インタビュー

Living with Martin Guitar Vol.16

リビング・ウィズ・マーティンギター

草刈 将

『GAKKIソムリエ』のオリジナル企画、【Living with Martin Guitar】は、マーティン・ユーザーのギターライフを語ってもらうインタビュー・コーナー。音楽とギターとの出会い、マーティン・ギターの魅力、そして日々の生活におけるマーティン・ギターの存在・・・。憧れのマーティンを手にした喜びをインタビュー!

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 今回ご登場いただいたのは、山形県にお住いの草刈将さん。医療機器ディーラーに勤務する傍ら、ご夫婦で音楽ユニットを結成し東北地方を中心にライヴ活動を展開している。そんな草刈さんと、銀座 山野楽器ロックイン仙台の嶺岸かおりさんにお話を伺った。

"あなたにとってマーティン・ギターはどんな存在ですか?"

IMG_9146.jpg写真左より、草刈将さん・優里さんご夫妻、銀座 山野楽器ロックイン仙台 嶺岸かおりさん

ベースやるって言って楽器屋さんに行ったらなぜかアコギを(笑)

ー音楽に目覚めたきっかけは?

草刈:親がミスチル(Mr.Children)とかサザン(オールスターズ)が好きで、幼少期からそれを聴かされ続けたといいますか...。そこから斉藤和義さんとか、最近だと高橋優さんの音楽も聴いてますね。

ー初めてギターを購入したのは?

草刈:ギターを弾くきっかけは、高校3年の時にクラシック・ギターを弾く授業があって、それがなんとなく記憶の片隅にあって。ギターを買ったのは大学に入ってからで、18歳の時ですね。型番は覚えてないけどエレアコを買いました。大学の先輩のバンドのライヴを友達と一緒に観に行って、その友達とバンドやろうよって話になって、僕はベースやるって言って楽器屋さんに行ったらなぜかアコギを(笑)。なんか訳が分からないんですけど"これカワイイ"って思って買っちゃったんです。

ーそのギターではどんな音楽を演奏しましたか?

草刈:最初は知ってる曲をなぞったり、大学の友達が"これ歌いたいから弾いてくれ"とか、そういう感じでした。大学では音楽サークルにも入って、ちょっとの間でしたけどバンドでギターを担当しました。エレキギターも買ったので、エレアコと両方弾いていました。その時はオリジナルは作っていなくて、Jポップのカバーでしたね。

ーその当時、マーティン・ギターの存在はご存知でしたか?

草刈:もちろん! 凝り性なのでギターを始める時に色々調べて。マーティンはトップ・ブランドじゃないですか、やっぱり憧れはありました。

ー例えば好きなミュージシャンがマーティンを持っていたから、といった理由で憧れたりは?

草刈:いや、誰がどのギターを持っているかっていうのはあまり意識してなくて...。

嶺岸:30代の方はそんな感じの方が多いかも知れないですね。私も草刈さんと同じ世代だと思うんですけど、誰かが使っているからではなくて、ネットで調べたり、YouTubeで音を聴いたりして"マーティンってすごい"って認識するんです。あとはマーティンって上の世代の方々が憧れてるからなのか、漠然と憧れてる感じですね。

草刈:そうですね。むしろ誰かが使ってるとあまり使いたくないみたいな...。誰かが使っているからというのではなくて、自分が好きなギターを使いたいっていう感じですね。

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二人で部屋にこもってギター弾きながら"女にはわからない世界がありますからね!"って(笑)

ー就職されてからの楽器や音楽との関わりは?

草刈:大学を卒業して地元の山形に戻ってからもずっと音楽はやっていました。最初は路上ですね。5年ぐらい前から山形や福島、北は岩手、仙台にもイベントとかにちょこちょこと呼んでもらえるようになりました。

ーそれは地元の音楽仲間と一緒に?

草刈:大学時代にバンドをやった結果、僕は他の人と一緒にやれないんだなってことがわかりまして(笑)。本当にダメなんですよね、すごい凝り性なので...。やっぱりそれぞれのテンションとか足踏み、技術が違うじゃないですか。もはや、一人で色々考えて作った方が穏便だなって思っちゃって。

ーでは現在はアコギの弾き語りでの活動ですか?

草刈:そうですね。僕は滑舌が悪くて歌詞が聞き取りにくいので、嫁も一緒にステージに立ってもらって、字幕みたいな感じで歌詞を書いたA4のファイルをめくるという...。

嶺岸:(お笑い芸人の)鉄拳みたいな感じですか?

草刈:そうです、ステージ側からお客さんに対して歌詞が見えるように。

ーそれはかなりユニークですね。

草刈:僕の歌は8割から9割がネタ歌みたいな、ちょっと意味がわからない歌で。"コンクリートに寝そべって美女に踏まれたい"とか(笑)。

ー(笑)まさに独自の世界ですね。

草刈:僕はただこれがやりたいというだけで、"愛"とか"勇気"とかはもっとちゃんとした人が歌うじゃないですか。僕はちゃんとしてないんで、ちゃんとしてない歌を歌おうと思って(笑)。

ー嶺岸さんは草刈さんが来店した時のことをよく覚えてらっしゃるそうですが...?

嶺岸:草刈さんのお義父様もギターを弾かれていて、今年の当店の初売りの時にお義父様と一緒に草刈さんもいらっしゃったんです。その時にお二人でギターを弾いていらしたんですが、その様子が本当に楽しそうだったんです。次の日にお義父様の方が"昨日試奏したギターが忘れられなくて"ということで来店されて購入してくださったんです。ですから、草刈さんが新しいギターが欲しくなったのは、お義父様に触発されたところもあるんですよね?

草刈:そうですね。あの時は二人でギターを見に行って"これいいね"って話してたんですけど、次の日に"これ買った"ってお義父さんからギターの写真が送られてきて(笑)。

ーお義父さんとは一緒にギターを弾くことが多いんですか?

草刈:お家にギターを持ち寄って弾いてます。二人で部屋にこもってギター弾きながら"女にはわからない世界がありますからね!"って(笑)。お義父さんも若い頃はバンドをやっていたそうで、特にフォークが好きみたいです。僕がわからない曲やスリーフィンガー系を教えてもらってます。

ー素敵なご関係ですね。

嶺岸:とにかくお二人の様子が印象的だったんですよ。親子でギターを弾かれるお客様もたまにいらっしゃるんですけど、お二人ともギターがお上手で。草刈さんはその後ちょくちょくお店にも足を運んでいただくようになりました。

00-15Mを触った時に"あっ、もうこの子です!"って

IMG_9049.jpgー今日お持ちいただいたのが、初めて入手したマーティン・ギターですか?

草刈:そうです。大きいボディのギターは持っていたんですけど、小振りな子で生涯一本のものが欲しいと思っていて。今年の5月にこちらのお店で勧めていただいたのが、このマーティンの00-15Mなんです。で、00-15Mを触った時に"あっ、もうこの子です!"って。瞬間的に"ビビッ"てきたんです。丸い音が好きなので、煌びやかすぎなくて、指弾きや爪でストロークしても簡単に音が出てくれるところがいいなって思いました。000よりも小さいので、ストロークだとどうなのかなって一瞬思ったりしたんですけど、自分の弾き方だと全然問題なくって。でも嫁に黙って買ったので、めちゃくちゃ怒られました...。ちなみに土下座までしました(笑)。

嶺岸:今年の春先のゴールデンウィーク期間のマーティン・フェアにいらっしゃって、その時にあのギターがあったんです。

草刈:僕、細かい人間なんでギターについて色々聞いちゃうんですけど、嶺岸さんはなんでも答えてくださって。

ーマーティンを購入するつもりで来店したんですか?

草刈:正直言うと最初は違いました。ちょっと小ぶりなギターが欲しいってお話しをして、別のブランドの000タイプとかも色々触らせてもらったんですけど、なんか違うなって。

嶺岸:草刈さんの弾き方を拝見したら、割とフィンガーピッキングがメインで、結構速いフレーズも多かったんです。スッキリした音で抱えやすいギターということでしたので、00-15Mをオススメしました。せっかくなので、同じモデルを何本かある中から選定できるよう、もう一本、別の00-15Mを取り寄せて改めて試していただいたんです。そうしたら最初の個体がいいですねってことになり、お求めくださいました。

草刈:その2本から選ぶ段階で2時間半ぐらいかかりました(笑)。もう忘れもしない、あれは仙台の学会の帰りで、スーツ姿でそのままお店に行って。

ーでは最後に、草刈さんにとってマーティン・ギターってどんな存在ですか?

草刈:難しいですねぇ。今となってはですけど、マーティンは嫁に土下座しても欲しくなったギターですね(笑)。怒られても土下座しても、もうしょうがない! 僕にとってそれだけの魅力があのギターにはありますね。今まではボディの大きいギターがメインでしたけど、こんなに素直に音を出してくれる子はいないなって思いましたね。家で爪弾くのにもちょうどいいサイズなんですよね。

草刈 将:1987年生まれ・山形県出身。医療機器ディーラーに勤務する傍ら、ユニークな歌詞と本格的なギター・プレイによるアコギの弾き語りと歌詞の字幕による異色の音楽ユニット「それいけ! うさハム副鼻腔炎」を夫婦で結成。東北エリアを中心にライヴ活動を展開中。

それいけ! うさハム副鼻腔炎
Twitter@usagi_namahamu
YouTube

Martin_Guitar_Layout_16.jpgMARTIN 00-15M 2017:"小ぶりで丸い音のギター"という草刈さんのリクエストの元、銀座 山野楽器ロックイン仙台の嶺岸さんがチョイスしたのがオール・マホガニー・ボディの00-15M。00サイズながらドレッドノートと同じ25.4インチ・スケールや、ノンスキャロップ・ブレイシングなど、スタンダード・シリーズとは異なるスペックが採用されている。マホガニー・ボディならではの丸いトーンながらも張りのある響きと豊かなサステインを生み出す。ブルース・ギタリストに人気の高い15シリーズだが、パーカッシブなフィンガースタイルを得意とする草刈さんのようなプレイ・スタイルとも相性が良い。また、000サイズと比べるとまだ使用しているユーザーが少ない00サイズのマホガニー・ボディということで、人とは違うギターを好む草刈さんのニーズにマッチしている。今年の春に購入したギターだが、ライヴはもちろん自宅でも長時間弾き込んでいるという、今や草刈さんのメイン・ギターとなっている。
 
 
<取材協力ショップ>
IMG_9153.jpg銀座 山野楽器ロックイン仙台
〒980-0021 宮城県仙台市青葉区中央2-4-2 B1
TEL.022-215-1175
https://www.yamano-music.co.jp/shops/sendai/s-guitar

 仙台市の中心地「クリスロード」に店舗を構える、ギター、ピアノ、管楽器、弦楽器、楽譜、CD/DVDまで取り揃え、音楽教室とイベントスペースも併設した総合音楽ショップ。B1のギターフロアには国内外の有名ブランドのギター/ベース、アンプ、エフェクター、ドラムなど幅広い商品群を取り扱っている。マーティンはスタンダード・モデルを中心に揃えており、随時フェアも実施している。

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Interview by TOSHIHIRO KAKUTA

製品情報

MARTIN 00-15M

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2019年7月号

定価890円(本体824円)A4判

2019年6月1日(土)発売

お求めは全国の楽器店、書店、またはWebで!

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