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TOKYOハンドクラフトギターフェス2019 レポート Part.1

 手工ギター/ウクレレの展示イベント『TOKYOハンドクラフトギターフェス2019』がすみだ産業会館サンライズホール(東京都墨田区)にて、2019年5月18日・19日の二日間に渡って開催された。今回の同フェスの様子を数回に渡ってレポートしよう!

THGF2019_1.jpg 今回の『TOKYOハンドクラフトギターフェス2019』は、初出展20社を含む全118社が出展、さらにその規模を拡大していた。今年もハンドクラフトによる個性的なギター/ウクレレの出展本数の多さに圧倒されると共に、来場者も多数訪れて会場は賑わっていた。

 では、今回出展された中からピックアップした楽器を紹介しよう。

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 ビグスビー・トレモロ搭載のアコースティック・ギターとして話題を呼んでいるIwaneko Guitars。ボディ内部にボディ・トップと接触しないようにセンターブロックがフローティングした状態で内蔵され、そこに設置された2本のポールにビグスビーを取り付けることにより、アコースティック・ギター本来の鳴りはそのままにアーミングが行えるという独自の構造が特徴。もちろんボディ・トップの強度も問題なしでアーミング・プレイが楽しめる。写真はコンパクトなシングルオー・スタイルのType-Vibrato OC。独特なグリーンはブルーの上にイエローを重ねたもの。スルー・ストリング・シャフトを取り付けたビグスビーB3とゴトー・マグナムロックとの組み合わせにより、弦交換もスムースに行える。

shiozaki_MG_0698.jpg ヴィンテージ・マーティンの研究家としても知られるベテラン・ルシアー、塩﨑雅亮によるM.Shiozaki & Seagull by M.Shiozaki。ヴィンテージ・サウンドの枯れたサウンドを徹底的に追究して完成したのがAged Series。独自の熱処理であるトリファイド加工を施したボディ・トップ材とブレイシング材を使用。またヴィンテージ・マーティンの採寸データを元にした基本設計や塗装も当時の仕様を再現。またエイジド加工により、実際に使い込まれてきたかのようなルックスまでも見事に再現している。この他、オリジナル・モデルのHLR-1とナイロン弦ギターのHLR-1Gも展示されていた。

effector_MG_0667.jpg 高品質かつユニークな発想のハンドメイド・エフェクターを製作する、えふぇくたぁ工房。今回は5機種の新製品を出展。上段中央がデンシティという音のまとまりをよくする独自のコントロールとミュート・スイッチを備えたアコースティック楽器用プリアンプの上位機種のPre Gainer Plus。上段右のBass Flavorはアップライトやエレアコ、ウクレレといったアコースティック構造のエレクトリック・ベースの電気的な成分を取り除き、ナチュラルな生音を抽出するエフェクター。下段左は後から味付けしたような歪みではなく、使用しているアンプやシミュレーターそのものをドライブさせるというユニークな発想のオーバードライブのOrange Sunset。下段中央はギターのバッキングやソロの切り替えの際にまるでプロ・エンジニアがミキサーで操作したような音量だけでなくダイナミクスまでも変化させるというダイナミクス・プロセッサーのPurePad。下段右がベースのアクティヴ・プリアンプの信号をパッシヴ化するという新しい発想のRePass

kiwaya_MG_0693.jpg 今年で100周年を迎える老舗ウクレレ専門店KIWAYA。写真中央が1950年代のハワイアン・ブームの際に人気の高かった日本製ウクレレを93年に復刻したLunaの、同ブランド初のメイプル仕様となるLC-2mv/mp 19-M。トップとヘッドストックの突板に3Aカーリー・メイプル、サイド/バックに2Aメイプル、ネックはアフリカン・マホガニー、フィンガーボードはローズウッドをそれぞれ使用。写真のコンサートの他、ソプラノもラインナップしている。Lunaの左右にあるのが昨年のサウンドメッセ限定モデルを復刻したFAMOUSウクレレ。コンサート・サイズのカッタウェイ・ボディ、ローズウッド・フィンガーボードにスクエア形状のインレイを施している。左がホンジュラス・マホガニー・ボディのFCM-2SC、右が3Aカーリー・メイプル/2Aメイプル・ボディのFCMP-HGSC。この他、極上のハワイアンコアを使用したモデルもラインナップしている。

waterloo_MG_0724.jpg 戦前の古き良きアコースティック・ギターをコンセプトとしたCOLLINGSの姉妹ブランド、WATERLOO。今年のNAMMショウで発表されたWL-AT(写真左)が早くも日本上陸。アーチトップにfホールのコンパクトなボディ・サイズ、ネックにはエボニー・トラスロッドを採用し、軽やかで渋いサウンドを生み出す。クールなブラック・フィニッシュも魅力で、ブルースのスライド・プレイに激ハマりしそうな一本。中央がマホガニー・ボディにXブレイシングのWL-14X Maho、右が日本限定50本のWL-14 L Longhorn

mugendo_MG_0716.jpg 東京都練馬区のギター/ウクレレ工房、夢弦堂のユニークなオリジナル・シェイプのコンサート・ウクレレ、夢千鳥。同工房の特徴である和のテイストを活かし、ボディ・シェイプは鳥、カラーは透き通る青空と海をイメージしたトランスペアレント・ブルー、ボディ・トップのフレイム・メイプルの木目とグラデーション・カラーがが雲や波を連想させる。海の上を羽ばたく鳥のようなウクレレに仕上がっている。

basis_MG_0713.jpg 大阪のレーベル事務所であるbasis recordsが運営するUkulele Galleryで取り扱うウクレレ達。写真はマーティンのヴィンテージ・ウクレレをモチーフに、古楽器を手がけるルシアーの斉藤健が製作するNOSTALGIA。ほぼ手作業による成型、膠による接着、手間のかかるシェラックとフレンチ・ポリッシュでの塗装、カットされて50年以上が経過したホンジュラス・マホガニーと、製作方法から木材まで全てにこだわり抜いている。この他、20年以上ものキャリアを持つベテラン・ルシアー、古林達郎が製作するKOU ukulele、京都でニシハラギターという工房を運営する西原悠紀が製作するLotus Acousticsを展示していた。

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2019年7月号

定価890円(本体824円)A4判

2019年6月1日(土)発売

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