Yukiさんの中でここはこういう風にアップダウンで弾くみたいなのは最初から頭にあるものなんですか?

Seiji:最初のフレーズだったら、あそこは絶対"疾走感を失わずに重たく"なんですよ。それって凄く難しいことでどっちかに行きがちなんですけど。だからあえてダウンピッキングでって決めて。

 あ、あそこは全部ダウンなんですね!

Seiji:当初はオールダウンだったんです。それをYukiちゃんはずっとやっているんですけど、僕はそこだけ自分の中のテンポ感の問題でアップダウンにした方が気持ちいいって気付いたので、途中で変えたんです。でも開放弦のフレーズは絶対ダウンっていうのは譲れなくて。その後のフレーズは意図的に突っ込むように弾いていますね。

Yuki:それってライブでそうしだしたってことですよね?

 レコーディングはダウンですよね?

Seiji:あれ...どうやったかな(笑)? でもね、死にます。

Chiiko:しんどい言うてましたよね。

 聴いている側も壮絶で死にますね(笑)。

一同:(爆笑)。

Seiji:あれでなんとか弾けたと思っても、その後地獄のフレーズが(笑)。

 休みがないんですよね(笑)。

Yuki:一人ずつ来るから、他の人がやっている間は休憩(笑)。

Shimataro:その2回目が回ってくるときはあえて親指でダウンでやっているんですよ。本番でどれだけスタミナが持つかなってやっていたら、だんだんとできるようになってきて(笑)。

 勝手に史上最速ソロ回しって言っているシーンがあるんですけど...。

pl_ddrive1280-105.jpgYuki:1拍おきですね(笑)。

Chiiko:ただ1個のフレーズを切ってやってみたら面白かったって感じなんですけど。

Seiji:実はあの部分は他の部分と比べたら簡単なんですけど。

Chiiko:拍さえ見失わなければね(笑)。Shimataroさん、時々見失いがちですよね。たまにYukiちゃんと同じタイミングで弾いていますから。

一同:(爆笑)。

Shimataro:それはない(笑)。あ、でも最初の2回くらいやったかな。単純に順番を間違ったんですよ(笑)。やり始めの頃でここで動こうとか考えたりすると"あれ?"って。

Chiiko:見失うと戻ってこれないから(笑)。

 見失う暇がないくらいの速さですものね(笑)。

pl_ddrive1280-111.jpgShimataro:以前、ワイヤレスシステムのトラブルでたまたま直前のSeijiさんのフレーズが鳴らなくなったことがあって1拍ずれたという(笑)。

Seiji:ああなっちゃうとどうしようもないね(笑)。

 もう最初のデモからあの感じだったんですか?

Yuki:あ、デモの時は違ったんですよ。

Shimataro:一番最初は全員で同じフレーズを弾いていたんです。

Yuki:スタジオに入って"こんなことをしたらライブ的に面白いんじゃない?"って話になって。

Chiiko:で、そのフレーズを切り離していって。

Shimataro:同じに弾くとあのフレーズはうるさいだけなんですよね。疾走感もないし凄さもないし。

Yuki:ただ大きい音がバーンと鳴っているだけになっちゃう(笑)。

Chiiko:あの曲は"馬が走る曲"って言ってたんですよ。午年に作った曲だから。ドラムも馬が走るようなフレーズを入れたりしました。

 Yukiさん作曲の「Advance and Attack」「Drive in the Starry Night」辺りは結構ハードなドラミングになっていますが、彼女はドラマーに対して結構スパルタなんですか?

一同:(爆笑)。

Chiiko:参考のドラムはいろいろと言ってくれますね。

Yuki:ドラムのことはよくわからないので、"自分のイメージはこんな感じです"って伝えるんですけど。

Chiiko:あとはギターが刻んでいたら、その通りにバスドラを踏んでやろうとか(笑)。自分で入れたほうがいいなと思ったら入れちゃうし。

Yuki:たしかに「Advance and Attack」は印象的なドラムフレーズが多いですね。  チャイナシンバルの音が好きなんです。

Seiji:僕もあれが好きなんですよ。

Chiiko:結構みんなあそこを気に入ってくれますね。奇跡的に降りてきたんですけど(笑)。

 あれは割れているチャイナシンバルですか?

Seiji:今度最初から割れているシグネチャー・シンバルを作ってもらおうよ(笑)。

pl_ddrive1280-106.jpgChiiko:でも割れているからあのトラッシュな音が出るんですよ。レコーディングの時は割れてなかったんだけど、その後ちょうど綺麗に割れたので、やったーと思ってしばらく使っていたんです。

 「Advance and Attack」は特にChiikoさんのドラムをフィーチャーしようと思って作ったわけではないんですか?

Yuki:曲の中でここはドラム、ベース、ギターが目立ったらいいなっていうのはポイントポイントで作っていますね。ソロ回しの前のリフは弦楽器はユニゾンなんですけど、そこはドラムが暴れてくれたらいいなと思って。

 というか、あそこはドラムソロですよね(笑)。ドラムの音自体もダーティで重ためですよね。

Chiiko:ギターが重ための刻みで来たので、ここはもう乗っかるしかないなと。私の得意分野なので(笑)。

 一方で「Attraction 4D」「Now or Never」は、「Cassis Orange」に代表されるメロディアスなD_Driveですね。今までお話しいただいた比較的器楽的なテーマメロディの要素が濃い楽曲と『R』は2タイプに分けられる気がします。

Seiji:たしかに分かれますね。「Attraction 4D」は僕が作ったんですけど、まさにギターが泣いている、肉声っぽいと歌っているというか、初めて聴いて口ずさめる部分が必ずあるようなものを意識して作りましたね。「Attraction 4D」は作りだしたら早かったですね。頭に浮かんだメロディをギターに置き換えただけだったので。

 メロディタイプと、仕掛けのあるリフメインのものと、SeijiさんとYukiさんでどっちかに特化して作っているわけではなくて、二人共バランスよく作っている感じが面白いですよね。

Seiji:多分ライブをずーっとやってきて同じビジョンを持っているので、ずっと同じ流れでくるのはつまらないというのはみんなわかっているし、ここでちょっとこういう変化を付けてっていうので二種類生まれてくるんでしょうね。

 向こうがこう来たから、自分はこう行くみたいで作るのが交互に来ているのかな?と。

Seiji:それはないです。結果的にそうなるんです。

 「Attraction 4D」で聴こえるツインリードは序盤、同じ人が弾いているかと思うくらいにシンクロしているんですよ。それが曲が進むにつれてSeijiさん、Yukiさんのプレイニュアンスが分かれてくるという。

Yuki:意識して途中から個性を出していこうと思っていたわけではないんですが、フレーズ的に最初のメロディはシンクロしやすいのかもしれませんね。

Seiji:でも面白いとらえ方ですね。自分達では気づいてない部分というか。  

 Shimataroさんのベースソロパートもたっぷりだし、弦楽器3本の激しいアンサンブルの組み方はD_Driveならですよね。

Seiji:そこは当初のコンセプトから変わってなくて、ギターばかりが前に出ていてリズム隊がつまらないインスト楽曲って世の中にたくさんあると思うんですよ。そうじゃなくて、どのパートもワクワクするっていうのはD_Driveでは絶対崩さないっていうのがあるので、だからあんな大変なことになっちゃうという(笑)。

pl_ddrive1280-101.jpgShimataro:演奏的にいうと、ピックと指弾きでは弾きやすいフレーズって全然違うじゃないですか? よくあるインストもののフレーズって、ピックでも指でも弾きやすくて音数を詰め込みやすいポジションばっかりを使おうとする傾向があると思うんです。正直ベースは指弾きだとしんどいポジションも出てくるんですけど、そこを変えちゃうと曲が変わってしまうのでそこはそのまま弾かなくちゃいけない(笑)。そういう難しさはいっぱいありますね。ベースをピックで弾くのは決して嫌いではないんですけど、自分にとって好きな音はどうしても指弾きなんですよね。だからなんとか頑張るしかない(笑)。  

 『R』はバラードが入っていないので、とにかく終始テンションが高いアルバムですよね。

Chiiko:Yukiちゃんが言ってたのなんだっけ?

Yuki:箸休めなしのアルバム(笑)。

Chiiko:全部ぶっ飛ばし系のアルバムになってしまったという(笑)。

 近年リアクションが高まっている一方のライブ感がフィードバックしたからですか?

Chiiko:そうなったかと思いますね。

Yuki:曲を作る時ってライブをイメージするじゃないですか? そうなるとこうなってしまったという。

 ロングセットのライブだと「Unkind Rain」がますます美味しく聴こえるという(笑)。

Yuki:わかります(笑)。バラードも作っていきたいんですけど。

Chiiko:私もそろそろSeijiさんのバラードを切望しているんですけど(笑)。 

■違ったジャンルを開拓したのかな って気はしますね

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 最新シングル『The Last Revenge / Shape of Your Life』は、K-A-Zさんとのイベントツアー"Edge of Strings"も大きな理由だそうですね。

Seiji:Edge of Strings Ⅰが終わった後ですね。ⅡでK-A-ZさんがソロアルバムをリリースするからD_Driveも何かリリースしようと。その時は義務感的には感じてなかったんですけど...。

Yuki:漠然と作るのかなとは思っていたんですけど(笑)。

Seiji:というのも、曲がまだ完全にはなっていなかったので。それがEdge of Strings Ⅱの日程が具体的になってくるとヤバイぞと思い始めて。アルバムは無理だけれどシングルならいけるなと。それでも日程的にはタイトだったんですけど(笑)。

 曲のストックは結構あったんですか?

Yuki:ないです(笑)。

Chiiko:でも曲の欠片はいっぱいあるんですけど...。

Yuki:思い立って曲のファイルを開いたら"そういやこんなの作ったか..."みたいな(笑)。

Seiji:そういうのむっちゃあるよね(笑)。それを1曲に完成するっていうのは相当集中力が要るので。

 『The Last Revenge / Shape of Your Life』の2曲はいつ頃作っていたんですか?

pl_ddrive1280-a-108.jpgYuki:「Shape of Your Life」に関してはEdge of Strings Ⅰが終わる頃にはできていたような気がします。元々昨年12月、お姉ちゃんの結婚式用に作った曲でその時は姉弟で演奏したんですけど、それを基にしてD_Drive用に一から作り直したというか。だからその時に演奏したのとは全然違う曲になっているんですけど。

Seiji:「The Last Revenge」は夏くらいかな。

 「The Last Revenge」はリフもテーマメロディも結構インパクトありますが、この曲の場合はどちらからできたんですか?

Seiji:わりと同時なんですよ。ドラムアレンジからベースフレーズ、丸ごと降りてきましたね。とにかく楽器が好きなので、ベースでもドラムでもどんな音をするかはわかっているので、ごちゃ混ぜになってアンサンブルとして降りてくるようなイメージなんです。いつもライブで演っているイメージなんですよ。お客さんの表情とかそういうのもビジョンとして見えて、ここでこうしたらお客さんは盛り上がるだろうなとか想像しながら。  

 「The Last Revenge」には元々闘いのイメージがあったそうですね。

Seiji:自らを鍛え上げている人って見えないところで凄い努力をしていると思うんです。そういう星に生まれたが勝ち取るんだろうなというイメージがあって、SEは実は胎児を表しているんですよ。で、ハートビートが鳴っていって、楽曲に入ってからいろんな苦労があって、最後に勝ち取るっていう。

 ツインギターのラインも細かくイメージできているものなんですか?

Seiji:ただ、ハモりのイメージは言うほどないんですよ。主旋律を作ってからいろんなことを試しつつ感覚で"これは多分気持ちいいだろうな"というのが見えて、ハモりのパートはYukiちゃんに投げて。"こっちの方が良くないですか?" って意見をもらって、"じゃ、こっち行こうか"って。Yukiちゃんが作った「Shape of Your Life」は逆にハモりはできていたので、どういうイメージかを聞きながら弾いていったんですけど。  

 『R』は先ほども言ったようにシンクロしているユニゾンプレイや繊細さ、スピードが印象的でしたが、それと比べると「The Last Revenge」は幾分揺らぎがあるプレイが僕には魅力なのですが、そういう感想についてはどう思いますか?

Yuki:『R』の「Drive in the Starry Night」とかは凄く細いハモりがあったので。今回もそういう要素はありますけど、一番の理由はライブでそんなに演らずにレコーディングしたというのがあると思う(笑)。

Chiiko:たしかに今レコーディングしたらまた違った感じになるかもしれない。 

Seiji:『R』まではレコーディングする前にライブでかなりやってきたんですよ。

Yuki:『The Last Revenge / Shape of Your Life』は、2016年のワンマンの時に初めてライブで演ったんです。

Chiiko:10月15日に大阪でワンマンをやったんですけど。その2週間前にリズム録りは終わっていて、その1週間後にギター録りをしていて。ワンマンの準備をしながらマスタリングも同時進行していて。

Seiji:バタバタ具合が半端じゃなかった(笑)。

Yuki:5日間くらいでミックスもあげて。

Chiiko:その間、私がジャケットデザインを進めて...。

Seiji:オールセルフバンドですね。

 『The Last Revenge / Shape of Your Life』は今までとムードが違って聴こえます。

Seiji:今回、それは結構言われるね。

Yuki:「Shape of Your Life」は特に今までにない曲だったので。いろいろ試してみようってことを取り込んだ曲というのもあって。D_Driveの曲を作ろうとしていたら違っていたと思うんですけど、最初にお姉ちゃんの結婚式用に作った曲から始まったから。違ったジャンルを開拓したのかなって気はしますね。

 初めてシングル『Russian Roulette/Among the Distraction』を聴いた時も"これは今までにないD_Driveだ"って思ったんですが、シングルってバンドにおけるモードチェンジのタイミングだったりしますか?

pl_ddrive1280-108.jpgSeiji:あぁ、言われてみればそうなのかもね...。「Russian Roulette」に関しては教則DVDのタイミングでデモンストレーション曲というのがあったので、あえてリズム押しで作ったところもあったんですけど。

 今作ではShimataroさんが結構堅実なベースプレイを重視していて、よりツインギターを押し出している印象も強いですね。

Yuki:私の作った「Shape of Your Life」はバラードと言ったら違うかもしれないけど、そういう雰囲気の曲なのでベース、ドラムでワーッと見せ場を作る曲ではないと思ったんですよ。普段曲を作る時はソロ回しとか入れがちなんですけど、今回は曲のイメージを重視していこうという感じで。デモを作った時点でベースは激しく動くようなラインではなかったんです。

Shimataro:もうそういうベースの方が良い感じになると思ったので、別にいろんな変わったことをする必要がなく。どの曲でもそうですけど、その曲に合うことをやったらたまたまそうなっただけで自由にやっているので。バッキングに徹するというよりは、Chiikoちゃんのドラムが変わった時やアイデアが変わった時に何処にでも行けるようにというつもりで弾いていますね。

Seiji:「The Last Revenge」に関しては後半に見せ場が入っているので、よりメリハリをつけたような感覚ですかね。

 「The Last Revenge」は曲が進むにつれてどんどんテンション感が上がっていますね。

Seiji:そこは闘いなので。

Yuki:ちょうどオリンピックの時期でしたよね。

Seiji:それもあるね(笑)。TVを観たら全部闘いじゃないですか? "この選手は苦労しているんだろうな"と。そういうイメージも重なっていますね。どういうイメージで作っているかはメンバーに伝えるので。実はタイトルが一番悩みましたね。みんなで案を出してもらって、最終的に「The Last Revenge」になったんですけど、どうしたってインストって歌詞がない分、タイトルから想像するから重要なんですよね。...とか言いながら初期は「Cassis Orange」とか「Peach Fizz」「Champagne」だったんですけど(笑)。  (笑)。「The Last Revenge」の軽快なリズムも聴きどころですね。

Chiiko:リフが前に前に行く感じだったので。最初はデモでもらった通りにもやったんですけど、"もうちょっとこうしてもいいですか?"って擦り合わせていった感じで。

 今までで一番8ビート感が出ている曲にも思えます。

Yuki:テンポもD_Driveの曲では速い方でBPM210なんです。

Chiiko:「1,000,000 hp」とかの倍テン系は置いておくとして、200行っている曲はないですから。

 それは意外ですね。

Seiji:そこまで速くは聴こえないでしょう? プレイする方はまぁ、大変なんです。

Yuki:本当、ずーっと指板見ていますもん(笑)。あのテンポの速さは身体に馴染みがなかったので凄く苦労したんです。

Shimataro:逆に僕はこういう8ビートの感じが大好きなので、あまり音を詰めた感じではあまり弾きたくなかったんですよね。

 タッピングの応酬フレーズが凄くエキサイティングですよね。

Seiji:あそこはもう闘いMax状態で。あのタッピングに入る直前のベースソロ的な部分で、ギターのハーモニクスのボリューム奏法が入るんですけど、あれは日本刀を振り回しているようなシーンをスローモーションで描いているようなイメージで。チャンバラが始まるぞっていう。

 あぁ、ドラムソロで決着が着く感じですか!

Chiiko:あそこで一度ガシッと曲が締まるんですよね。またイントロに戻るという。

Seiji:そうです(笑)。記憶を失ってパタッとなって振り返る的な。

 「Shape of Your Life」はエキゾチックなムードがあるメロディが新鮮でした。

Seiji:70年代っぽいイメージがありますよね。

pl_ddrive1280-104.jpgYuki:ファンの方から"ジョン・レノンの「Nobody Loves You」を彷彿させるね"って言われたんですよ。タイトルがめっちゃ悲しいんですよね(笑)。

Seiji:結婚式のために書いたのにね(笑)。 

 ただ、単に祝福ムードって感じではなくて、途中からD_Driveならではのハードさも加味されるという。

Shimataro:攻撃的な感じになりますよね。

Yuki:Aメロのアルペジオのリフとメロディがあるじゃないですか? 正確に言うとあのメロディも変えたんですけど、それを残してお姉ちゃんの結婚式でやった時と全く作り変えたんですよ。

 ってことはほぼ残っていないんだ(笑)。

Yuki:そうそう、ほぼ残ってないんです(笑)。お姉ちゃんのために書くっていうコンセプトは変えずに作り直したんですけど。D_Driveでやるっていうのも勿論あるし、結婚式ソングとしてただふんわりとしてしんみりはしたくないと思ったし。これから二人の歩む道が力強くできるような感じをイメージしたのがCメロになるので...あの、ちょっと。

Chiiko:険しい道になりますか!?

Yuki:...険しいかどうかわからないけど(笑)。

 この辺にYukiさんの屈折したところが出ていますね。

Yuki:それね、ファンの人にも言われたんですよ(笑)。

 この曲、リズム隊は音数をかなり抑えていますよね。Chiikoさんのフロアタムが凄く印象に残るという。

Chiiko:私、ドラムっていうイメージがなかったんですよ。パーカッションをやっているような感じで叩こうと思って。それでスネアのスナッピーを極力抜いているんです。サビとギターソロ以外はスナッピーを抜いて、タムの代わりにして叩いているんですよ。それに初めて曲の中でドラムを触らないパートがあるんですよ。引き算をしていらないところを全部抜いちゃうっていう。曲中でスナッピーをいじらなければいけないから忙しいんですけど(笑)。

Shimataro:ライブでまた変わっていくような気はするんですけど、今の時点ではシンプルな方がしっくり来る気がしますね。これだけゆとりのある曲は今までになかった感じです。

 イントロとかベース目立ちますよね。

pl_ddrive1280-a-101.jpgShimataro:Yukiちゃんに"ベースが随分前に出てしまうけど大丈夫?"って話したら"そういう風にしたい"って。思いきりユニゾンであんな高い音域で。主張が激しいなとは今でも思うんですけど(笑)。

 ツインギターはSeijiさんとYukiさんが会話しているような感じに聴こえますね

Yuki:少し前に2CHELLOSのライブを観に行ったら、対のチェロが全く違うメロディをお互いに弾いているんだけど一つの曲になっている演奏をやっていて、"こういうのをD_Driveでもできないかな?"と思ったんですよ。いわゆるCメロでSeijiさんと私はまったく違うメロを弾いているんですけどこれも新しい試みでしたね。

 温かみのあるバンドサウンドは意識しましたか?

Chiiko:初めから楽曲のコンセプトを聞いていたし、それをイメージして作ったのでどうしてもそういう感じになりましたね。

Seiji:Chiikoちゃんも新婚だし。

Chiiko:私も昨年結婚したんですけど、そんな時にこの曲がきたのでなんか自分と重ねてしまうところがありましたね。

 D_Driveでアコギをレコーディングしたのは初めてですか?

Yuki:初めてです。

Seiji:アコギはYukiちゃんが弾いています。

Yuki:自分のアコギを持ってないのでお父さんのラリビーを借りたんですけど良い音しましたね。普段弾かないので、いざアコギを弾くと難しいと思いました。

 序盤のアコギの音は大胆にローを削りましたね。

Yuki:もうシャカシャカくらいの感じでさりげなく入れたかったので。初めてのことだらけで、録りも2曲にしては時間がかかってしまってしまいました。

Seiji:かかった、かかった。『R』とほぼ同じ時間というか(笑)。

Yuki:時間が許す限り、いろいろやってみたかったので。

 ラストの和音で終わるところ凄く綺麗ですね。これも今までなかったかと。

Yuki:なかったです。この終わり方にするのは勇気が要りましたもん(笑)。

 このタイミングでSeijiさん、YukiさんがESP、Shimataroさんがレイクランド、そしてChiikoさんもサカエドラムのセットがスタンバイと、皆さん使用楽器が新しくなりましたね。最後にこれからメインとなる楽器について教えてください。

pl_ddrive1280-g-101.jpgSeiji:今年からESPさんにお世話になっており、現在使用しているメインギターはESP SNAPPER-CTM24-FRです。SNAPPERは、本当に作りが良く弾きやすく完成されているギターなのですが、更に自分のイメージとやりたい表現を叶えてくれる為のカスタマイズをESPさんが優れた技術で叶えてくれました。原田さんいつもありがとうございます。

 細かい部分まで言うと凄いことになっちゃうので(笑)、特徴のある部分を言うと、やはりSustainiacを搭載している事が一番のインパクトだと思います! この効果を生かした作品が今後出来ると思います。そしてピックアップをSeymour DuncanのSHR-1n(F)、SVR-1n(C)、SH-13(R)に変更、ハードウェアパーツとヘッドを全てブラックカラーに統一し、D-TUNA & TREMOL-NOを搭載しています。とにかくいつでも弾きたくなるギターに変身しました!最高のギターです。

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Yuki:私の新しいギターはESPのHORIZON-Ⅲです。今回いろんなESPのギターを弾かせてもらって、弾き心地とシェイプが一番自分に似合うという事でこのギターにしました。

 ピックアップセレクタースイッチの位置が、私のプレイスタイルとどうしても合わなかったので、その位置は本来の位置よりヘッド側になるように変えていただきました。そして元々スイッチがあった場所にはキルスイッチを付けていただき、色はパールホワイトゴールドをチョイスして、自分の青いバラのロゴも入れていただきました。

 最初は"弾きなれるまで時間がかかるかな?"と思っていたのですが、弾き心地が気持ちよくて弾きやすいです。音は中低音域がより前に出るような感じで自分好みです。

pl_ddrive1280-b-101.jpgShimataro:ベースはレイクランドのSL55-94 Classicで、ピックアップとサーキットを交換している以外は、ノーマル仕様のままです。

 現在、レイクランドのカスタムモデルを製作していただいている段階で、そのベースが完成するまでの間、貸し出して貰っているベースなので、細かい仕様は、ここからまた変わるかもしれません。

Chiiko:私のドラムは、今SAKAEドラムで作成して頂いているところです。カラッとした、明るいキラキラとした音のイメージでお願いしていますので、完成が楽しみです!


2016.11.27リリース! 3rd Album "R"

3rd Albumジャケ.JPG

  • 1.Run to R
  • 2.Attraction 4D
  • 3.Advance and Attack
  • 4.Russian Roulette
  • 5.Among the Distraction
  • 6.Drive in the Starry Night
  • 7.1,000,000 hp
  • 8.Now or Never

COTM-2015 \2,700税込(本体価格¥2,500) Released by CoolToneMusic

■DISK UNION 流通により全国有名CDショップで購入可能です。


2016.12.1 リリース! 2nd Single "The Last Revenge / Shape of Your Life"

2nd Singleジャケ.JPG

1.The Last Revenge
2.Shape of Your Life

  • DDSI-2016 \1,000税込(本体価格¥926)
  • Released by CoolToneMusic

流通はしていません。 CoolToneMusic通販 https://ddrive.buyshop.jp/

  • ■取り扱い販売店
  • DISK UNION
  • DISK HEAVEN
  • じょいふるミュージック

Interview & Photo by KAZUTAKA KITAMURA

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2018年1月号

定価760円(本体704円)A4判

2017年12月1日(金)発売

お求めは全国の楽器店、書店、またはWebで!

Tak Matsumoto(B'z)

デビュー30周年に突入! 待望の新作『DINOSAUR』を徹底追究

J-guitar

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