兵庫県尼崎市に居を構えるサゴニューマテリアルギターズは、オリジナリティ豊かなギター/ベースを製作する工房で、多くのアーティストが同社のカスタム・メイド楽器を愛用していることからも、その高い技術力を窺い知ることができる。
2013年にピロウズの真鍋吉明のシグネチャー・モデル/ルチルが発売されたが、この度より入手しやすい価格を実現するシードからもSEED Rutileとして発売されることになった。
▲SEED Rutile 価格=74,000円(税抜)
ルチルはトラディショナルなボルト・ジョイント・ギターを元に、真鍋の要望を取り入れてデザインされている。弾きやすい24.7インチ・スケール、ローズウッド・フィンガーボード、メイプル材に特殊な熱処理を施したサーモウッド・メイプルで作られたネックは、約42.5mmのナット幅/ラウンド・グリップに仕上げられている。 ホワイトとバーガンディの2カラーが用意されたボディは、一回り小型にアレンジされたアルダー製で、はっきりとした音像と豊かなサステインを生み出すストップ・テイル・ブリッジが組み合わされている。 ピックアップは、明るく艶のあるL(x)ハムバッカーで、バンド向きともいえるエッジの立ったドライヴ・トーンを備えている。トーン・ポットに組み込まれたスイッチによって、両ピックアップがシングルコイルへと切り替わる仕組みになっている。
▲トラディショナルなボディのアウトラインながら2ハムの実践的な仕様を持つ。
▲コイルタップSWを搭載。(写真はトーンノブをプル=シングルPUの状態)
▲ストップ・テイル・ブリッジの採用により、激しいピッキングでも弦落ちなどのトラブルは極めて少ない。
▲トラスロッドはネックのボディ側で調整する。
▲SAGO/ SEEDともにヘッドは立体的なデザイン。マッチング・ヘッドの塗装だ。
▲ヘッド裏。
▲バーガンディは独特のカラーで、スパークルもきめ細かい。価格を考えるとワンクラス上のカラーだ。
▲サゴが得意とする特殊な熱処理を施したサーモウッド・メイプルを7万円台という価格のモデルに採用しているのも大きなポイントだ。
▲ニューカラーのホワイト
▲ボディバック。