HISTORY NT-C1 価格=450,000円(税抜・ハードケース付)
■入手し得る厳選された木材を採用
ヒストリーNTシリーズの中でも最高峰モデルに位置するNT-C1。ハイエンド・モデルにふさわしい極上の木材を使用している。まずボディ・トップ材にはシトカ・スプルースを採用。硬質で密度が高く、アコースティック・ギターでは定番の材であるが、NT-C1には非常に目の詰まった材を厳選している。ボディ・サイド/バック材には、ハカランダに近い特性を持ち、"ニュー・ハカランダ"の別名を持つホンジュラス・ローズウッドを採用。存在感のある木目と重厚感のある木材で、アタックの強いサウンドを生み出す。この他、ネック材にはホンジュラス・マホガニー、フィンガーボードとボディのバインディング材にハワイアン・コアを使用している。
■オリジナリティを追求したボディ・シェイプ
NT-C1のボディ・サイズは、幅がドレッドノートとほぼ同じ15-7/8″、厚さがドレッドノートとOOOの間の4-3/8″を採用。ウェストのくびれが深いシェイプは、特にフィンガーピッカーに人気の高いスモール・ジャンボに相応する。スモール・ジャンボはウェストがくびれているため、特に座って演奏する際にはドレッドーノートよりも抱えやすい点が特徴である。独自のカッタウェイ・シェイプはなだらかに仕上げられ、ハイ・ポジションでの弾きやすさと共に、デザイン面では優雅な印象を与える。
また、ボディ・バックは"フレアード・バック"と名付けられたアーチ形状に仕上げられている。バイオリンやアーチトップ・ギターで採用されている仕上げだが、一般的なアコースティック・ギターでは加工面や材の容量など、手間やコストがかかるため、あまり採用されていない仕様である。このバック形状により、ボディ容積が増して奥行きのある響きを生み出すと共に、強度面でも優れているのが特徴である。
■あらゆるプレイに対応するネック・グリップ
ネックはNTシリーズでも採用されている"シームレス・VUネック・グリップ"で仕上げられている。コード・プレイで多用するロー・ポジションをVシェイプ、ハイ・ポジションに行くに従って滑らかにUシェイプへと変化し、ソロ・プレイをサポートする。ナット幅は43mm、全体的にやや薄めのグリップはあらゆるスタイルのギタリストの手に馴染みやすいだろう。
■高級感のある仕上がりと高い実用性
ボディ・バインディングとサウンドホール・ロゼットには前述のハワイアン・コアに加えてアバロンを贅沢に使用。煌びやかで高級感のあるルックスに仕上げられている。また、プリアンプ搭載のハイランダーIP-1ピックアップを内蔵し、エレアコとしても使用可能。ギター本来の豊かな生鳴りをエレクトリックでも忠実に再現している。
■立ち上がりの良い豊かなサウンド
厳選された材が生み出す豊かな鳴りに加えて、ヒストリーではおなじみのサークル・フレッティング・システムを採用。正確な音程と立ち上がりに優れた音を生み出す。明るく粒立ちの良いトーンに、奥行き感が加わった存在感のある鳴りが特徴。コード・ストロークではバランスが良く音圧のあるサウンド、フィンガー・プレイでは各音のニュアンスが際立ったサウンドと、あらゆるプレイ・スタイルに対応出来るギターに仕上がっている。他のブランドにはない独自の技術が生み出すサウンドと弾き心地は、ヒストリーでしか味わえない魅力である。
※本記事は2015年7月時点の情報です。