月刊『Player』3月号 NEW PRODUCTSから "GIBSON CUSTOM 68 Les Paul Custom Polaris White VOS"
▲GIBSON CUSTOM 68 Les Paul Custom Polaris White VOS
価格=624,000円(ハードケース付)
15本のみ作られたこのモデルは、歴代のレスポール・カスタムの中でも特に人気の高い1968年型ギター。本来、この年に生産されたのはエボニー・ブラックのみだが、今回はそれを70年代初頭に加わった人気の高いポラリス・ホワイトで仕上げたカスタム・モデルならではのスペシャル・スペックになっている。VOS仕様に基づいてマット感のあるフィニッシュが施されているが、使い込むうちにオール・ラッカー塗装による経年変化が加わっていくだろう。
良質なエボニー、1ピース・マホガニー製のネックは、十分な厚みを感じさせるラウンド・グリップに仕上げられている。チューナーはワッフル・バックの呼び名で知られるメタル・キーストーン・ツマミを使った密封型。50年代スタイルの豊かなアーチ形状が削り出されたボディ・トップはメイプル製で、バック側は厳選された軽量なマホガニー材を使用している。68年のスペックに基づいて特別に製作されたピックアップは、出力の高さよりも心地良い輪郭と奥行きを感じさせるタイプで、滑らかでキメ細かいドライブ・トーンも魅力である。
ワイヤー付きのナイロン・サドルが使われたチューン "O" マティック・ブリッジ、アルミニウム製テイルピース、アンプ型コントロール・ノブといった、当時の仕様に基づいたハードウェア類が使われている。
▲その外見からワッフル・バックの呼び名が付けられた密閉型のハイグレード・チューナー。
▲ブリッジは、ナイロン製サドルにセイフティ・ワイヤーがついたチューン "O" マティック。
▲68年スペックに基づいて特別に製作された68カスタム・ハムバッカーが搭載されている。
▲68年タイプなのでネック材は1ピース・マホガニー。やや肉厚なネック・プロファイルとなる。
▲正面からだと見えづらいが、このカットだと50年代スタイルの豊かなアーチ形状がお分かりいただけるだろう。ホワイトのLPカスタムというとランディ・ローズの70年代で有名だが、70年代のモデルはトップのアーチが平らだ。
▲バックもポラリス・ホワイト。現在は「純白」だが、経年変化によって黄ばんでいくことが予想される。
▲ヘッド部。また、フィンガー・ボードはエボニー材だ。