製品レビュー

スマホで手軽にレコーディングできるSNS感覚の"音楽コミュニケーション・アプリ"

Jam Studio/Sony Engineering

 Sony EngineeringよりiPhone/iPad用アプリ「Jam Studio」が登場した。

◇SNS感覚の音楽コミュニケーション・アプリ
◇スマホひとつで楽曲を録音・コラボできる、手軽に使えるオンライン録音スタジオ
◇ソングを投稿してユーザー同士で交流できるSNS的なアプリ
◇マイスタジオでソングの管理も簡単
◇より音にこだわりたいユーザー向けの機能も搭載
◇録音機材を使用してさらに高音質を追求することも可能

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【App StoreからJam Studioをダウンロード】

■スマホひとつで楽曲を録音・コラボ

rec.jpg iPhone/iPadで楽器や歌声を録音し、楽曲やフレーズ(ソング)のアップロードが可能。レコーディング画面を立ち上げれば、iPhoneのマイクで録音ができる。気に入ったトラックが録れるまで複数テイクを重ねてのマルチテイクや、A-B間を指定して録り直す機能もある。非公開にしてマイスタジオだけで確認することもできるので、まずは気軽にレコーディングをしてみよう。

 録音したソングはトラックの編集や追加もでき、後から修正して公開しなおすこともできるので、楽曲制作ツールとしても活用できる。

 こうしてアップロードされたソングの中から、気に入ったソングを見つけて、ギターなどの音を重ねること(コラボレーション)も行える。自分や他のユーザーの楽曲をユーザー同士でコラボレーションすることで、さらに完成度の高いソングを作り上げていくことが可能である。

■ソングを投稿してユーザー同士で交流できるSNS的なアプリ

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 また、アプリ内にはギターやベース、ドラムなどといった演奏パートや、ビギナーやエキスパートなど楽器や録音の習熟度に応じた様々なコミュニティがあり、自分の好みにマッチしたコミュニティにソングを投稿できる。ソングやコラボレーションを通じて、ユーザー同士の交流ができることも特徴である。

 スタンダードプラン(月額利用料580円)に加入すれば、グループ機能が利用できる。グループ機能ではメンバーを招いて、グループ内の複数のユーザーでソングの作成・編集が可能。バンド・メンバー同士でグループを作っておけば、例えばオリジナル曲のモチーフとなるメロディをまず非公開でアップして、その非公開ソングに他のメンバーがリズムやフレーズを重ねていって曲が完成したら公開する、という使い方もオンライン上で行える。

■マイスタジオでソングの管理も簡単

 自分で作ったソングや、コラボレーションしてソングなどにお気に入りマークをつければ、Jam Studio上で自分だけのソングリストが管理できる。またSNSのようにフォロー/フォロワーの閲覧も行える。

■より音にこだわりたいユーザー向けの機能

effect.jpg Jam Studioでは録音したトラックごとにエフェクトやミキシングを施すことが可能である。

 使用できるエフェクトはフリープランでは「リバーブ」のみだが、スタンダードプランに加入すると「コンプレッサー」「EQ」「リバーブ」が使用可能となる。各エフェクトとも 10 種のプリセット(No Effect 含む)が用意されており、それぞれ演奏パートやトラック/ソングの雰囲気や特徴に合わせた効果的なプリセットとなっている。効果的なエフェクトが簡単に使用できるので、ぜひ活用してほしい機能である。

 さらにミキサーでは「ボリューム」「パン」の調節が可能。このように機能を厳選して、レコーディングのビギナーでもシンプルで使いやすさを追求している点もJam Studioの魅力の一つである。

■録音機材を使用してさらに高音質を追求

 iPhone用の外部マイクやオーディオインターフェース、アンプシミュレーターなど、普段からレコーディングを行なっているユーザーならば、より納得のいく高品位なサウンドで録音することも可能。ユーザーの機材環境に合わせた利用方法にも対応している。

■手軽に使えるオンライン録音スタジオ

 このようにスマホひとつで録音・投稿・コラボレーションが行えるJam Studio。ソングを通じたコラボレーション、様々なコミュニティ、さらにユーザーを招いたグループ作成など、SNS的な交流の場としても活用できる。楽器ビギナーでも手軽に録音が楽しめるので、まずは登録してJam Studioの世界を楽しんでみよう!

<トライアル・キャンペーン実施中!>2018年4月30日までにスタンダード会員に登録すれば、有料機能を登録から半年間無料で使用できるトライアル・キャンペーンを実施中! この機会をお見逃しなく!

Jam Studio公式ホームページ https://jamstudio-music.com

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 動画では、Jam Studioを使ってオリジナル楽曲とギターでのコラボレーションを披露してくれた「G.O.D.(GUITARISTS ON DEMAND)「G5 Project」Masahiro "Godspeed" Aoki大和。彼らにJam Studioの印象や可能性についてお話を伺った。

ーJam Studioがリリースされたことを知ってその第一印象は?

Aoki:PCを使用したWEB上で音楽制作のコラボレーションができる機能は、Pro ToolsやGoogleでもある中で、iPhoneだけでレコーディングや楽曲のアップロードなどの全てを完結させることができるのは、今までnanaくらいしかなかったと思います。

大和:iPhoneだけでできるので、より機能がシンプルで初心者でも簡単に使える印象ですね。

Aoki:使用できる機能の絞り込みかたはすごく潔いと思います。

ーiPhoneで手軽に使えるのは便利ですよね。

Aoki:楽器を始めたばかりとか、歌い始めたばかりといった人たちがまず使うには手っ取り早いアプリですね。

大和:僕は歌モノの曲を作る時に、鼻歌をきっかけに仕上げていくことが多いんです。だけどこまめに録っておかないと、その時に一緒に思いついたリズムやフレーズとかも忘れちゃうんですよ。 例えばJam Studioで鼻歌を録っておいて、後から適当に手拍子のリズムを重ねておいたりすれば、曲のイメージを忘れずに済むので、そうした使い方も便利かなって思いました。

ー作曲ツールとしても活用できそうですね。

大和:ちょっとしたメモ帳の代わりといった感じですね。

Aoki:これならアップロードすれば自分や他の人もアクセスできますし。

ーお二人がセルフレコーディングし始めた頃ってどんな機材を使っていたんですか?

大和:今ほど宅録用の機材が手軽に買える時代じゃなかったですから、それこそカセットテープでしたね。

Aoki:僕もラジカセだったもん。中学生の頃だったので、およそ20年前ですね。初めて知ったデジタルMTRがBOSS BR-8でした。あれが出るちょっと前にCDラジカセで曲を鳴らしながらピンポンしながら録って、音がグチャグチャになったりして(笑)。

大和:僕は機材に全然詳しくなくて、MTRは世に出ていたけどその存在を全く知らなかったんで。とりあえず録音したかったから、ラジカセにギターを直接挿して録ってました。ペケペケの音で(笑)。

Aoki:"DAWってなに?"って人には、このアプリは入りやすいと思う。

大和:そうですね。若い人向けだと思うんですよね。僕はMTR買うんだったら、ギターもう一本買おうかって考えちゃうから。そういう人でも手軽に音が録れますからね。

ーJam StudioはSNS的な使い方もできて、ボーカルやギタリストだけでなくベーシスト、ドラマーなど様々なプレイヤーも利用できます。さらにパートごとにコミュニティが作られていますが、そういった機能についてはいかがですか?

大和:例えば僕はバンドをやっているので、あらかじめメンバー全員でJam Studioの中でグループを作って、僕がギターのリフやメロディといったアイディアをソングとしてアップしておけば、メンバーがリズムをつけたりしてくれたのを元に、僕がさらにDAWで曲を仕上げていくような流れは作れますよね。

Aoki:Jam Studioのコミュニティにカリスマ的な存在が現れると、全てが変わるような気がします。例えば以前だと2ちゃんねるの特定のスレにやたらと上手い人がいたり、今だったらツイッターやインスタグラムで凄いプレイの動画を毎回アップする人がいると、みんなでその動画を待ちわびるような状況になっています。それと同じように、このJam Studioのギターのコミュニティに凄いギタリストが現れると一気に状況は変わるのかな、と思います。

大和:なるほど。

Aoki:あとこのアプリの中でしか楽曲が聴けないというのは、ある意味では不便かもしれないけど、面白いという見方もできるので。

大和:ニコニコ動画とかも登録しないと見れないですしね。ツイッターだって使っていない人はほとんど見ないだろうし。

ーギタリストがJam Studioを使うとして、どんなメリットがあると思いますか?

大和:我々みたいに、すでにオーディオインターフェースとかの機材が揃っていれば、すぐにJam Studioの世界に入りやすいですよね。あとはアコースティック・ギタリストですね。

Aoki:弾き語りだとギター1本でやり切れますからね。

大和:それこそ、オーディオインターフェースとかなしでもiPhoneのマイクで十分ですよ。さっき試しに声を録ってみたんだけど高音質でしたし。あとはボリュームやエフェクト、パンニングを使いこなせば、他の機材がなくてもそこそこいいものは作れるんじゃないかな。

Aoki:しかもこのアプリでしか使えないってことは、ここでしか聴かないってことだから、目指すべき方向はクオリティじゃないのかなって思いますね。

大和:確かに。このアプリを使って何か面白いアイディアを提示していくってことでしょうね。

Aoki:そうしたアイディアってアプリの開発者が提供していくというよりは、むしろ利用者がアプリの中から見出していくことじゃないかという気もします。

ー楽器を演奏する人たちが集える新しい場が増えたという感じですかね?

Aoki:このアプリを使って遊んだり活動したりすることが、ライフスタイルの中に入り込んでいったら面白いなって思います。それは以前だとニコニコ動画やYouTubeに動画をアップするというスタイルだったし、ここ数年だとインスタグラムやツイッターに20~30秒の動画をアップしましたっていうことを、日々の練習のマイルストーンにしている人も多いです。そうしたことの一つにこのJam Studioが加わったら、またプレイヤーに新しい楽しみが増えると思います。Jam Studioは機能が絞り込まれている分、後のエディットができないですが、逆にその環境で音を録音してアップすることってプレイの巧さがはっきり分かりますからね。Jam Studioで手軽に録音して、凄いプレイをアップしていくことがカッコ良さの新しいステータスになる未来もあるかもしれません。

Masahiro "Godspeed" Aoki × 大和 Jam Studioでコラボレーション!

 ギター・ミュージックの新たな可能性を追求する「G.O.D.(GUITARISTS ON DEMAND)」「G5 Project」Masahiro “Godspeed” Aoki大和が、音楽アプリ「Jam Studio」を実際に使用した動画が完成。新世代ギタリスト達によるコラボレーションをご覧あれ。


【App StoreからJam Studioをダウンロード】

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2018年7月号

定価890円(本体824円)A4判

2018年6月1日(金)発売

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