製品レビュー

クラウス・フォアマンの新作アートワークを使用したヘフナー

HOFNER Limited 60th Anniv. Violin Bass by Klaus Voormann

価格 オープンプライス

 ヘフナーは1880年代にヴァイオリンなどの弦楽器の工房としてスタートした総合的な楽器メーカーだ。ギター分野では1930年代からアーチトップ・ギターの製造を開始。1956年にはポール・マッカートニーの愛用で知られるエレクトリック・ベースの500/1を発売した。500/1はヴァイオリン型のエレクトリック・ベースで、独特の構造と個性的なサウンドで異彩を放っているが、ヴァイオリンやコントラバスなどを製造してきた歴史を持つヘフナーならではの製品と言える。
 今回紹介するリミテッド・60th アニバーサリー・ヴァイオリンベース・バイ・クラウス・フォアマンは、500/1の誕生60周年を記念した世界で60本限定のモデルだ。このベースはホワイトのボディにブラックのバインディング、ハードウェア類を採用しており、通常の500/1とは全く異なる趣きを持ち、クラウス・フォアマン(Klaus Voormann)によるアートワークが描かれている。

hofner_60th-1280-1▲HOFNER Limited 60th Anniv. Violin Bass by Klaus Voormann 価格=オープンプライス

■クラウス・フォアマンとアルバム『リボルバー』

 クラウス・フォアマンはドイツのミュージシャン(ベーシスト)であると同時に画家、イラストレーターでもあり、ザ・ビートルズのアルバム『リボルバー』のジャケットなどのアートワークを手がけたことで知られる。

 フォアマンは1960年頃に西ドイツのハンブルグで若き日のビートルズのメンバーと出会ったと言われている。この頃から1970年代を通じてビートルズのメンバー達と親交が深かった。フォアマンの名前を一躍有名にしたのは1966年発売のアルバム『リボルバー』のジャケットのアートワーク。これは白地に黒で描かれたドローイングとラフに切り抜いたモノクロの写真をコラージュしたものだ。そして、このジャケットは翌年(67年)のグラミー賞のベストデザイン賞を受賞している。

 このリミテッド・60th アニバーサリー・ヴァイオリン・ベース・バイ・クラウス・フォアマンでは、『リボルバー』のジャケットと同様の手法でフォアマンが新たに書き下ろした描いた新作のアートワークがプリントされている。

hofner_60th-1280-3▲束ねられた弦でヴァイオリン・ベースをデザインしている。そのイラストの中にややラフに切り抜かれた写真を配置している。

hofner_60th-1280-9▲フロントPUの真下には500/1が数多く吊り下げられている写真を配置。

hofner_60th-1280-10▲中央部の写真部分。ボディ中央にはクラフトマンが並ぶようにして楽器を製作している印象的な写真が使われている。手前の人物はアコースティック・ギター、次の女性は500/1・・など隣の人とは異なる楽器を作っている。

hofner_60th-1280-11▲ボディの四隅に配置された写真の人物は全員がエプロンをして作業している。このエプロンはヘフナーのファクトリー内でスタッフ達が着用しているもので、元の色は赤いエプロンらしい。

■リミテッド・60th アニバーサリー・ヴァイオリン・ベース・バイ・クラウス・フォアマンの仕様とグラフィック

 リミテッド・60th アニバーサリー・ヴァイオリン・ベース・バイ・クラウス・フォアマンは、意外にも製品名に"500/1"という型番が使われていない。しかし、基本的に500/1とほぼ同じ、アコースティック構造のボディのエレクトリック・ベースである。このベースはカラーリングと搭載パーツのカラーを変更した特別仕様モデルである。ただし、使われている白も純白と言える白さのプレミアムなもので、バインディングやパーツ類の黒とのコントラストが目を惹く。フォアマンのアートワークの"キャンバス"として相応しいカラーリングと言える。

 500/1の誕生60周年を記念する要素は、ヘッドに1956年オリジナル・ヘッドデザインを採用。そして1950年代の500/1に採用されていたオーバル・タイプ("57・58"とも呼ばれる)のコントロールパネルを採用している点が挙げられる。
 また、付属品が豪華で、ベース用ゲルマニウム・ファズのBASS FUZZ FXや(このベースのアートワークが印刷された)デザイン・アートプリントプリントなども同梱。ヘフナーのファン、フォアマンのファンのどちらにも嬉しいコレクターズ・アイテムとなっている。

hofner_60th-1280-5▲ブラックのハードウェア類。このベース専用のブラック仕様。また、出荷時にはブラックテープ・ワウンド弦が使われている。

hofner_60th-1280-7▲純白のボディとネック。バインディングなどは黒。

hofner_60th-1280-8▲1956年のオリジナル・ヘッドデザインを採用。これは近年では再現されていなかった特別仕様だ。


hofner_60th-1280-12▲1950年代の500/1に使われていたオーバル・タイプのコントローラーパネル。丸型のパネル、2V2Tのコントロール。トグルスイッチが無く、2つのボリュームでPUのサウンドをブレンドする。丸型パネルの下部にはフォアマンのサインが入っている。

hofner_60th-1280-16▲豪華な付属品。写真は、クラフト・フォアマン直筆サイン入り製品認定書、60thアニバーサリー・ペン&ケース、60thアニバーサリー・ピック、ヘフナー・ホワイト・ストラップ、ヘフナー ベース・ファズ FX(ゲルマニウム・ファズ)、ヘフナー ミュージック CD (「POP AKADEMIE」というオムニバスCD) 、ノブ4個セット。他にクラウス・フォアマンのデザイン・アートプリント、プリント(本人の写真)が同梱されている。

※なお、ドイツ本国向けではコーヒーカップも同梱されているが、輸入代理店の意向により日本向け製品には添付されない。

hofner_60th-1280-2▲バック

※本記事は2016年4月時点の情報です。

製品情報

HOFNER Limited 60th Anniv. Violin Bass by Klaus Voormann

価格 オープンプライス 円(税抜)

クラウス・フォアマンはドイツのミュージシャン(ベーシスト)であると同時に画家、イラストレーターでもあり、ザ・ビートルズのアルバム『リボルバー』のジャケットなどのアートワークを手がけたことで知られる。

問い合わせ : (株)山野楽器 海外営業部
http://www.hofner.jp/
製品特設ページ
http://www.hofner.jp/news/2016/03/60th-anniversary-violin-bass.php

もっと見る

Player

2017年12月号

定価760円(本体704円)A4判

2017年11月2日(木)発売

お求めは全国の楽器店、書店、またはWebで!

SUGIZO × ToshI

楽器誌だからできる対談スペシャル!SUGIZO × ToshIをはじめ、6つの対談をフィーチャー。

J-guitar

厳選されたギターが集まる!国内最大級のギター専門情報サイト!