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 2018年5月12日・13日の二日間に渡って、大阪ATCホールにて開催された国内最大規模の楽器イベント「サウンドメッセ2018」レポートのパート2をお届けしよう。

VOX_IMG_7018.jpg■VOX Giulietta VGA-3PS:ヴォックスからアーチトップ・ギターが登場。628mm(24.75インチ)のフル・スケールながら、ボディ幅342mm(13.5インチ)のコンパクトサイズを採用。ボリューム/トーンで構成される新開発スーパー・キャパシタ・プリアンプ・システムとピエゾ・ピックアップの組み合わせにより、アーチトップ・ギターらしいダイナミックで繊細な鳴りを忠実に再現する。共に特許申請中となるウッド/アルミニウムによるハイブリッド・ブリッジとストリングミュートを搭載。コンパクト・サイズながら、本格的なサウンドを追求した意欲作だ。発売時期は未定。

YAMAHA_IMG_7027.jpg■YAMAHA TRBX604/TRBX604FM/TRBX605FM:スリムなネック・シェイプと立体的にカットされたボディが生み出す高い演奏性と、オリジナル・ピックアップ/サーキットによる幅広いベース・トーンが魅力のヤマハTRBX。今年新たにフレイムメイプル・トップを採用した600シリーズが加わった。フレイムメイプル/アルダーによる積層ボディは、エッジ部にベベルド加工を施すことで、弾きやすさと美しい立体感をもたらしている。ナット幅は4弦が38mm、5弦が43mmとスリムで弾きやすく、3バンドEQによるアクティブとパッシブの切り替えが可能。

DRAGONFLY_IMG_7123.jpg■dragonfly BORDER PLUS 650/BORDER PLUS 670:ヘヴィ/ラウド系のギタリストを中心に高い支持を得ているドラゴンフライ。666mmスケールを採用した同社モデルに新たなバリエーションが加わった。ボーダー・プラス650はレギュラースケール(648mm)を2mm長くした650mmスケールによるレギュラーチューニングでの使用を想定したモデル。一方のボーダー・プラス670は、従来の666mmスケール・モデルを4mm長くし、さらにクリアでワイドレンジなトーンを生み出す。それぞれ柾目のハードメイプルとウォルナットによる3ピース・ネックで、アングル角を付けてヘッドストック・フェイスにウォルナットを採用。

ZODIACWORKS_IMG_7119.jpg■ZODIACWORKS Naive ways of naive days:ゾディアックワークスからは、水墨水彩作品を手がけるアーティストとして世界的に活動するKae Seakがペイントしたギターを展示。Kae SeakはこれまでにもCDカバーや盤面、ギターのペイントを手がけるなど音楽シーンとも積極的に関わった活動を展開している。写真のギターは、乳白色のボディに描かれた淡い水墨の弧が印象的で、刺激的なデザインのギターが少なくないゾディアックワークスのモデルにおいて、穏やかなながら鮮烈な印象を与えるギターへと生まれ変わらせている。

MIKI_IMG_7039.jpg■MICHIRO MATSUDA GUITARS Matsuda Headless Arched Top Acoustic Electric Guitar:アメリカを拠点に活動する日本人ギター・ビルダーであり、その独創性と芸術性の高いデザインのギターで世界から注目を集めるMICHIHIRO MATSUDA(松田倫宏)。彼が製作したギターは日本で見かけることは極めて少ないが、三木楽器のブースでその貴重なギターが展示されていた。写真のギターは、月刊プレイヤー2018年6月号の特集でも紹介しているギターのバリエーションとも言えるモデルで、ボディ空洞はないもののアコースティック・サウンドを追求したユニークなコンセプトが特徴。スプルース・トップにアーチを施し、さらにハニカム構造(正六角形を並べた蜂の巣型の構造)で高い強度と優れた鳴りを実現。

KEY_IMG_7045.jpg■FULLERTONE Stroke 57/Strok 65JH:ヴィンテージ・ギターへのリスペクトを込めてギタービルダーの田中千秋が製作するギター・ブランド、フラートーン。ミュージックランドKEYのブースで、そのの最新モデルが展示されていた。写真左は"ブラッキー"の愛称で知られる世界的に有名な一本をモチーフにしたモデル。写真中央は、かの伝説的ギタリストが67年6月のロンドン・サヴィル・シアターで使用したギターをモチーフとしたもの。各ギターにはハンドメイド・ピックアップ・ブランドのK&Tに特注した、50年代のベルデン製コイルワイヤーを使用したカスタム・ピックアップを搭載。

G&L_IMG_7152.jpg■G&L Doheny:レオ・フェンダーがその人生の最後に携わったブランド、G&L。最近では名ギタリストのダニー・コーチマーも愛用している。スワンプアッシュ・ボディ、モダン・クラシックと呼ばれるシェイプを採用したハードロックメイプル・ネックを採用したJMスタイルのモデル。コントロールはボリュームと各ピックアップのトーン、3ウェイのトグル・スイッチという、シンプルで使いやすいレイアウトを採用。ピックアップにはオリジナルのフォームバー・コイルとワイドボビンを採用したG&L MFDを搭載。

TAYLOR_IMG_7085.jpg■TAYLOR K14ce/K24ce:テイラーが生み出した革新的なブレイシング構造"V-Class"を採用したモデル達。従来のXブレイシングとは異なる振動をトップ材にもたらすことで、ボリュームとサステインの向上を実現。さらにトップ材が弦と同じ周波数で振動しやすくなったことで、イントネーションの精度も向上するという画期的なシステムである。今年のウィンターNAMMで発表以来、大きな話題を呼んでおり、会期中のテイラー・ブースではこのV-Classブレイシングを採用したギターを来場者がひっきりなしに試奏する様子を見ることができた。

DOLPHIN_IMG_7053.jpg■SWITCH SCGA-2HC Yuki Matsui/SCOM-3C DB Igusa Seiji (Sitka Spruce & Indian Rosewood):ドルフィンギターズのオリジナル・ブランドから、二人の若手ギタリストの各シグネチャー・モデルが登場。写真左は松井祐貴モデルで、エルボー・コンターを施したOMより一回り大きいGA(グランド・オーディトリアム)サイズのカッタウェイ・ボディが特徴。写真右は井草聖二モデルで、カッタウェイ部のチェック柄は井草本人のデザインを元に、塗装で表現したもの。44.5mmのナット幅とサドルでの広めの弦間ピッチも井草本人のリクエストによるもの。各モデルともオール単板ボディ、ラッカー・フィニッシュ、オリジナルのステンレスフレットを採用。個性は違えど、フィンガーピッカーに最適なギターに仕上がっている。

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