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Product Description

Gibson社における最古のアコースティックシリーズであるLシリーズ、1902年にL-1、L-2、L-3のアーチトップアコースティックとして発表され、1912年にはL-4、1922年にはL-5、その後L-10、L-12、L-7など多くのラインナップが発表され、1926年～1937年にはフラットトップバージョンも販売されました。その中でもフルアコ最上位モデルとして君臨するアーチドトップのL-5(ESシリーズはL-5の廉価版でした)。1951年にはエレクトリックバージョンとしてのL-5CESが発表され、当時から現在に至るまでその人気は衰えることを知らず、ウェスモンゴメリー、エリッククラプトン、リーリトナーなどの大御所と呼ばれる大物ギタリストの愛用でも知られるGibsonアーチトップギターの最高峰と名高い名機です。

今回ご紹介させて頂くのは、Gibson社の選ばれたスタッフと厳選された材により製作されるナッシュビル工房のGibson Custom Shopより、2001年のCustom Collectionにて発表されたリミテッドエディション、L-5 Signature Custom。通常のL-5CESモデルよりも一回り小さく設計された仕様となっております。製作は2001～2004年の4年間ですが、その中でも極めて製作数の少なかった初年度2001年製、1963年にGibson社に入社し、その後2008年まで活躍を続けた偉大なるルシアー、James W Hutchins氏によって製作されたマスターラベル。更には24年前と約四半世紀前の製作品ながら、極めて使用感の少ない極上ニアミントコンディションをキープしたコレクタブルアイテムとなります。

まずそのスペックですが、Gibson王道のアーチドトップ＆ラウンドカッタウェイスタイルにて、ボディサイズは既存のL-5モデルと比べても一回り二回り小さく、15.5インチサイズを採用。ソリッドカーブドのトップには美しい杢目のラインが際立つ良質なスプルースを、サイド＆バックにはAAAグレードの極上フィギュアドフレイム・メイプルが採用されております。フィニッシュカラーは新品時より貫禄の雰囲気を放つヴィンテージ・サンバーストカラーを採用し、仕上げはVOS登場前の艶やかなグロスフィニッシュとなっております。続いてネックにもAAAグレードの極上フィギュアドフレイム・メイプルが採用されておりますが、こちらは間に2本のウォルナット材をラミネイトした強固な5P仕様。指板材は上位グレードならではの高級材エボニーを、指板インレイはマザーオブパールのブロックインレイ、ヘッドにはブランドロゴと併せて豪華なフラワーポットインレイ、トラスロッドカバーには”L-5 CUSTOM”の文字が入ります。ヘッドバックはブラックにフィニッシュされたスティンガー仕様となっております。その他としてはダブルFホール、7プライトップバインディング、3プライバック＆ネック＆ヘッドバインディング、左右にインレイの入ったエボニー台座にABR-1ブリッジのチューンOマティック、L5テイルピース、グローバー・キーストーンチューナー、金属パーツも豪華なゴールドハードウェアにて統一されております。細部スぺックとしては、25.5インチのロングスケール、43mmナット幅、20F仕様。ボディ内には通常のオレンジラベルに加え、ハッチンズ氏のサインの入ったマスターラベルが貼られております。

そしてその気になるサウンドですが、15.5インチの一回り小さいサイズという事を思わず忘れてしまうほどの驚くほどの驚愕のボディ鳴りを誇ります。現行モデルながら厳選された極上材、ハッチンズ氏の手腕、そして24年の歳月による熟成もあり、ヴィンテージのL-5に酷似した枯れた味わい深い極上のジャズトーンを奏でてくれます。ピックアップにはオリジナルPAFを意識して製作される57Classic×2を搭載。現行でも57Classicピックアップがございますが、この時期のものは一味違う非常に高い再現度を誇り王道のギブソンジャズサウンドをアウトプットします。優しく力強いフルアコ特有の太い芯と甘く広がる倍音やフィードバック、ソリッドモデルとはまた違った引き締まった輪郭に高いサウンドレスポンス、そして艶めいたきらびやかな枯れたトーンは時間を忘れさせてくれる最上位L-5モデルならではの最高のサウンドです。既存のL-5と比べても甘さを増したスウィート・トーンという表現がマッチしており、中低域がズンと押し出してきながらもフルアコならではのふくよかな優しい甘さを持ち、かと言って音像は美しくシッカリとしたサウンドの輪郭を持った素晴らしい逸品。ハッチンズ氏の製作のマスターラベルについては、特に2000年代初期～中期のものに高い評価を受けており、それを裏付けるかのようなレギュラーラインとは完全に別格と感じさせてくれる極上サウンドを誇る一本です。


最後に状態としては、こちら2001年製と既に24年の歳月が経過しておりますが、それを感じさせない素晴らしい状態をキープ。神経質に見渡せば、ピックガードにピッキングスクラッチ、全体的に細かな薄いスレ、ボディバックに軽微なスクラッチ、1弦側ナット上に小さな塗装白濁、また金属パーツに経年劣化が見受けられますが、目立った大きなダメージは無く、フレットも殆ど減りなく9部山程と使用感は極めて少なく、年式を考慮すればニアミントと呼ぶに相応しい極上美品コンディションです。パーツ類はハンダバージンのフルオリジナルですが、ネックエンドにストラップピンの追加がございます。演奏面としてもネックコンディションは良好でトラスロッドの余裕もあり、もちろん電装関係の不具合もございません。ケースもオリジナルのブラックケース、ギャランティとケアガイド（画像参照）が付属致します。※認定書は欠品となります。（元々付属していなかった可能性もあり。）

元々の製作本数の少なさもあり、現在市場で残っている個体としては海外にて同じハッチンズ氏製作のマスターラベル、2002年製の個体が約300万円にて販売されております。高騰前でも250万円オーバーで販売されていた履歴も確認出来ております。今回の一本に関しては、過去市場を見渡しても殆ど出てこない非常に希少な初年度2001年製、ハッチンズ氏製作のマスターラベル、そして極上ニアミント品と、プレミア価値のあるコレクタブルピースにつき、250～300万円前後が適正金額になるかと予想されますが、こちら前所有者様からの多大なるご厚意もあり、高騰前の価格すらも大きく下回る、相場の半値にも迫る破格特価にてご案内させて頂く事となりました。高額帯商品ながら早期の売約が予想される一本。また今後の更なる高騰も予想されますので、お探しだった方はもちろん、お気になりました方は是非この大チャンスをお見逃しなく。

※コンディション表記につきましては、年式を考慮した上でのニアミント表記とさせて頂いております。現行モデルのニアミント（ほぼ新品同様品）の意味合いとは異なります。