▲BluGuitar AMP1[NANOTUBE100] 価格=92500円(税抜)
■アンプの開発者でありセッション・ギタリストでもあるトーマス・ブルグが開発
BulGuitar(ブルギター)はドイツのアンププランドでアンプの開発に携わり、同時にセッション・ギタリストとしても活躍してきたトーマス・ブルグ(Thomas Blug)が2013年に設立したブランドだ。ブランド名に自分の名前を重ね合わせているのが心憎い。このAMP1[NANOTUBE100]は自身のギタリストとしての要求を全面的に反映させた超コンパクトな100ワットのチューブ・アンプ・ヘッドである。
そして、様々な特徴-
・本格的なチューブ・サウンド
・ギグバッグにも入る幅245mmのコンパクトさ
・必要な機能を使いやすく配置したパネル
・スピーカー・キャビネットだけでなく、REC OUTやヘッドホンへの対応
・MIDIへの対応や別売りのフットペダルによる拡張性 など
AMP1には、コンパクトさだけで語れない非常に実戦的な内容が盛り込まれている。
■NANOTUBE+4チャンネルの本格仕様
AMP1のパネル中央には超小型の真空管NANOTUBE が配置されている。この真空管はパワー管で100ワット(Class D)を生み出す。この小型の真空管が、コンパクトながら迫力あるチューブアンプのBluGuitar AMP1[NANOTUBE100]の心臓部といえる。
チャンネルはクリーン、ヴィンテージ、クラシック、モダンの4チャンネル構成で、幅広いサウンドを生み出す。EQはベース/ミドル/トレブルの3つだ。そして、スプリング・リバーブをシミュレートしたデジタル・リバーブを装備している。サウンドメイクの機能自体はオーソドックスなものとなっている。
頻繁に使うコントロール類はパネル上部に配置されているとともに、回しやすく、視認性も高い。なお、3モードのノイズゲートと各チャンネルの微調整はサイドパネルに配置されている。
ギタリストにとって必要な機能は何か、それらをどう使うのかなどをギタリストのニーズを捉えた上で、コンパクト化している。これはトーマス・ブルグ自身のミュージシャンとしての経験を製品開発に反映させているからだろう。
■ダイレクト・レコーディングやヘッドホン・アウトにも対応
ライブなどで100ワットのアンプ・ヘッドとして使用する場合には、背面のスピーカー・アウトからスピーカー・キャビネットに接続するだけで、すぐに使用することができる。
しかし、AMP1[NANOTUBE100]はレコーディングやトレーニングなどでの使用を考慮し、アンプ・ヘッドとしてだけでなく、ライン・レコーディングやトレーニングなどでも簡単に使用できる。これらの使用時にはキャビネット特性をシミュレートしたフィルターが作動する。
ヘッドホンなどを使って、一度、自分の納得が行くサウンドを作ってしまえば、ライブ/リハーサル/レコーディングなど、それぞれの現場ごとにサウンドを少し調整するだけで、常に自分の納得行くサウンドを出せるということでもある。
■エフェクター・ボードにも組み込めるギターアンプ
コンパクトさのメリットというと真っ先に思い浮かぶのは運びやすさだろう。AMP1[NANOTUBE100]はギグバッグのポケットに入るサイズのコンパクトさなので、持ち運びも、もちろん楽にできる。
むしろ、AMP1[NANOTUBE100]を使う上で注目したいのは、大きめのエフェクター・ボードを使う人であれば、自身のボードにAMP1[NANOTUBE100]を組み込める点だ。AMP1[NANOTUBE100]はシリアル(直列)とパラレル(並列)モードで使用できるエフェクト・ループを本体背面に装備している。そして、本体のパネルには3つのフットスイッチが装備されおり、演奏中に頻繁に使う機能はこの3つのスイッチでコントロールすることができる。ボードの中にアンプが入ることで、エフェクターとの連携など、自分のサウンド・メイキングはより合理的にでき、演奏性も増すはずだ。
さらにオプションとして専用のフットコントローラーのREMOTE1、4系統のトゥルーバイパス・エフェクト・ループを追加するLooper Kit、汎用フット・コントローラーなどでチャンネル切替などのコントロールを可能にするMIDIアダプターのMIDI1などの発売も予定されている。
※本記事は2015年5月時点の情報です。