Jギター楽器検索 |Gibson(ギブソン) Heritage 1969 Natural /Wide Grain Spruce Top /Jacaranda Side&Back w/L.R.Baggs "Killer Vintage Sound" ビンテージ

商品説明

1894年、創業者Orville Gibson氏がカラマズー工場にてマンドリン製作を始めたことからスタートしたGibson社。その後アコースティックギター、エレキギターと、Gibson社の歴史がその時代のサウンドシーンを牽引してきたと言っても過言では無い程、現在に至るまでギター業界のトップブランドとして君臨します。モダンなスタイルを取り入れる反面、古き良きものを継承していくスタイルは、Vintage Reissueシリーズ、Heritageシリーズ、そして近年のHistoricシリーズに受け継がれていきます。

今回ご紹介させて頂くのは、1965年から1982年までと僅かな期間しか製作されていないレアモデル。過去から受け継がれ、未来に伝えるべき価値や資産を表す言葉でもある“Heritage”モデル。後のHeritageシリーズや、Heritage Sunburst等のカラー名にも採用されるGibson社における重要な意味を持ち、当時のGibson社のアコースティックギターモデルの中でも上から3番目（DoveとEverly Brothersモデルの間）に位置する上位高級モデル。オールマンブラザーズバンドの故デュアン・オールマンも愛用していた知る人ぞ知る名機であり、特に1969年までのモデルについては、ボディ材にハカランダ（ブラジリアンローズウッド）を採用した、当時のMartin D-28を意識して製作されたとも言われるGibson社としては珍しいモデルとなります。

まずそのスペックとしては、ボディトップはシトカスプルースとなりますが、幅の広いところで約5mm程の杢目間を持つアディロンかと思える程の極上材を採用。そしてサイド＆バックにはハカランダが採用されておりますが、この時期としてはラミネイト仕様ながら、裏面側もハカランダ仕様（一部裏側がメイプルの個体もございます）となっており、特徴的な強い黒の杢目がうねる極上のウッドマテリアルです。続いてネックにはヴィンテージならではの素晴らしいマホガニーを、指板＆ブリッジは上位モデルに採用されるエボニー仕様、ヘッドにはダイヤモンドインレイにカーリキュ（Curlicues=渦巻模様、Cactus=サボテンとも呼ばれます）インレイが施された贅沢な仕様。その他としては、パールドットポジションマーク、ブラックのティアドロップガード、Heritageのエングラブドが入ったトラスロッドカバー、シャーラーチューナー、ブリッジスタイルはダウンベリーとなります。

そしてその気になるサウンドですが、近年物では決して味わえない、ヴィンテージならではの極上ウッドマテリアルに半世紀以上の歳月によって熟成されたサウンドが魅力の一本。大きなボリュームながらも奥行を感じさせる味わい深いサウンドで、煌びやかなトーンと粘り強いダイナミックなサウンド特性はやはりハカランダボディとトップはアディロンかと思わせてくれます。高域は色気のある美しい旋律、中域は強く前に主張する芯のあるトーンを、低域はサウンド全体を覆いこむような甘くふくよかなアコースティックならではの広がりを感じさせます。各弦それぞれにキャラクターがシッカリしていながらも、ストロークの際に感じる気持ちの良い立体的なサウンドはこの年式、このモデルならでは。サウンドキャラクターとしては、D-28とTexanを合わせた様なニュアンスを感じさせ、フィンガーピッキングでもストロークでも楽しめる素晴らしい一本です。また現在L.R.Buggs PUが搭載されており、生音だけでなくアンプからの出力も楽しめる実戦的な仕様となっております。

最後に状態としては、56年前の製作品と半世紀以上の歳月が経過しており、またサウンドの良い個体である事の裏付けとも感じさせる使用感が全体的に見受けられますが、経年によりビッシリと入ったウェザーチェッキング＆経年焼けのリアルなエイジド感は、レリックモデル等では再現出来ない本物が故の貫禄のルックスとなっております。パーツ交換・リペア歴としては、フレット＆ナット交換、ペグ交換（同スタイルのシャーラー製）、ブリッジピン交換（経年エイジドが見られるアイボリーカラー）、ネックヒールにストラップピンの追加、エンドジャック加工が見受けられます。またありがちな割れ補修歴や明らかなトップ浮きもございません。演奏面としてネックコンディションは全体的に波打ちとハイ起きが見受けられますが、フレットがエクストラジャンボのステンレスに打ち換えられているという事もあり、現状12F部にて1弦側＆6弦側共に約2.0mm程の低い弦高でも気になるデッドポイントも無く、快適な演奏が可能な状態となっております。フレットはステンレスという事もあり、殆ど減りは無く、PUの不具合もございません。ケースは近年物のGibson純正のハードケースですが、ボディ形状もシッカリとマッチしており、持ち運び＆保管の面ではオリジナルよりも優秀です。

元々の製作本数の少なさもあり、市場流通は少なくなっておりますが、ここ数年でも高騰が見受けられ、フレット＆ナット交換、使用感のある個体でも60万円を切ることがありません。今回の一本に関しては、極上サウンド＆ノークラックにて、現状で演奏性の支障が無いながらも、ネック状態をストレートとは言えないコンディションにつき、相場を大きく下回る破格のプレイヤーズプライスにてご案内させて頂く事となりました。Vintage 1960‘ｓ Gibsonのハカランダ仕様とは思えない、極めてお値打ちな一本となっておりますので、お気になりました方は是非この2度と無い大チャンスをお見逃しなく。

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