製品レビュー

"サクラ"をモチーフにしたヘッドウエイHF-413 Sakuraを細部までレポート

HEADWAY HF-413

価格 230,000円 (税抜)

 良質な木材を使い、ハンドメイドによる高品質なギター作りを行うことで知られるヘッドウェイから、サクラをモチーフにデザインされたリミテッド・モデルが発売された。このギターは、ヘッドウェイのスタンダード・シリーズをベースとしたカスタム・モデルで、同じモチーフで彩られたフォーク・スタイルのHF-413 Sakuraとドレッドノート・シェイプのHD-113 Sakuraの2タイプがラインナップされている。

■王道的な基本スペックを、手間と時間をかけて完成させるヘッドウエイのクオリティの高さ

 HF-413 Sakuraは、丸みを帯びた15インチ幅のフラットトップ・シェイプを使ったトラディショナルなモデル。同社のHF-413を元に、珍しい木材を使用し、限定モデルならではの特別な装飾が施されている。

 基本となるモデル・スペックは、マホガニー材を使ったネック、ボディはシトカ・スプルースを使ったサウンドボードに、マホガニー製のサイド/バックというフラットトップの王道ともいえる伝統的なスタイルで、ヘッドウェイならではの丁寧な加工/仕上げによって滑らかで口当たりのよい弾き心地に仕上げられている。

 ブレイシングには、ヴィンテージ・スタイルの特徴となるスカラップと加工が施されたフォワード・シフテッド・スタイルのX ブレイスが採用され、そのトーンからは温かみのある優しさ、優雅さが漂う。オープン・コードでの弾きやすさを考慮したナット部の43ミリのネック幅、そして628ミリ(約24.7インチ)のスケールが採用され、手間のかかるダイヤモンド・ボリュート加工やネック部分のみに薄いマット・フィニッシュを施すといったヘッドウェイ本来の手間と時間をかけた仕上げからも、グレードの高さが伝わってくる。

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▲HEADWAY HF-413 価格=230,000円(税抜)

■"サクラ"をモチーフとした特別な仕様の数々

 本モデルの大きな特徴となるのが"サクラ"のモチーフの下に施された様々な装飾類。これらは華美に成り過ぎないように考えられており、繊細さと清楚さを兼ね備えた雰囲気に統一されている。桜のピンクをイメージして使われているのが赤紫の美しいカラーのパープルハート材だ。パープルハートはバイオレットウッドとも呼ばれ、メキシコからブラジル南部に分布するローズウッドと同じマメ科の広葉樹。美しい色合いや安定性の高さから、高級家具材として使用されている。このパープルハートがヘッドストックのフェイス・プレート、フィンガーボード、ブリッジ、そしてボディ裏側のセンター・ストリップに使用されている。
 また、フェイス・プレートからフィンガーボードにかけて、桜をモチーフとした美しいインレイが施されている点も大きな魅力。シンプルさを盛り込んだ美しい仕上がりは、このギターのイメージを決定づけるものといえるだろう。

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フィンガーボードには、美しい赤紫カラーのパープルハート(バイオレットウッド)材が使われている。3、5、7、9といったポジションマークには桜の花びらを模したインレイ、12フレット上には美しい桜の花がインレイされている。

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12フレットを挟んだその前後のフィンガーボードには、パール柄の樹脂を使って、桜の花びらを模したインレイが、そして枝の部分は木材を丁寧に埋め込んで作られている。エッジ部分を手作業で丁寧に仕上げたフレットまわりも、同社の魅力となっている。

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12フレット部分の"サクラ"のインレイ

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フィンガーボードと同じくパープル・ハート材を使ったヘッドストック・ベニアが取り付けられ、桜の花びらをあしらったインレイが施されてている。また、ヘッドウェイのロゴマークもまたインレイによる装飾。

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パープルハート材を使ったベリー・ブリッジ。サドルは良質な牛骨材を加工して作られている。レギュラー・ラインのFH-413ではブラックのブリッジ・ピンが使われているが、ギターのイメージを考慮してブラック・ドット/ホワイトが組み合わされている。

■ステージなどでも映える"サクラ"のピックガード

 本シリーズ専用となる桜の花びら型に加工されたピックガードは、やさしいピンク色にカラーリングされたチェリーウッド(桜材)を使うといった粋なはからいが施されている。シンプルながらも、ヘッドウェイのクラフトワーク技術を象徴する美しい仕上がりがギターのイメージに高級感を与えている。

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桜の花びらの形に加工されたピックガードには、ピンク色にカラーリングされたチェリーウッド(桜材)が使われている。また、ボディ外周には、象牙模様をあしらったアイボロイド・バインディング、その内側にはヘリンボーン・トリムが施されている。

 レギュラー・モデルではデカール・ロゴが採用されているのに対して、このギターではヘッドウェイ・ロゴまでインレイされている。

 また、HF-413ではブラックのボディ・バウンド加工だが、このギターでは全体的なイメージを考えて、やや落ち着いたホワイト・カラーのアイボロイド・バインディング、そして内側には細かな木材を組み合わせて作られたヘリンボーン・トリムが施されている。ブリッジピンやストラップピンは、ドット入りのホワイト・カラーが組み合わされている。また、ギターの顔となるボディ・トップ面がほのかなピンク色に着色されている。

 トラディショナルなスタンダード・モデルの内容が充実しており、高い品質や加工精度を実現するヘッドウェイならではの魅力的なスペックとトーンを実現している。

※本記事は2015年10月時点の情報です。

【試奏動画 / HF-413 Sakura】

デモンストレーション / 平野真吾 この動画では、平野氏に弾き語りとアルペジオの両方が使われている曲をリクエストした。音はカメラの視角外からズームQ8のXYマイクを利用し、HF-413のサウンドホール付近に向けて収録している。

製品情報

HEADWAY HF-413 Sakura

価格 230,000 円(税抜)

本モデルの大きな特徴となるのが“サクラ”のモチーフの下に施された様々な装飾類。これらは華美に成り過ぎないように考えられており、繊細さと清楚さを兼ね備えた雰囲気に統一されている。桜のピンクをイメージして使われているのが赤紫の美しいカラーのパープルハート材だ。パープルハートはバイオレットウッドとも呼ばれ、メキシコからブラジル南部に分布するローズウッドと同じマメ科の広葉樹。美しい色合いや安定性の高さから、高級家具材として使用されている。このパープルハートがヘッドストックのフェイス・プレート、フィンガーボード、ブリッジ、そしてボディ裏側のセンター・ストリップに使用されている。
また、フェイス・プレートからフィンガーボードにかけて、桜をモチーフとした美しいインレイが施されている点も大きな魅力。シンプルさを盛り込んだ美しい仕上がりは、このギターのイメージを決定づけるものといえるだろう。


問い合わせ : (株)ディバイザー
ヘッドウエイ
http://www.deviser-headway.com/
製品ページ
http://www.deviser-headway.com/standard-series/hf-413-sakura/

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