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Product Description

ヴィクター・ウッテン、アンソニー・ジャクソン、リチャード・ボナ、マーカス・ミラー等をはじめとする、非常に多くの大物アーティストに愛用され、ベーシストの憧れのブランドとなるハイエンドベースの最高峰Fodera Gutiars。創業者であるヴィニー・フォデラは若くして10代の頃よりギターの製作・調整を始め、その類まれなる才能を買われSpectorの創業者ステュアート・スペクターにヘッドハンティングされます。その後ケン・スミスと共同しKen Smithブランドを立ち上げ、そして1983年にはベーシストであるジョーイ・ローリセラと共に独自のブランドであるFodera Guitarsを創立します。ヘッドロゴの”蝶”のモチーフロゴの通り、モデル名は全て”蝶”を由来とする、Monarch、Emperor、Imperial、そして限られたトップアーティスト達のシグネイチャーモデルが存在します。

Foderaプレイヤーの代表格の一人、6弦ベーシストとしてジャズ・フュージョン界に多大な影響を与え、多くのプレイヤー、そして多くのアーティスト達を牽引するファースト・コール・ミュージシャン、『アントニー・ジャクソン』。様々なジャンルのアーティスト達とレコーディングやセッションをしており、それは海外だけに留まらず、国内の多くのアーティスト達とも共演します。

アンソニーの代名詞ともなる愛用のコントラバスベース・ギターについては、カール・トンプソン、ケン・スミスが築いた 6 弦ベースの基本構造をさらに洗練させた形で、着想から約 10 年の歳月を経て、1986年にヴィニー・フォデラの手により遂に完成形へと導かれます。今回ご紹介させて頂くのは、そのアンソニーが思い描いた構想を形にしたシグネイチャーモデルAnthony Jackson Signature Contrabass Guitar 6。フォデラ初の正式なシグネイチャーモデルであり、その人気の高さより現在でも製作されるロングセラーモデルとなりますが、こちらは本人の愛機同様となる1980’sの初期製作品かつ、非常に希少かつグレードの高い極上のウッドマテリアル、そして当時からパーツ変更歴無しのフルオリジナル品です。

まずそのスペックとしては、ディープなダブルカッタウェイに34インチのロングスケール、弦間19～20mm、そして6弦ベースと、当時としては完全なる規格外であった仕様をヴィニー・フォデラの手腕により、高い演奏性と両立するバランスにて構成。ウッドマテリアルも流石初期製作品だけあって、強烈な内容となっており、まずボディトップにはクロッチ・フィギュアドのシカモア材を採用。クロッチとは『木が枝分かれする付け根』を意味しており、ブックマッチでのシェブロン（山型）ではなく、木材そのもののフィギュアドが左右から突き上げるように浮かび上がる非常に希少な材となっております。ボディ材には非常に良質なウォルナット材が採用され、引き締まった細かな杢目と堅牢な硬度を併せ持ちます。続いてスルーネック構造となるネック材にはメイプル材が採用されておりますが、ボディに繋がる部分からメイプル・ウォルナット・メイプルのラミネイト構造が採用され、強度面とサウンドへの大きな恩恵を与えてくれます。またどちらも極上過ぎるクオリティが感じられ、ネック側はヴィンテージFenderの様な薄っすらとしたフレイムと各所に硬質材の証でもあるフレックラインが入り、ボディバックにあたるメイプルには思わず生唾を飲み込んでしまう程の霜降りフレイムのエキゾチックな杢目を持ちます。そして指板材には昨今ではどこのブランドも入手が難しくなっている高級材エボニーが採用されておりますが、こちらはスペックシート上はEbonyの表記ながら、赤茶と黒のストライプ濃淡がハッキリとしており、上質なマカッサルエボニーかと思われます。またそこに極上の美しい発色を魅せるアバロン・ブロックマーカーが施され、自然が生んだそのものの素材だけで、非常に高級感の溢れるルックスに仕上げられております。最後にヘッドはボディトップ同様のマッチングヘッド仕様となっており、ブランド名の入ったトラスロッドカバー、Foderaブランドを象徴する”f”を中心にした蝶モチーフのブランドロゴが美しいアバロンインレイにて施されております。

そしてその気になるサウンドですが、まさにアンソニーのサウンドを彷彿させる次元の違うサウンドポテンシャルに驚かされます。タッチの違い、タイミングの違いで様々なキャラクターに変化する縦横無尽な一本。ピックアップにはBartolini T-Style Soapbars×2を搭載し、非常に速いレスポンスの良さと解像度の高さ、低ノイズ、そして繊細なタッチニュアンスも拾い上げるクオリティを持ち、チェロやバイオリンにも共通する木材そのものの鳴りを響かせるウッディな部分、芳醇な倍音感と澄み渡った煌びやかなクリーン、力強く太いローミッドと、まさにジャンルを問わず生き物と対峙しているのかと錯覚させる程に面白く、心地よい、本当に完成度の高い一本となっております。

最後に状態としては、このサウンドの良さを裏付けるべく、スレ、スクラッチ、打痕、金属パーツの経年劣化等の年式相応の使用感が見受けられますが、ナチュラルフィニッシュという事もあり、一見して外観を損ねるような部分は無く、逆にセミヴィンテージとしての貫禄のある一本となっております。パーツ類に関しては当時からの交換・改造歴の無いハンダバージンのフルオリジナルコンディション。ただ唯一のマイナスとなる部分として、ボディ下部に過去に激しくぶつけたであろうクラックが見受けられます。ただこちらは前所有者様が購入された10年前以前にプロショップにて補修がされており、場所も場所だけに外観的にも意識して見ない限りは殆ど気にならず、もちろん演奏面への支障もありません。その他演奏目としてはネックコンディションも良好で、トラスロッドの可動域もシッカリとあり、電装関係の目立った不具合もありません。オリジナルフレットも8部山程残っており、演奏性は非常に上々です。付属のケースは汎用のギグバッグとなります。※画像のハードケースは撮影用です

1986年から現在までに至る人気のロングセラーモデルながら新品価格は今ですと200～300万円と非常に高額という事もあり、製作本数自体はそこまで多くなく、中古市場でも200万円を超えることも珍しくないプレミアムモデル。更に本人同様となる1980年代の初期製作品に関しては、ここ数年国内外ともに販売歴すら見当たらない状態となっております。前所有者様の購入は楽器業界高騰前にも関わらず約150万円。ただそれも頷ける現行モデルとは完全に別格となる一本です。今の適正価格としては200万円前後になるかと予想されますが、前所有者様より是非ガンガン弾いて頂けるプレイヤーの方にとのご厚意を頂き、楽器店の買取価格すらも下回る可能性のある破格特価にてご案内させて頂く事となりました。こちらに関しては完全転売禁止での販売とさせて頂きますので、一生物の一本をお探しのプレイヤーの方は是非この二度と無いと断言出来る大チャンスをお見逃しなく。