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Product Description

Fender社において最も歴史が長く、ソリッド・エレキギターの原点であり、今も昔も不変の人気を誇り、世界的な大物ギタリスト達の愛用に始まり、多くのアーティスト達に愛用され続ける王道のエレキギターモデル”Telecaster”。特にオリジナルヴィンテージとなる1950～1975年に製作された個体は、全くと言っていいほどに相場は衰える事を知らず、年々高騰を続けております。またTelecasterモデルについては、レギュラースペックだけなく、サンバースト＆バインディングのTelecaster Customや、ハムバッカー×1搭載のCustom Telecaster、ハムバッカー×2搭載のTelecaster Deluxe、 Fホール＆シンボディセミアコ構造のThinlineなど多くのバリュエーションにてラインナップされてきました。

Fender社のフラッグシップモデルとなるStratocaster&Telecasterですが、内容は違えど基本的にはシングルコイルPUが搭載される中、Telecasterモデルについてはノントレブリッジという影響もあり、レスポールサウンドと比較される事も多く、Fender社より正式なモデルとして販売されるCustom TelecasterやTelecaster Deluxe等のハムバッカー仕様のモデルも高い人気を集めております。またオリジナルTelecasterのフロントPUのみをハムバッカーに換装するアーティストも非常に多く、有名なところで、キースリチャーズ、アンディー。サマーズ、ボブ・ベイン、エド・ビッカート、タックスマン等の世界的なギタリスト達もこぞってフロントハム仕様にモディファイしたテレキャスターを愛用しております。

今回ご紹介させて頂くのはFender Vintageと称される最終期となる1975年製のTelecaster。前オーナー様は新大久保にある国内きっての有名ヴィンテージショップ様にてフルオリジナル＆美品、かつ軽量な良質個体を入手し、その極上個体をフロントハムバッカー仕様へとモディファイを施した贅沢極まり無いプレイヤーズギアになります。

まずそのスペックとしては、ボディ材にはこの時期としては考えられない程に軽量なアッシュ材が採用されており、総重量は約3.37kgと非常に軽量な個体となっております。フィニッシュカラーは1950年代より続くTelecasterモデルの王道カラーでもあるホワイトブロンド、その薄い杢目よりも塗装下のアッシュの美しい杢目が確認出来ます。前販売店様では『恐らくアルダーボディ』の表記がございましたが、透けて見える杢目や、テレキャスターのアルダーボディは基本的にはベタ塗りのカスタムカラーに採用されることより、当店ではアッシュ材と判断しております。続いてネックにはトーン重視の板目取りのメイプル材が採用されており、フィギュアドとまではいかないものの各所にギラつきを魅せるヴィンテージならではの良質な材となっております。また指板は人気のローズ仕様となっておりますが、赤茶の強いコントラストに黒の杢目が数多く走るハカランダライクな素晴らしい材が採用されております。その他としてはホワイト-ブラック-ホワイト3プライのホワイトガード、溝切り無しの3点サドルブリッジ、ヘッドには2ストリングガイド、2パテントのブランドロゴ、Ｆキーチューナー、F刻印＆シリアルの4点留めプレートジョイント、また貼り指板仕様ながらネックバックにスカンクストライプがある点も特徴的な仕様となっております。

サウンド面としては、元々の個体の鳴りが凄まじく、軽いストロークでも全体を震わせる激鳴りの個体。そして気になる出力として、搭載されたピックアップはリアはオリジナルのままにて、フロントはFender社のワイドレンジハムバッカーであるCuNiFeマグネットピックアップを採用。ピックアップカバーは1970年代オリジナルのものが装着されております。まさに70年代のロックフリークを象徴するかのような強烈なヴィンテージサウンドが魅力で、そのフロントピックアップはローノイズかつ図太いファットなトーンですが、その中にもサウンドの芯にツヤがあり、ピッキングニュアンスを高く再現するクオリティはハムバッカーながらもシングルコイルのニュアンスも残しております。一転リアに変換すれば、非常に歯切れ良いアタック感溢れる王道のテレキャストーンを併せもち、多くのギタリスト達がこの仕様へモディファイする事がサウンドをもって納得させられます。

最後に状態としては、上述の通りフロントPUモディファイ歴があります為、美品と表記するのは難しいながら、それ以外は非常に良好なコンディションをキープ。1975年製と半世紀近くの歳月が経過していることもあり、当て傷や打痕、スクラッチやスレ等の細かなダメージこそございますが、金属パーツの状態も良好で塗装の焼けも少なく年式を考慮すれば十二分に美品と呼べる状態となっております。また前販売店となります老舗ヴィンテージショップ様にてフルオリジナルとの説明にて購入された一本ですが、当店の査定見解としては、ネックはリフィニッシュ、併せてヘッドロゴも同じ字体＆パテント数ながら、リデカールと判断しております。その他はフレット＆ナット、ポットを含めフルオリジナルとなっております。演奏面としてはネックコンディションは良好でトラスロッドの余裕もシッカリと残っており、電装関係の不具合もございません。ケースはFender純正のブラックトーレックスケースですが、年式ずれの後年のものが付属致します。

昨今のコロナ禍や円安における影響もあり楽器業界全体の高騰が見られ、更にその中でも1970年代のFender Vintageについては極端な高騰を続けております。こちらの個体については前所有者様が2023年の夏に798,000円にて購入され、オリジナルPUカバーと、Fender USA製のクニフェハムバッカーを入手、そして原宿の有名リペア工房にてモディファイが施されております。単純に費用だけを考えれば90万円オーバーとなっておりますが、あくまでヴィンテージギターの価値だけを見れば、モディファイ歴有り、昨今の高騰を加味した上で60～70万円前後が適正価格になるかと予想されます。今回こちら前所有者様より、是非サウンドに拘るプレイヤーの方に手にして頂きたい主旨を頂いており、かかった費用を完全に度外視した、プレイヤーズプライスにてご案内させて頂く事となりました。年々高騰が続く中、こういったサウンド重視のお値打ちなヴィンテージは入手が非常に難しくなっておりますので、お気になりました方は是非このチャンスをお見逃しなく。

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