インタビュー

Living with Martin Guitar vol.3

リビング・ウィズ・マーティンギター

亀井 常二

『GAKKIソムリエ』のオリジナル企画、【Living with Martin Guitar】は、マーティン・ユーザーのギターライフを語ってもらうインタビュー・コーナー。音楽とギターとの出会い、マーティン・ギターの魅力、そして日々の生活でのマーティン・ギターの存在・・・。憧れのマーティンを手にした喜びをインタビュー!

Martin_Top_banne_Kamei_.jpg

 今回ご登場いただいた亀井常二さんは御年72歳、若い頃は仕事の傍らハワイアンとジャズのバンドでならしたプレイヤーで、現在は仕事をリタイアしゴルフとギターを楽しむ生活を送っている。そんな亀井さんの音楽ライフと、70歳を過ぎてからマーティンD-28を入手した経緯について、イシバシ楽器池袋店の白井英一郎さんにもご同席いただき、インタビューを実施した。
 
 "あなたにとってマーティン・ギターはどんな存在ですか?"

IMG_4483_.jpg

(写真左より、イシバシ楽器池袋店 白井英一郎さん、亀井常二さん)

音楽は結構真剣に取り組んでいましたね

ーまず亀井さんとギターとの出会いについてお聞かせください。

亀井:最初の楽器はウクレレでした。若い頃に自動車のディーラーで働いていて、その会社でギターを弾いてハワイアン・バンドを組んでいた先輩がいまして。ギターとスティール・ギター、ベース、ピアノ、ボーカルというメンバーで、そこでウクレレを弾かないか、と誘われたのが楽器を始めたきっかけでした。24〜5歳ぐらいの頃ですね。

ーということは1970年頃ですね。

亀井:そうですね。新宿の楽器店でウクレレはマーティンとカマカが売られていて、当時マーティンは高くて2万円ぐらい、カマカはその半分ぐらいの値段に安くしてくれたのでそちらを買いました。それがスタートですね。

ーずっとハワイアン・バンドで演奏されていたんですか?

亀井:ハワイアン・バンドのバンマスでありジャズ・ギタリストでもある知り合いがいて、そのうちバンドはハワイアンとジャズに分かれてしまったんです。私はジャズの方に行って、そこでドラムを叩けってことになって、今度はパーカッションを担当することになりました。そのバンドではダンス・パーティーやファッション・ショーのバックなどで演奏したりしていました。

ーかなり本格的にバンド活動されていたんですね。

亀井:音楽がすごく好きで、どっぷりとはまってしまったんです。それほど上手くはないですけど、音楽は結構真剣に取り組んでいましたね。

ー最初に入手したギターは?

亀井:ヤマハで当時は1万5千円ぐらいしたかな? 型番は忘れましたけど、かなり初期のモデルでしたね。その時はやはり音楽好きな友達と一緒にギターを買って、彼とフォーク・ソングを歌ったりしました。

ーその頃は日本ではマーティンはまだ珍しい存在でしたよね?

亀井:そうですね、あったとしても高価で手が出なかったですね。

IMG_4470_.jpg

アルバイトしてお金を貯めて、ようやくD-28を購入しましたよ

ーそして最近になってまたギターを弾くようになったそうですが、その際に購入したギターは?

亀井:3年ぐらい前に白井さんのところでギブソンのJ-35を買って、それからマーティンのGPCPA4に買い換えました。

白井:本当はローズウッドのギターをお探しだったのですが、ちょうどこちらに該当するモデルがなくて、サペリのモデルを購入していただきました。

ーそこからさらに現在お持ちのD-28に買い換えた理由は?

亀井:私もある程度ギターの音が聞き分けられるようになっていたので、やっぱり自分の好きな音ってあるじゃないですか? それでいろいろ試してみたらD-28が良いと思いました。

ーイメージしていたマーティンの音が分かったのですね。

亀井:もう仕事もリタイアしていましたからアルバイトしてお金を貯めて、ようやくD-28を購入しましたよ。

ーいつ頃に入手したのですか?

白井:2ヶ月ぐらい前でしたよね。

ーつい最近ですね。

亀井:でも本当は買うつもりじゃなかったんですよ(笑)。アマチュアにはそんな本格的なギターは必要ないかなって思っていましたから。

白井:当初、亀井さんからは中古のD-28についてお問い合わせをいただいていたんです。ちょうどその時に新品と中古の合計10本揃えたD-28の選定会を実施していて、たまたまそのタイミングにお店に来ていただいたんです。

亀井:それで何本か試してみたら、好みの音が出る新品のD-28がありまして。それが特価品でちょっと頑張れば買えそうだったので決断しました。

ーすぐにお好みのD-28は見つかりましたか?

白井:10本全てを弾かれたのではなくて、まずは中古を弾いて、その後に中古と新品の違いを試されたんです。新品の方が癖がないし、ご自身でギターを育てていく楽しみも含めて、新品の方をお勧めしました。近年のマーティンは品質もさらに安定していますしね。

ー新品と中古で何か違いは感じられましたか?

亀井:ネック・グリップの違いはありますね。私は手が小さいからネックは細い方がいいので、新品の方が弾きやすいですね。それに車でも買うなら新車の方がいいでしょ?(笑)

_MG_45062.jpg

D-28を弾きながら歌うと最高ですよ

ーそのD-28のサウンドや弾き心地はいかがですか?

亀井:自宅の静かな環境で弾くと、やっぱり"ニッパチ"の音だな、と感じますね。これを買うまでにインターネットの動画などでいろんなD-28の音をチェックしたのですが、やっぱり生で弾いた音は違いますね。それに私はカラオケが好きですから(笑)、D-28を弾きながら歌うとさらにその違いが分かりますよ。D-28を弾きながら歌うと最高ですよ。

ーそのD-28は完全なアコースティック仕様ですか?

亀井:アンプを持っているので、すぐエレアコで使えるようにピックアップを取り付けてもらいました。

白井:購入された後にそのままお預かりして、こちらでL.R.バグスのエレメントを搭載しました。その際に弦高も少し低くして弾きやすくしました。

亀井:家でエレアコでも鳴らしてみましたけど、良い音ですね。

ー白井さんは、楽器はもちろんですが音楽にも造詣が深いので、いろいろと頼りになる存在ではないですか?

亀井:そうですね、奥様も音楽をされているそうですし、よくライブも観に行きますよ。

白井:僕から教えることはないんですけど、インターネットでライブの予定とか、YouTubeでライブ動画などもチェックされているそうですよ。

ーそういう意味では楽器店のスタッフとお客さんの理想的な付き合い方ですよね。

亀井:私もいろいろな楽器店に行きましたけど、白井さんはすごく相談しやすいですよ。楽器店の店員さんは若い人の方が多いから、年齢の近い白井さんは話しやすいですよね。

良いものを持つと気分がアップしますよね

ーでも亀井さんは72歳という年齢ですけど、いくつになっても楽器や音楽を楽しめるのはいいことですね。

亀井:楽器をやるとボケないらしいですよ。まあ、音楽は若い頃からずっと好きで楽しんできましたからね。

ーギターは高齢になってからでも十分始められる楽器だと思います。

亀井:意外とギターをやっていても自分から言わない人って多いですからね。たまたま話してみたら、「あれ、ギターやってるの?」って分かることもありますよ。

ー以前、私の友人のプロ・ギタリストにギターが上達するコツを聞いたら「それは、高くて良いギターを買えばいいんだ」と言ってました。確かにその通りだと思って、自分でお金を貯めて買った高いギターの方が愛着も湧くし、弾きやすくて音も良いから一生懸命練習もするので、上達するのも早いと思うんです。

亀井:良いものはやっぱり違いますよね。先ほど話した若い頃の職場の先輩も、当時だと車一台買えるような値段のギターを買ってプロを目指していましたからね。

ー最後に亀井さんにとってマーティンはどんな存在ですか?

亀井:今は朝の5時半から昼前ぐらいまでゴルフ場で仕事をして、それから家に帰ってポロポロとギターを弾くような気ままな生活なんですが、そんな時にアコースティック・ギターはいいですよね。特にマーティンはすごく良い音がするし、プロが何十万も出して使っているのがよく分かります。確かに良いものを持つと気分がアップしますよね。

亀井常二/1945年生まれ・群馬県出身。自動車ディーラーに勤務していた20代の頃にハワイアン〜ジャズのバンドに所属し演奏活動を行う。当時はウクレレからドラムを演奏。数年前から本格的にギターを弾き始めて、現在は仕事をリタイアし、ゴルフ場でのアルバイトと自宅で音楽やギターを楽しむ生活を送る。

Martin_Guitar_Layout_kamei.jpgMARTIN D-28 2017
 イシバシ楽器池袋店のD-28選定会で用意されたギターの中から購入した新品のD-28。購入後すぐL.R.バグス エレメントを取り付けている。特価品で価格が安かったことも購入理由の一つだが、ずっと思い描いていたマーティンの音がしたギターだったとのことで、当初は購入するつもりはなかったが、72歳にして初のD-28を入手。特に弾き語りでは最高の音がするという、亀井さんお気に入りの一本である。


<撮影協力ショップ>:イシバシ楽器 池袋店

_MG_4931.jpg 池袋駅東口のP'PARCO 7Fにある、エレキ・ギターを中心にアコースティック・ギター、アンプ、エフェクター、ドラム、デジタル機器などを揃えた総合楽器店。マーティンは新品からヴィンテージ、中古までを幅広く取り揃える。インタビューにも登場した白井英一郎さんは、ギターと音楽に精通したマニアックな知識を持つベテラン・スタッフで、ギターに関する様々な相談に対応してくれる。

〒170-0013 東京都豊島区東池袋1-50-35 P'PARCO 7F
TEL:03-3980-1484
http://www.ishibashi.co.jp/store/ikebukuro.html

イシバシ楽器 池袋店のMARTINの在庫は→こちらをクリック!

IMG_4423.jpg

Martin_Archive_banner.jpg

Interview by MINORU TANAKA

製品情報

MARTIN D-28

もっと見る

Player

2018年11月号

定価890円(本体824円)A4判

2018年10月2日(火)発売

お求めは全国の楽器店、書店、またはWebで!

SLASH

すべての音楽人に捧げるGIBSONリスペクト特集

J-guitar

厳選されたギターが集まる!国内最大級のギター専門情報サイト!