インタビュー

The ManRay インタビュー

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The ManRay L to R:アサト タクロウ(vo.g)、コガ コウ(b)、オオキ リョウスケ(ds)

 2014年、都内にて結成。メンバーチェンジを経ながらも一貫して時代に媚びないロックを聴かせてくれるThe ManRay。現在は配信限定連続リリース企画を展開中。2019年秋に予定されているという彼ら初のフルアルバムに俄然期待の高まるキラーチューンばかりだ。今回はメンバー全員にインタビュー!

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■The ManRayに参加する為にベースを始めた

−まずはみなさんのルーツなどからお訊かせください。

タクロウ:高校生の頃にコピーバンドを始めました。Hi-STANDARDGOING STEADY のコピーをやっていましたね。当時、洋楽で聴いていたのはRED HOT CHILLI PEPPERSなどですね。

コウ:僕の原体験としては小学生のときにTOWER RECORDSの視聴機でGREEN DAYを聴いたときですかね。脳内に電流が走ったと言いますか。そこからメロコアを聴くようになって...段々と広がっていった感じです。

リョウスケ:僕は中学生の頃に周りにバンドをやっている人間が多かったんですよ。だから自然と自分でもやりたいなあっていう始まりで。その当時はハイスタや175Rも流行っていましたね。洋楽はタクロウと同様、レッチリ聴いたときはドカーンと衝撃を受けましたね。

−みなさん出身地はバラバラなんですね。

タクロウ:俺とコウは大学から一緒です。リョウスケが入ったのは本当に最近。去年の夏に前任のドラマーが抜けてから入ってもらったので。

リョウスケ:8月で1年になります。

タクロウ:The ManRayの始まりとしては、俺と前任のドラマーが言い出したんじゃないかな...。俺が趣味としてラップトップで曲を作っていたので、その曲をバンドでやってみようかっていう感じで。メンバーも当時は6人いたんですよ。それが5人になって、紆余曲折あって今の3ピースに辿り着いているんですけど(笑)。

−ラップトップで音楽を作るきっかけは? 

タクロウ:当時、聴いているアーティストがトロ・イ・モアやチルウェイヴ系の宅録アーティストが多くて。"これなら自分も家で作れるんじゃないかな"って思ったのがきっかけです。

−5人編成時代はいつまで続いたんですか?

コウ:nd.EPの『Fly To The Moon』のレコーディングまでかな。1st.EPの『You will be mine』をレコーディングする前に5人編成になっていて。だから俺らは4人時代っていうのが無いんですよね。5人から今の3ピースになったっていう。

−リョウスケさんの加入は?

リョウスケ:元々タクロウと親交はあったんですよ。The ManRayのライブも観たことがあって、素直にカッコいいなと思っていたので。

−更にメンバーを募って再び5人編成という選択肢はなかったんですか?

タクロウ:俺としてはひとつのことを真剣にやる上で、全員が同じ方向を向けていないのは難しいなと思いましたし、3ピースになることも含めて、前向きに捉えたいという気持ちがありました。鍵盤とリードギターが抜けることで、音の幅が狭まることは現実問題としてありましたけど、今はその辺も3人で表現することに挑戦しつつ、更に3人ならではのスタイルを探しながらやっている感じです。

−今年3月からマンスリーで楽曲が配信リリースされてますね。

コウ:アルバム1枚は録り終わりました。去年の年末にレコーディングを終えて。今年の秋くらいにリリースする予定です。

タクロウ:内容としては様々な要素を散りばめまくっています。

コウ:聴く人によっては"何がしたいんだ、このバンドは!?"っていう感想を抱くかも知れませんね(笑)。

タクロウ:俺たち自身の雑食性が自然と反映されていますね。

−3ピースのThe ManRayとしては初のレコーディングだったわけですよね。

リョウスケ:Madness」20194月に第2弾配信限定シングルとしてリリース)のレコーディングは難しかったなあ(笑)。

コウ:Madness」が1発目の録りだったんですけど、リョウスケは初のレコーディングってのもあって、めちゃくちゃ緊張していましたね。

リョウスケ:プレッシャーもありましたからね。

タクロウ:そういうこともあって「Madness」のフィルは是非とも聴いて欲しいですね。

−ドラムテックさんも付いているんですね。

リョウスケ:FACTEijiさんです。チューニングの仕方などは勉強になりましたね。レコーディングで使ったセットはスタジオのラディック、スネアは貸してもらっているナタール。他にもスネアはEijiさんからお借りしたり。

タクロウ:Madness」のイメージとしては、自分の頭の中にある好きなバンドをミックスさせて...。少しハードでありながらメロディアスなベースや、スピード感のあるAメロとBメロの相対的にスカッとした感じから、最後はオルタナティブなメロディで締めるという流れは早い段階から固まっていました。当初はもっとシンプルな音だったんですけど、3ピースでやるからにはと各楽器の音圧も意識しましたね。

コウ:この曲に限らず、正確に弾き過ぎてもあんまり面白くないなって曲が多いんですよ。始めはクリックを聴きながらやっていたんですけど、途中からはほぼ聴かずにドラムのノリに合うようにプレイしていきました。僕は元々楽器経験がなくて、The ManRayに参加する為にベースを始めたので。まだまだ勉強の日々なんですけど。

■リッケンバッカーが自分にとってデフォルト

−レコーディング&ミックスのエンジニアは?

コウ:1st.EPからお願いしているグレゴリー・ジェルメインです。作品を重ねる毎に僕たちも録りたい音が分かるようになってきたので、彼とのやり取りも重要ですね。

タクロウ:パリ出身のエンジニアで、凄く真面目な方ですね。今回のレコーディングでThe ManRayとは3回目とうこともあってコミュニケーションもやりやすくなっています。

−3月にリリースされた「Sea Side Motel」も従来になかったテイストですよね。

タクロウ:元々は明るい曲だったんですよね。Aメロは現在の形と一緒でしたが、Bメロを煙りがかかったような、ダークなアレンジに進めていきました。ベースラインはウォーキングベースみたいなのをやってみたいなとずっと思っていて。家で何パターンか弾いていく中で上手くハマったものがあったので。それを元に広げていきました

コウ:ベースの音色はできるだけウッディにしたくて。切った食器洗いのスポンジを使ってミュートさせています。

リョウスケ:リズムに関しては2、4でノレるようにっていうことは意識しましたね。

−5月リリースの「Lemontea」は言葉が刺さるストレートなナンバーでしたね。

タクロウ:そこは意識しましたね。日本語だと割と真っ直ぐな歌詞が好きなんです。THE BLUE HEARTSとか、少し捻くれているけど忌野清志郎さんとか。ああいうのを自分たちでもやりたいと思って。単純に聴いていて元気になるじゃないですか。

−弦楽器のおふたりが仕様している機材は?

タクロウ:俺はリッケンバッカー330と、ギブソンからお借りしているES-レスポールの2本ですね。リッケンバッカーはビートルズも大きいですけど、ACIDMANの大木さんとか銀杏BOYZの峯田さん...あとは海外だとザ・ジャムとか。考えてみると好きなバンドで使われているんだなあって。自分にとって初めて買ったちゃんとしたギターなので、リッケンバッカーがデフォルトになっていると言いますか。好きなギタリストとしてはジョン・フルシアンテなんですけど、彼のプレイもリッケンで練習してきたので、弾き辛いと感じたことはないですね。3ピースになってからは当たり前ですけどカチッと弾くことを意識するようになりました。アンプはマーシャルがメインですけど、フェンダーのツインリバーブを使うこともありますね。歪みはトッルートーンやジキル&ハイド、借りているラットやビッグマフで、空間系はライン6のストンプボックスで一貫してやっています。

コウ:ベースはギブソンにお借りしているEB。フラットワウンドを張っています。それまでに使っていたフェンダージャパンのJBタイプもスケールが短かったので違和感はありませんでした。アンプはアンペグのSVTクラシックで、今回はラインの音は混ぜていません。

−先々リリースされる予定の楽曲も既に聴かせて頂いたのですが、本当に底と得体の知れないバンドという印象でした。

タクロウ:まだリリースされていませんけど、セッション的に作っていった曲やコウが作った曲もありますし、この3人になってからまだ1年経っていたので、まだ自分たちでも色んな可能性を探っている感じですね。

コウ:アルバムは辛抱強く...と言うと語弊がありますけど(笑)、アルバムを全部聴いてくれたら、全曲聴いてもらえれば必ず1曲はハマる曲があると思います。

リョウスケ:本当にそれくらい曲のバリエーションが豊富なのに全曲The ManRayならではって感じもするので。とにかく是非聴いてみてほしいです。

Interview by KENTA TOGAWA

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