製品レビュー

シンプルながら幅広い応用が可能なボス・ベース用ドライバーBOSS BB-1X

BOSS BB-1X Bass Driver

価格 オープンプライス

 2015年1月のNAMMショウで登場したBOSSのBass Driver BB-1XはOD-1X、DS-1Xに続き"1X"シリーズで初となるベース用ドライバーだ。このBB-1Xを試奏レポートしよう。

▲BOSS BB-1X

BOSS BB-1X 価格=オープンプライス

■"1X"に初登場したベース用歪み系エフェクター

 ボスのコンパクト・シリーズは1977年に発表されて以来、今日に至るまでコンパクト・エフェクターのスタンダードとしての地位を保ち続けている。エフェクトのオン・オフ切り替え時にクリックが出ず、耐久性に優れた電子スイッチ、エフェクト・オンの状態がはっきりわかるインジケーター、スイッチよりも一段低くして、足によるノブの誤操作を防止したコントロール・パネルなど、音楽の現場の状況を様々な角度から考慮した、発表当時は画期的だったシリーズの基本仕様は現在も変わらない。

 ここで取り上げるBass Driver BB-1Xも、そのコンパクト・シリーズのフォーマットを採用したベース用ペダルである。"1X"と銘打ったモデルはOverdrive OD-1XとDistortion DS-1Xがすでに発売されており、やや大きめのローレットを持つクロムのノブと、最初期のモデルをほうふつとさせる銀色のコインネジが、同シリーズの他のモデルとは異なる位置付けを主張している点で共通している。

 とはいえ、BB-1Xはその名の通りのオーバードライブ機能だけではなく、プリアンプとしての性格も併せ持っている点が、純粋に歪み系のエフェクターとして作られたOD-1XやDS-1Xとの最大の違いとなっている。

■コンパクト・エフェクターならではの簡単な操作性

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▲直感的にわかるシンプルなノブ類の配置

 コントロール・パネルは至ってシンプルで、全体の音量を調節するLEVELと、原音とエフェクト音の混ぜ具合を調節するBLENDが同軸のノブ、エフェクト音のみに効くLOWとHIGHのトーン、歪みの量を調節するDRIVEがそれぞれ単独のノブとなっている。

 入出力端子は通常のINPUT(入力)とOUTPUT(出力)の他に、TRSバランス出力のLINE OUTも用意されている。LINE OUTはOUTPUTと同じ音ではなく、PAエンジニアとベーシストにとってベストにチューニングされたサウンドが、ONの時だけでなくOFFの時も出力される。本器で作ったサウンドをアンプで鳴らしながら、LINE OUTではPAやレコーディングなどに最適なサウンドをミキサーやオーディオ・インターフェイスなどに送ることができる。

 DRIVEを最小、2つのトーンを12時(フラット)に設定した状態で、BLENDのノブを反時計回り(原音のみ)と時計回り(エフェクト音のみ)にそれぞれ回しきった音には、ほとんど差が感じられない。

 つまり、オーバードライブ回路もサウンドはあくまでもナチュラルで、ユニット全体としては楽器のサウンド・キャラクターを尊重するように設計されていることがうかがえる。

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▲極めてナチュラルなオーバードライブ・サウンド。実際の使用時にはこのセッティングからDRIVEと2つのトーンをコントロールしてサウンドを作ってゆく。

 DRIVEノブの変化範囲はよく練られており、ベースの種類にもよるが、2時半あたりまではサチュレーションの微調整ができるチューブ・アンプ風、それ以上が本格的なオーバードライブで、4時を過ぎるあたりからはディストーションの領域に突入する。

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▲Driveノブを「午後2時」付近にすると歪み始める。歪みのコントロール幅は広い。 DRIVEノブだけでも、わずかの角度の違いで様々な表情を見せてくれる。

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▲BLENDノブを調節して原音を適宜混ぜることで、アタックの明瞭度を補うこともできる。

■サウンドメイキングの味付けはトーン・ノブで

 トーンのノブはエフェクト音のみに有効だ。12時を中心にカットとブーストが可能だが、LOWは12時から上げていくと、単なる低域というよりもむしろ、キャビネットの空気感や箱鳴り感が増していくような効果を発揮する。レコーディングなどでプリアンプ的に使う時などには効果的だ。

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▲エフェクト音のみを使用する際に、LOWを上げてゆくと箱鳴りのようなサウンドを得ることができる。

 HIGHは通常の高音域調節ができるのはもちろん、DRIVEをフルにした状態でブーストすれば、ファズのようなサウンドも作れる。さらにLOWをカットして原音を混ぜれば、ベースの低音域をクリーンな状態に保ったまま、過激なディストーション・サウンドが得られる。

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▲DRIVEをフル、HIGHを上げることでディストーションのような歪みを得ることができる。さらにLOWをカットし原音を混ぜることでもっと過激なサウンドに。

 ボスのエフェクターは伝統的に、全てのノブを12時の位置に設定した状態で、そのペダルの特長となる基本的なサウンドが得られるようになっている。深いラメ入りブルーの仕上げがシックなこのBB-1Xも例外ではないが、それぞれのノブの可変範囲の見極めが絶妙で、最小から最大まで、どこに設定しても"使える"サウンドが得られるのが特徴だ。そのおかげで、シンプルなコントロールながら、ベース・プリアンプからオーバードライブ、ディストーションまで、幅広い応用が可能となっている。

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▲伝統ともいえるコインねじ

製品情報

BOSS BB-1X Bass Driver

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問い合わせ:ローランド株式会社お客様相談センター 

Tel.050-3101-2555 

http://jp.boss.info/

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