製品レビュー

ソフトで往年のアンプサウンドを鳴らす!仲 比呂志がサウンドメイキングにトライ

NATIVE INSTRUMENTS

 NATIVE INSTRUMENTSから発売されているGuitar Rigはパソコンを使ったアンプ&エフェクターの草分け的なソフトウェアで、Guitar Rig 5 Proが最新のバージョン、しかも、この分野の定番としての地位を確立している。楽器ソムリエでは、「ギターからアンプを直結だよ!」のようなギタリストにこそGuitar Rig 5 Proのリアルなサウンドが分かるはず。ということで、ベテラン・ギタリストの仲 比呂志にサウンドメイキングをしてもらい、その魅力に迫る。

 NATIVE INSTRUMENTSのGuitar Rig 5 Proは、パソコンにインターフェイスを接続して、ギターをプラグインして、ギターやベースのサウンドを録音するためのアンプ&エフェクターのシミュレーション・ソフトだ。内蔵されているのは17のアンプ、27のキャビネット、54のエフェクター。特にレジェンダリーなアンプなどは、その特徴を捉えており、アンプやエフェクターをパソコン画面の左から右の"ラック"にドラッグ&ドロップするだけで、すぐに使える簡単さ。加えて、スピーカーボックスの前にマイクを立てて収録するようなマイキングの効果も大きい。

 今回、デモンストレーションをお願いした仲 比呂志は現在、セッション・ギタリストとして活躍しているが、80年代には大手楽器店、後にヴィンテージ・ギター専門店で勤務していた経歴の持ち主で、販売してきたギターやアンプは古今東西問わず、数知れない。その仲に今回はGuitar Rig 5 Proの内蔵アンプを使ってサウンドメイクし、ロックの名フレーズを弾いてもらった。デジタルによるシミュレートながら「まるであの曲!」というサウンドが目白押し。下の動画をご覧の上、リアルなサウンドと演奏をお楽しみいただきたい。なお、今回の使用ギターはフェンダーのカスタムショップのテレキャスターで全編収録している。

《シトラス+トゥワング・リバーブ》

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 オレンジ色の筐体デザインの「シトラス」とは、その姿からしてオレンジと思われる。オレンジのアンプはフリーのポール・コゾフなど70年代のブリティッシュ・ロックで頻繁に使われていた。仲のフレーズもそれに則ったもので、前半のリフの迫力ある歪みから後半のソロパートの泣き叫ぶようなフレーズまで、ゲインを10に振り切ることで、エッジの効いた荒々しい歪みを表現。この動画ではキャビネットにトゥワング・リバーブを組み合わせている。

《プレックス》

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 ロックのサウンドが急激に大音量化する60年代後半にマーシャルが作っていたアンプを最近ではプレキシと総称されている。「プレックス」というアンプはプレキシのシミュレートであることは想像に難くない。後年のアンプと違い、シンプルな回路で増幅しキャビネットまでを含めたアンプ全体で歪ませるなどプリミティブな方法で歪ませていた時代の産物。今回、仲にはハイダウエイを演奏してもらったが、潰れたような和音に対し、高音弦はつややかな粘りのあるサウンド。このサウンドが21世紀のパソコン内で簡単に出せるというのは大きなメリットだろう。

《ジャズ・アンプ》  

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 コーラス内蔵の定番アンプといえばジャズ・コーラスだろう。ジャズ・アンプでは、クリーンでコーラスを効かせたフレーズを仲にリクエストした。ムービー内ではフュージョンが流行した当時のサウンドをイメージしている。ソリッドステート・アンプ特有の爽やかで、心地よい響き。コーラス効果が広がりを、奥行きはGuitar Rig 5 Proが得意とするマイキングのシミュレートによるものだ。キャビネットの2つのスライドバーをスライドするだけで、軽いエアー感を演出できた。簡単操作で効果的な隠し味となっている。

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▲キャビネットには2つのスライダーがあり、簡単かつ効果的なマイキングができる。

《トゥワング・リバーブ》

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 シンプルな1ボリュームアンプで、ブライトスイッチ、リバーブとトレモロ内蔵しているといえば黒パネ時代のツインリバーブだろう。ここではアンプに内蔵されているリバーブを効かせたロカビリー風のフレーズを弾いてもらった。チューブアンプ特有の暖かいサウンド、強いピッキングでもクリーンさをキープ。ペタペタと鳴るスプリング・リバーブのサウンド。今回使用しているテレキャスターと相まってアメリカンテイスト全開!!の心地よいサウンドだ。

《リード 800》

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 この名前からしてJCM800を模したアンプだろう。Guitar Rig 5 Proにはマーシャル系の複数のアンプシミュレートが内蔵されているが、中でもリード 800では立ち上がりが良く、エッジが効いているサウンドが特徴。PRE-AMPのノブを振りきって、シンプルにアンプを歪ませるだけで得るコンプレッション感の強いサウンド。今回、仲には、照れながらも「(自身の)大手楽器店勤務時代、このフレーズでJCM800をたくさん売ったものですよ」と当時の"営業用フレーズ"を弾いてもらいました。まさにSweet Child o' Mineのサウンドです。

《エフェクターから》

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 Guitar Rig 5 Proにはアンプ、キャビネットの他、54のエフェクターを内蔵している。 これらはアンプ同様に左のパネルから右のラックにドラッグ・アンド・ドロップして使える。また、接続順も自由度が高い。今回はFlanger / Chorusからフュージョン・フランジャーをチョイスし、アンプとキャビネットの間に置いた。エフェクターはパソコン上でクリックする他、ペダル画面でもオンオフできる。

 Guitar Rig 5 Proはアンプのシミュレートを中心に、プリ・レコーティング、ポスト・レコーディング、メトロノームなど、DAWシステムの中でギタリストやベーシストがレコーディングする上で必要な機能を網羅している。日ごろギターをアンプに直結するような人にこそぜひトライしてもらいたいデジタルレコーディング・ソフトだ。

■□DTM STARTER キャンペーンを11月30日まで実施中□■

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 NATIVE INSTRUMENTSでは、2018年11月30日までの期間限定で、KOMPLETE AUDIO 6を新規購入・製品登録するとGUITAR RIG 5 PRO UPGが無償でダウンロードできるE-バウチャーが提供されるDTM STARTER キャンペーンを実施中。このキャンペーンの対象製品であるKOMPLETE AUDIO 6はスタジオ録音からステージパフォーマンスまでをカバーできるオーディオインターフェースで、無償で入手できるGUITAR RIG 5 PROと組み合わせると、ギタリストをはじめとした作曲・パフォーマンスに必要なDAWとアンプシュミレーター、インストゥルメント&エフェクトが一式揃ったDTMを始めるのに最適なパッケージだ。

*KOMPLETE AUDIO 6とは* 高品位、低レイテンシー、多様な入出力(アナログ・デジタル)を誇る6チャンネル・オーディオ・インターフェイス。DAWソフトCUBASE 9 LEやアップライトピアノ THE GENTLEMAN、ベースシンセ MONARK、ハイブリッドドラム DRUMLAB、クリエイティブディレイ REPLIKAの4つの製品が含まれたKOMPLETE AUDIO6 COLLECTIONが付属し、レコーディングから最終ミックスに仕上げるまでの必要なツールがすべて揃っている。

価格と販売期間 このキャンペーンは2018年8月27日〜11月30日までの期間、日本国内のNIオンラインショップ及びNI製品取扱店にて有効。在庫終了次第、販売は終了。キャンペーン対象製品の登録後、GUITAR RIG 5 PROに無償でアップグレードできるE-バウチャーがメールにて提供される。またキャンペーン対象製品のご登録はキャンペーンの期間内に完了する必要がある。

キャンペーンの詳細は下記まで

https://www.native-instruments.com/dtm-starter

Player

2019年5月号

定価890円(本体824円)A4判

2019年4月2日(火)発売

お求めは全国の楽器店、書店、またはWebで!

角松敏生

保存版『東京少年少女』読本

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