インタビュー

【THE LET'S GO'sインタビューPart.2】彼女達自身による『平凡チェリー』全曲解説

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THE LET'S GO's

THE LETS GO'sは7月に新作『平凡チェリー』をリリース。今回は彼女達自身による全曲解説だ。

ザ・レッツゴーズは日本全国にとどまらず、すでにアメリカ・ツアーまで敢行している。そして、7月には現メンバーによる新アルバム『平凡チェリー』をリリース。アルバムではベースを持ってわずか1年というサクラも大きく貢献。収録された全曲を彼女達自身が解説してくれた。まるでガールズトークのような彼女達の楽しい今を感じ取っていただきたい。

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アルバム『平凡チェリー』 メンバーによる全曲解説

HEIBON_CHERRY_cd.jpgアルバム『平凡チェリー』について伺います。12曲も入って、たったの25分という、恐るべきスピード感のアルバムですよね?ソングライティングはどんな風にして進めたのですか?

ココ : アルバムの前半はサクラちゃんが参加している曲、後半は私が書き貯めていた曲が集中しているのかな?そんな選曲になっていますね。

前半は勢いが前面に出ていて、後半になると幅が広くなって聞かせる系の曲になっているのはそういう理由なんですね。1曲ずつエピソードを教えてください。

■「平凡チェリー」

サクラ : 今の私はもう自分を全然平凡だとは思ってないんですけど、曲を書こうとした時、「何を書けば良いんだろう」って思って。バンドを始めた時の初期衝動を書こうと思ったんです。バンドを始める前はやりたいことがはっきりわかってなかったんですよ。「自分だけの何かはないかな?」と思って・・そう考えていた自分が1年後にはこんなことになってて。そういった変化とか、別にバンドじゃなく何でもいいんですけど、みんな好きなことをして好きな人生を歩んで下さい。って曲。

ココ : こないだ私が中学生の時に書いた作文が出てきたんですよ。それを見てみたら、まるでこの曲の歌詞みたいに"やりたいことがたくさんあるけど、何をするにしても自分にしかできないことしかやりたくな い"ということが書いてあって。

サクラ : 私は中学生なのか??(一同爆笑)

ココ : 書いた人も書いた時期も違うのに、こんなに同じことが書かれているなんて嬉しさ半分、怖さ半分でした(笑)でも同じ気持ちの人がメンバーになってくれたってことですからね!凄いことですよね。

■「怪獣レッツゴーズ」

ココ : これは私たちのテーマソングみたいな。

サクラ : 私たちらしいよね。

マリコ:MVも私たちらしくて最高!笑えるし何度も見ちゃう!

■「トラベリングガール」

サクラ : 私が書きたい曲のイメージがあったんですよ。私はアメリカがホントに大好きで、大学1年生の頃にアメリカを一人で2週間ぐらい旅したんですよ。敢えて携帯を持たずに。一人で地図を持っていってみようって。ナビで調べれば簡単なんですけど、他人に聞いてみたり、苦労を楽しんだ旅でした。それで、そのことを題材に曲を作りたいと思いました。「トラベリングガール」ってタイトルも決めてあって、それをココさんに伝えました。「こういう曲が欲しいんです」って。そしたら「わかったぁ!」って言ってくれて、たぶん12時間もしないうちに即行でメロディが来て、それに歌詞をつけて。

ココ : 私もちょうどこんな感じの曲をやってみたいなと思っていたところだったの。サクラちゃんからこのお題が来た時に、「やってみたかった曲ができるかも」と思いました!それで自分が"モード"に入ったからすぐに出来て。

サクラ : 超早かったよね! もしかしたら、もう(以前から)用意してたのかと思った(笑)。

■「革のブーツ」

サクラ : 私の処女作。初めて私が全部自分で作った曲です。 "革のブーツ"は私がイメージするロックそのものなんです。キメがあって、簡単なことしかやらなくって、自分の気持ちとかは歌って いない・・情景描写を言っているような感じ・・それが私の思うシンプルなロック。それが急に出来ました!うふふ(笑)

■「Wild Thing」

ココ : サクラちゃんがまだベースの特訓中に、私とマリコの二人でTHE LET'S GO ZOOという名義でライブをしてたんですよ。その時のユニット用に作った曲なんですけど、3人でもやろうかな、と。サクラちゃんはベース初心者だったから、間奏とかも全部ワンコードに、単純で、ノリ、リズムを大切にしました。今までやったことがないタイプの曲、新しいタイプの曲って思ってて、ライブで絶対盛り上がるレッツゴーズの勝負曲ですね。

マリコ : 無敵感がある!

ココ : うん!

サクラ : 私、暴れるんですよ。勝負曲、プラス!!・・めちゃめちゃキツイ曲です!(笑)

■「Everyday People」

サクラ: これはカバー曲なんですけど、私が世界で一番好きな曲です!アメリカのライブでも大ウケでした。

マリコ : 若いバンドはあまりカバーしないような曲だしね。

■「Lovesong Nightmare」

ココ : これはサポートメンバー時代に作った曲です。私はハードコアをやってみたいなって思っていたんです。その時、ちょうど男性メンバーがいてくれて、挑戦してみようと思いました!とにかく"意味のないことを激しくやる!"っていう曲です。

サクラ : 58秒です!(笑)

マリコ : まばたきしたら終わり(笑)

■「ハイボール」

マリコ : 私が歌う曲としてココさんが作ってくれました。朝起きたらココさんからこの歌詞が送られてきて、曲も送られてきて"私のことを考えて書いてくれたんだな"って、すごく嬉しかったんです。この曲、最初は「ハイボール」って曲名でも無くて、最後の「私ハイボール」って歌詞も無くて。みんなで長野にライブに行った時に、曲名を考えたんです。最初、ココさんが「マリコ・マリコのなんとかかんとか」にしようとか・・

ココ : 「マリちゃんソング」とかね。マリコはキョンキョンが好きなんですよ。 だからアイドルっぽさを出すというか。他のパンクな曲と一線を画すような。ドラム/ボーカルで、他の曲とは違う異質な感じの出ている感じがいいなって思って、タイトルもちょっと茶目っ気があるヘンなのにしたかったんです。でも全くちがう方向性でマリコの好きなお酒「ハイボール」に決定しました。

マリコ : なんか女の子のための曲だなって、前向きに生きて行こうよって曲です。

■「もうじっとしていられない! -Can't sit still Anymore-」

ココ : このメンバーになってから、"私がバンドを始めた頃の気持ちってどんなだっただろう?"って振り返って書いた曲です。インスピレーションは二人にもらったから、二人のことを書こうかと最初は思ったんですけど、「いや違う、これはやっぱり自分のために書きたいな」って思い直しました。自分がバンドを始めた時やギターを買いに行った時、革ジャンを買いに行った時のこととかを思い出して書きました。とても好きな曲です。

■「Teenage Monster 」

ココ : これはサクラちゃんが歌っている曲で、書いたのは私なんですけど、彼女のイメージで。サクラちゃんの好きなTHE DAMNEDやThe Runaways、そういう感じをイメージして・・・

サクラ : 私アメリカでバンドのスタッフをやったんですよ。私はライブの物販するのが得意で・・買わせる(笑)のが得意なんですよ。そこで一緒にやっていたロジャーって人から「サクラ、お前はモンスターだ!」って言われたんですよ。それが結構嬉しかったんです。その話をココさんにしたら、ココさんが「・・モンスター・・・モンスター・・」って言い出して。そしたら」「Teenage Monsterって曲になりました。

ココ : コンセプトができるとすぐ出来るから、この曲はすぐ出来ましたね。

■「I like your band」

ココ : この曲はまだ前のメンバーとやっていた頃に書いた曲なんです。私は自分の心の底から強く思ったことを書いた曲だったんですけど、前のメンバーにはしっくりこなかったみたいです。その時は自分の気持ちと人の気持ちって、やっぱり違うんだな、って結構ショックを受けたんです。でも、マリコもサクラちゃんもこの曲を「すごく好き!」って言ってくれて、それがめちゃくちゃ嬉しくて。今歌っていて、そういうのを含めてグッと来る。自分は気分に結構浮き沈みがあるタイプなんです。それであまり元気が無い時にライブをじっと観ていて、ステージに立っている人がとても強そうで、でも弱いのに強がっているようにも見えて。不思議だなぁと。でもよく考えたら天才とバカが紙一重とか、サイテーでサイコーとか、多分振り切って一周しちゃうぐらい強い何かってことなんだと思うんですけど。そういうことに感動するなぁということをライブを観ながら感じて。こんなに強く思うんだから、絶対、曲にしなきゃいけないんだって思って書いた曲です。サクラ : ダサくて、カッコイイ曲です。

■「1.2.BOMB! 」

ココ : アルバムの前に3曲入りのシングルを作ったんですけど、そのシングルタイトルから曲名をとって、タイトル先行で書いた曲です。スタジアムをロックンロールで爆破する!みたいなイメージです。出だしは荒々しい、でもほかの曲に比べると少しメロディックでドラマがあるような曲です。レッツゴーズのこれからを思って「今のスタートの爆発するような気持ちや勢いを忘れずに、もっとたくさん新しい景色を見ていきたい。きっと辛いこともあると思うけど、乗り越えて最後は絶対みんなで笑うぞ!」っていう思いというか願いを込めて書きました。いつか本当にスタジアムで歌えますように!

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■3人のフェイバリット・ミュージシャン

今回のインタビューをしていて思ったんですけど、レッツゴーズって、若いんだけど、今の音楽だけでなく昔のバンドもずいぶんリスペクトしてるな、って思ったんです。突然ですけど、今、みんなの頭の中に思い浮かぶ好きなバンドやルーツになっているアーティストを教えてもらえますか?

ココ : ギターだったら、Johnny ThundersとJETBOYSのオノチン のスタイルが好きなのですが、女の人がロックをやっているのが好きなので、日本でいうとThe 5.6.7.8's、海外ではNikki & The CorvettesのNikkiにずっと憧れてます。

サクラ : いっぱいあるんですけど、一番というか完コピしているのはギターウルフのセイジさんで。ぶっちゃけアクションは彼を真似しています。首の角度、手の上げ方、腰の落とし方、弾き方、完コピしてます。彼は結構ドッシリと立っているだけでパワーを感じるんですけど、私にはまだその感じは出ないので、だったら暴れまくってやる!って。

サクラさんが使ってるベースってあれは・・・

サクラ : そうです。あれはギターウルフの初代のベーシストのビリーさんのベースです。メンテナンスとかは全然していないのでボロボロなんですけど。

全国をツアーしているのにメンテしてないんですか?

サクラ : メンテする時間が全然無いんですよ。私は練習もすごくするので。大好きなベースです。

マリコ : 私はウルフルズがすごい好きで、バンドをやる前からの一番のルーツなんですけど、ソウルミュージックやロックとしてトータス松本さんが優れているとか、ケイスケさんのギターが個性的とかそういうことも全然わかってなくて・・・ただひたすら歌詞とメロディーが好きです。ひねくれた事から、馬鹿馬鹿しい事とか、弱っちい事とかを真っすぐな言葉で書いている。それが私の音楽の一番のルーツです。それとこういうバンドをやりたいとか思うのはSAですね。日本のパンクロックって、"殻を破りたいけど破れない、そんな奴らの味方"みたいな感じがしてて、普段は言えない事とかをライブハウスに来てパンクのライブを観て発散するって感じ。私もそういう存在になれたらいいなって気持ちでやっています。

彼女たちが出会ったストーリーを語ったインタビューPart.1はこちら


 『平凡チェリー』のリリースライブ「もうじっとしていられない!2019」 は9月7日の渋谷CHELSEA HOTEL でのワンマンに向けて、全国をツアー中。オーディエンスが元気になるTHE LET'S GO's のV字回復は現在進行中だ。

THE LET'S GO's オフィシャルホームページ


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『平凡チェリー』

発売日:2019年7月10日
価格:¥2,500(税込)
品番:L222-001
メディアタイプ:CD


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2019年10月号

定価1,620円(本体1,500円)A4判

2019年9月2日(月)発売

お求めは全国の楽器店、書店、またはWebで!

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