製品レビュー

グレッチ初の日本人シグネチャー・モデル。横山健のケニー・ファルコン

GRETSCH G6136-KF FSR “Kenny Falcon”

価格 550,000円 (税抜)

 グレッチから、横山健のシグネチャー・モデルとなるG6136T-KF FSR “KENY FALCON”(価格=550,000円 / 税抜)が登場した。これはレギュラー・ラインとは一味異なる個性的なギターをリミテッド・モデルとして製造する“FSR”(ファクトリー・スペシャル・ラン)シリーズから発売され、グレッチにとって初の日本人アーティスト・モデルだ。この“ケニー・ファルコン”は、近年グレッチをメイン・ギターとして愛用するようになった横山健と、フレッド・グレッチをはじめとするアメリカのグレッチ・スタッフとのコミュニケーションを通じて誕生したプロジェクトである。

GRETSCH_kenny-3

▲GRETSCH G6136-KF FSR "Kenny Falcon" 価格=550,000円(税抜)

■59年型ホワイト・ファルコンをベースにカスタマイズされたルックス

 自らのシグネチャー・モデルのベースとして横山健が選んだのは、1959年スタイルのホワイト・ファルコン。このモデルは華やかで大きな印象のあるグレッチ・ギターの中でも最大サイズのエレクトリック・アーチトップであるこのモデルは、17インチのボディ幅、そして25-1/2インチのロング・スケールを備えている。また、グレッチ・ギターの最上級モデルとして位置づけられているファルコンには、専用デザインのV型ヘッドストックとトラスロッド・カバー、コントロール・ノブの上面にホワイトパールとラインストーンルビーをあしらった"ジュエルノブ"といったものが採用されている。そして、ヘッド/ネック/ボディ全ての外周に沿って、専用に作られたゴールドスパークル・トリムが巻かれていることも特徴となる、歴代のエレクトリック・アーチトップ・ギターの中でも"50年代のアメリカを象徴するゴージャスさを備えたギター"として知られている。

 プライウッド・メイプルから作られたファルコンのボディは、各年代によって様々に変化してきた。ケニー・ファルコンの元となった1959年モデルでは、アコースティック感の強い2-3/4インチ厚のファット・ボディを持ち、その前年に採用されたオリジナル・ハムバッカー/フィルタートロンとのマッチングを考慮して、ボディ内部でトップ/バック間を"トレッスル・ブレイシング"と呼ばれる小型のブロックでつないでいる。これによりピックアップのパワーに対応する芯の強さとサステインを生み出している。

GRETSCH_kenny-7

 グレッチ・ギターの中でも、トップ・モデルとなるホワイト・ファルコン等に使われているのが、マザーオブパールを使ったドット・インレイ、赤いラインストーンが取り付けられた"ジュエルノブ"である。ボディやネック、ヘッドストックからF ホールの外周に至る部分に、ファルコン専用のゴールド・スパークル・パーフリングが巻かれている。

GRETSCH_kenny-8

 高級モデルのファルコン・ファミリーは、25-1/2インチ・スケールのエボニー製フィンガーボードが採用されている。発売当初のモデルにはハンプトップ・インレイ仕様だったが、フィルタートロンが採用された1958年にホワイト・パールを使ったネオクラシック・インレイ(サムネイル)へと変更された。フィンガーボードのエッジには4層ものバインディングが施されていて、フレット先端部分はバインディング部分を覆う形に加工されている。

■サウンドの要となるピックアップと激しいプレイをサポートする仕様

 自らが愛用する1959年型のファルコンに横山健が選んだピックアップは、TV ジョーンズが初期型フィルタートロンを蘇らせたTV クラシックである。適度なパワーとバランスの良さを備えたこのピックアップならではの、歯切れがよく、表情豊かなトーンに加えて、マスター・ボリュームには音量を絞った時にもクリアな高音域を保つための"アンチダル"サーキットが組み込まれている。そして、各弦の完璧なイントネーションを実現するアジャスト・マティック・ブリッジが選択された。横山健の激しいプレイ・スタイル、そしてグレッチ・ギターの大きな魅力となるグレッチ・ロゴ入りビグスビー・B6 ビブラートを使用した際などにもブリッジが動かないように、小さなピンがエボニー製のブリッジ・ベースとボディ・トップの間にセットされている。シャーラー社製のロック・ストラップ・ピンもまた、低くギターを構える横山健のリクエストによるもの。

GRETSCH_kenny-5

 2つのマウントされたピックアップは、TV ジョーンズによって作られた初期のフィルタートロンのレプリカ"TV クラシック"。彼はまたブライアン・セッツァーのシグネチャー・ピックアップをデザインしたことでも知られている。ドライブ・サウンドを好む横山健のオーダーに応じて、やや高めにセッティングされている。

ken-1

 1950年代のグレッチ・ギターにならったコントロールは、低音弦側にある2つのセレクターがピックアップの切り替えと、トーンを0/10/5と切り替えることができるプリセット・コントロール。高音弦側のボディ下側が各ピックアップのボリューム。カッタウェイ・ホーンにあるマスター・ボリュームには、横山健のリクエストによって、ボリュームを下げた時のハイ落ちを防ぐためのアンチダル・サーキットが組み込まれている。

GRETSCH_kenny-6

 コントロール・ノブの上面にあしらわれたホワイトパールとラインストーンルビーをあしらった"ジュエル・ノブ"。グレッチの最高級モデルとしての特別な仕様だ。

■ネームプレートや豪華なグリーンの専用ハードケース

 ギター同様にグレッチのブランド・イメージをとても気に入っている横山健が、最もグレッチらしいカラーとして選んだのがキャデラック・グリーン・フィニッシュである。ヘッドストック・フェイスに取り付けられた"THE KENNY FALCON"のネームプレートや、このモデルのために用意されたグリーン色の専用ハードシェル・ケースからも、ケニー・ファルコンの強い存在感が伝わってくる。

GRETSCH_kenny-9

 ファルコン等の最上級モデルのみに使われているのがV型のヘッドストック。グレッチの流儀ともいえる法則性に従いケニー・ファルコンではフェイス面がキャデラック・グリーンに着色されている。このギターの存在感を表す"THE KENNY FALCON"と刻まれたゴールド・ネームプレートがフェイスの中央に取りつけられ、ロゴ・インレイやトラスロッド・カバーにはファルコンならではのスパークルゴールド素材が使われている。

GRETSCH_kenny-10

 ファルコン・ファミリーの一員として、グローバー社の高級モデルであるインペリアル・チューナーが使われている。現在のグレッチ・ギターは、グレッチ社が提供するブループリントに沿って、国内の専用ファクトリーで製造されている。ケニー・ファルコンについても、横山健とファクトリーのクラフツマンが連絡をとりあう形で、開発が進められた。工場出荷より本人の使用弦と同じErnieBallのRegular Slinky[#2221](.010-.046)が張られている。

GRETSCH_kenny-1

 ケニー・ファルコン専用となるケースは、デリケートなアーチトップ・ボディを保護するための十分な強度を備えたアーチ加工が施されている。ギターのカラーに合わせたグリーンのカバーリングとゴールドのグレッチ・ロゴ、ゴールドメッキのハードウェア類が使われており、インナーもゴールド・カラーで統一されている。

GRETSCH_kenny-4

▲GRETSCH G6136-KF FSR "Kenny Falcon" 価格=550,000円(税抜)

■59年型ホワイト・ファルコンをベースにカスタマイズされたルックス

 自らのシグネチャー・モデルのベースとして横山健が選んだのは、1959年スタイルのホワイト・ファルコン。このモデルは華やかで大きな印象のあるグレッチ・ギターの中でも最大サイズのエレクトリック・アーチトップであるこのモデルは、17インチのボディ幅、そして25-1/2インチのロング・スケールを備えている。また、グレッチ・ギターの最上級モデルとして位置づけられているファルコンには、専用デザインのV型ヘッドストックとトラスロッド・カバー、コントロール・ノブの上面にホワイトパールとラインストーンルビーをあしらった"ジュエルノブ"といったものが採用されている。そして、ヘッド/ネック/ボディ全ての外周に沿って、専用に作られたゴールドスパークル・トリムが巻かれていることも特徴となる、歴代のエレクトリック・アーチトップ・ギターの中でも"50年代のアメリカを象徴するゴージャスさを備えたギター"として知られている。

 プライウッド・メイプルから作られたファルコンのボディは、各年代によって様々に変化してきた。ケニー・ファルコンの元となった1959年モデルでは、アコースティック感の強い2-3/4インチ厚のファット・ボディを持ち、その前年に採用されたオリジナル・ハムバッカー/フィルタートロンとのマッチングを考慮して、ボディ内部でトップ/バック間を"トレッスル・ブレイシング"と呼ばれる小型のブロックでつないでいる。これによりピックアップのパワーに対応する芯の強さとサステインを生み出している。

GRETSCH_kenny-7

▲グレッチ・ギターの中でも、トップ・モデルとなるホワイト・ファルコン等に使われているのが、マザーオブパールを使ったドット・インレイ、赤いラインストーンが取り付けられた"ジュエルノブ"である。ボディやネック、ヘッドストックからF ホールの外周に至る部分に、ファルコン専用のゴールド・スパークル・パーフリングが巻かれている。

GRETSCH_kenny-8

高級モデルのファルコン・ファミリーは、25-1/2インチ・スケールのエボニー製フィンガーボードが採用されている。発売当初のモデルにはハンプトップ・インレイ仕様だったが、フィルタートロンが採用された1958年にホワイト・パールを使ったネオクラシックインレイ(サムネイル)へと変更された。フィンガーボードのエッジには4層ものバインディングが施されていて、フレット先端部分はバインディング部分を覆う形に加工されている。

■サウンドの要となるピックアップと激しいプレイをサポートする仕様

 自らが愛用する1959年型のファルコンに横山健が選んだピックアップは、TV ジョーンズが初期型フィルタートロンを蘇らせたTV クラシックである。適度なパワーとバランスの良さを備えたこのピックアップならではの、歯切れがよく、表情豊かなトーンに加えて、マスター・ボリュームには音量を絞った時にもクリアな高音域を保つための"アンチダル"サーキットが組み込まれている。そして、各弦の完璧なイントネーションを実現するアジャスト・マティック・ブリッジが選択された。横山健の激しいプレイ・スタイル、そしてグレッチ・ギターの大きな魅力となるグレッチ・ロゴ入りビグスビー・B6 ビブラートを使用した際などにもブリッジが動かないように、小さなピンがエボニー製のブリッジ・ベースとボディ・トップの間にセットされている。シャーラー社製のロック・ストラップ・ピンもまた、低くギターを構える横山健のリクエストによるもの。

GRETSCH_kenny-5

2つのマウントされたピックアップは、TV ジョーンズによって作られた初期のフィルタートロンのレプリカ"TV クラシック"。彼はまたブライアン・セッツァーのシグネチャー・ピックアップをデザインしたことでも知られている。ドライブ・サウンドを好む横山健のオーダーに応じて、やや高めにセッティングされている。

ken-1

1950年代のグレッチ・ギターにならったコントロールは、低音弦側にある2つのセレクターがピックアップの切り替えと、トーンを0/10/5と切り替えることができるプリセット・コントロール。高音弦側のボディ下側が各ピックアップのボリューム。カッタウェイ・ホーンにあるマスター・ボリュームには、横山健のリクエストによって、ボリュームを下げた時のハイ落ちを防ぐためのアンチダル・サーキットが組み込まれている。

GRETSCH_kenny-6

コントロール・ノブの上面にあしらわれたホワイトパールとラインストーンルビーをあしらった"ジュエル・ノブ"。グレッチの最高級モデルとしての特別な仕様だ。

■ネームプレートや豪華なグリーンの専用ハードケース

 ギター同様にグレッチのブランド・イメージをとても気に入っている横山健が、最もグレッチらしいカラーとして選んだのがキャデラック・グリーン・フィニッシュである。ヘッドストック・フェイスに取り付けられた"THE KENNY FALCON"のネームプレートや、このモデルのために用意されたグリーン色の専用ハードシェル・ケースからも、ケニー・ファルコンの強い存在感が伝わってくる。

GRETSCH_kenny-9

ファルコン等の最上級モデルのみに使われているのがV型のヘッドストック。グレッチの流儀ともいえる法則性に従いケニー・ファルコンではフェイス面がキャデラック・グリーンに着色されている。このギターの存在感を表す"THE KENNY FALCON"と刻まれたゴールド・ネームプレートがフェイスの中央に取りつけられ、ロゴ・インレイやトラスロッド・カバーにはファルコンならではのスパークルゴールド素材が使われている。

GRETSCH_kenny-10

ファルコン・ファミリーの一員として、グローバー社の高級モデルであるインペリアル・チューナーが使われている。現在のグレッチ・ギターは、グレッチ社が提供するブループリントに沿って、国内の専用ファクトリーで製造されている。ケニー・ファルコンについても、横山健とファクトリーのクラフツマンが連絡をとりあう形で、開発が進められた。工場出荷より本人の使用弦と同じErnieBallのRegular Slinky[#2221](.010-.046)が張られている。

GRETSCH_kenny-1

ケニー・ファルコン専用となるケースは、デリケートなアーチトップ・ボディを保護するための十分な強度を備えたアーチ加工が施されている。ギターのカラーに合わせたグリーンのカバーリングとゴールドのグレッチ・ロゴ、ゴールドメッキのハードウェア類が使われており、インナーもゴールド・カラーで統一されている。

GRETSCH_kenny-4

▲バック

※本記事は2015年9月時点の情報です。

デモンストレーター / Shingo Hirano

製品情報

GRETSCH G6136-KF FSR “Kenny Falcon”

価格 550,000 円(税抜)

問い合わせ : (株)神田商会
http://www.kandashokai.co.jp/

もっと見る

Player

2018年8月号

定価890円(本体824円)A4判

2018年7月2日(月)発売

お求めは全国の楽器店、書店、またはWebで!

ERIC CLAPTON

至高のエリック・クラプトン / 話題の映画『エリック・クラプトン〜12小節の人生〜』最速特集

J-guitar

厳選されたギターが集まる!国内最大級のギター専門情報サイト!