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Product Description

1958年にFenderの最高機種として発表されたJazzmaster。その名の通り開発時には当時のミュージックシーンを背景にジャズ専用ギターとして発表されましたが、その力強いながら、高いサウンドクオリティは、1960年代から現代に至るまで様々なロック系ミュージシャンに愛用されてきたことでも有名です。Fender初のローズ指板採用モデルであり、Jazzmasterの為に開発された大型のレクタンギュラー・シングルコイルや、オフセットウェストのボディシェイプ、フローティングトレモロ、ミックス時のハムキャンセル、プリセットトーンなど、様々な画期的なアイディアが盛り込まれており、レオ・フェンダーの強い思いが伝わってくるモデルです。

今回ご紹介させて頂くのは1987年に設立したFender Custom Shopの初期4人目のメンバーとして（マイケル・スティーブンス、ジョン・ペイジ・リチャード・シャルトに次いで）活躍し、そしてJohn English、J.W.Black、Gene Bakerらと共に、初代のマスタービルダーの最高峰であるシニアマスタービルダーに就任し、Fender Custom Shopの基礎を創り上げた伝説のビルダーFred Stuartによる特別な製作品。こちらは初期の1997年製となりますが、世界的に有名なノーマン・ハリス氏のギターショップ”Norman’s Rare Guitars”による特注オーダー品となる1959 Jazzmasterモデル。厳選された極上のウッドマテリアルとFred Stuartによる卓越した技術を以て他を圧倒する驚愕のサウンドを持った一本ながら、コレクション重視にて大切にされてきた事が伺える極上ニアミントコンディションのコレクタブルアイテムになります。

まずそのスペックとしては、初年度スペックに鼈甲ガード採用の1959年製をリイシューした内容にて、ボディにはマスタービルダー品ならではの厳選された良質なアルダーを採用し、カラーにはカスタムカラーの中でも特に人気の高いオリンピックホワイトにてフィニッシュ。続いてネックにはヴィンテージを意識したエキゾチックなフラットソーン（板目取り）にて、思わずツバを飲み込むレベルの極上過ぎるフィギュアドメイプルを採用。ワイルドなフレイムがヘッドの先＆ヘッド裏表までビッシリと浮かび、そこに加えてバーズアイも混在する強烈なネックとなっております。更に指板材にも非常にダークなコントラストの中に強い黒の杢目が走るハカランダライクな素晴らしいローズウッドが採用されており、サウンド＆ルックス共に大きな恩恵を与えてくれます。その他としてはスモールヘッドに上位機種のジャズマスターならではのモチーフの入ったスパゲティロゴ、ダイレクトマウントのレクタンギュラー・ピックアップ、溝切サドルのオリジナルスタイルブリッジ、特徴的なフローティングトレモロ、フロントPUのプリセットコントロール、クレイドットポジションマーク、ノーラインのクルーソンチューナー、ヘッド裏にはFred Stuartのシグネイチャーデカールが貼られております。

そして気になるサウンドですが、レギュラーモデルを遥かに凌駕し、流石マスタービルダーの製作品だと頷ける極上のサウンドを放ちます。まず生鳴りからいって近年とは思えない”鈴鳴り”という言葉が良く似合う素晴らしく良く鳴る個体。ただ大きなボリュームで鳴るのではなく、全体の共振感と音の抜けが堪りません。そしてプラグインしてみると、これぞジャズマスターと感じられる独創的なトーンを放ちます。ピックアップにはオリジナルのレクタンギュラー・シングルPU×2をダイレクトマウント。PUカバーを外した上部に”BR”の記載があり、もしかすると本モデルの為に特別にワウンドされたものかもしれません。サウンドキャラクターとしてはヴィンテージの初期ジャズマスのサウンドをしっかりと意識したニュアンスを再現しており、力強く高音が出ても耳に痛い音域は排除され、非常に煌びやかで前衛的なトーンはストラトのような一面も感じさせます。また中低域に関しても高域に消されることも無く、非常に甘く奥行きのある倍音感はオーケストラのようなアンサンブルなフィードバック感で、コードストローク時にはシッカリとバランスが取れております。クリーンアンプとの組み合わせではジャズやブルースなどのジャンルにピッタリとハマる魅惑のトーンを、ドライブアンプとの組み合わせではロックやブルースロックなどにハマる芯が強く心地よいエッジ感のディストーションサウンドを十二分にお愉しみ頂けます。

最後に状態としては、1997年製と既に28年の歳月が経過していながら、おそらくコレクション重視にて殆ど弾かずに大切に保管されてきた事が伺える素晴らしいコンディションをキープ。かなり神経質に見れば薄いピッキングスクラッチ、軽微な打痕、スレ、またネックポケット脇に小さな塗装クラック、ボディバックのエンド付近に小さな当てスレ傷と、どれも軽微なダメージこそございますが、ありがちなバックルスクラッチやピックガードのシュリンクも無く、年式を考慮すればニアミントと言うに相応しい状態です。またオリンピックホワイトカラーが経年により薄っすら焼けが見られますが、逆にヴィンテージ感が出て良い雰囲気となっております。パーツ類に関してはハンダバージンのフルオリジナルとなりますが、ピックアップカバーの交換（オリジナル付属）、キャビティ内に導電塗料が塗られておりますが、オリジナルからこの状態であった可能性もございます。演奏面としてもネックコンディションは良好でトラスの余裕もシッカリと残っており、フレットは目立った減りや凹みも無く9部山程残っております。付属品についても認定書を始めとした一式が付属し（画像参照）、ケースも勿論オリジナルのブラックトーレックスケースが付属致します。

Fender Custom Shopの中でも、StratocasterやTelecasterと比較しても極端に生産数の少ないJazzmasterモデル。更にこちらは希少なシニアマスタービルダーFred Stuartの製作品＆Norman’s Rare Guitarのオーダー品と、他とは完全に一線を画す特別過ぎる一本。更には28年の歳月を感じさせないコレクターズコンディションとなっております。昨今の楽器業界全体の高騰もあり、現在ではマスビルではないレギュラーモデルですら新品価格3桁超え当たり前となってきており、マスビル品については新品では購入する気が失せてしまう程の高額な新品価格となってしまいました。仮に今こちらの内容で新品販売するのであれば200万円オーバーは当然かと予想されます。極めて稀少な内容でのトリプルネーム＆極上コンディションを加味すれば適正価格としては150万円前後になるかと思われますが、今回こちら前所有者様からのご厚意もあり、非常にお値打ちな特別価格にてご案内させて頂く事となりました。プレイヤーの方、コレクターの方問わずオススメ出来る一本となっておりますので、特別な一本をお探しの方、お気になりました方は是非この機会をお見逃しなく。