Jギター楽器検索 |Gibson(ギブソン) Super 400C 1954 Natural /Hi-End Grade Killer Figured Maple 2.99kg w/OHC "Collectable Clean Restore" ビンテージ

商品説明

1894年、創業者オービル・H・ギブソンによって、アメリカのミシガン州カラマズーにてスタートしたGibson社。元々はバイオリンの様なアーチトップスタイルをマンドリンやギターに応用し、既存の楽器よりも大きなボリュームと耐久性の強い構造を確立します。1902年にはGibson社における最古のアコースティックシリーズである、Style0とStyleLが発表されますが、1920年代まではマンドリンとバンジョーの有力ブランドであり、ギター部門ではLシリーズが主流となり、Style0はカタログでは1922年まで、最後の製作は1925年にて一旦幕を閉じます。その後1930年代に入りギターが主流になり、アーチトップ・Fホールモデルが次々と誕生し始めます。

1934年には、その最古となるオービル・スタイルStyle0を受け継ぐ形にて、Gibson社の最高峰となるSuper 400モデルが発表され、現在までに多くの世界的アーティスト達の愛用もあり、キングオブアーチトップの別名を持つ程に高い人気を集めます。愛用ギタリストとしては、ジミー・ポンダー、ビリー・バトラー、ケニー・バレル、またエリッククラプトンがナチュラルカラーの1952年製を愛用していたことでも知られますが、実際にこれらのギタリストが所有していた有名なSuper 400モデルの殆どが、正しくはSuper 400 Premier/Super 400 Cというカッタウェイモデルになります。年式で追えばノンカッタウェイのSuper 400モデルは1934年から1955年まで、カッタウェイ仕様は1939年にSuper 400 P（Premier）として発表され、1948年にはSuper 400 Cモデルにリネーム、オリジナルモデルは1982年まで、その後も多くのリイシューモデルが発表されたロングセラーモデルになります。

今回ご紹介させて頂くのは、クラプトンの愛機同様となるナチュラルカラーのSuper 400Cモデル、製作年も近い1954年製のオリジナルヴィンテージ。他とは完全に一線を画す、最高峰モデルに相応しい、市場最高グレードと言っても過言では無い極上のウッドマテリアルに加え、前所有者様であるコレクター様が、25年程前にキレイな状態でのコレクションとする為、ネック折れや木部クラック・補修歴の無いヴィンテージとしては良好な状態でありながら、同カラーへのリフィニッシュや、ピックガード＆トラスカバーの再製作、実用的かつ外観の良いチューナーへの変更等のフルレストアを施した、コレクタブルアイテムになります。ラッチ破損や取っ手交換も無い状態の良いオリジナルブラウンハードケースも付属致します。

まずそのスペックとしては、初期のStyle0を引き継ぐ迫力の18インチボディに、アーチドトップのFホール仕様、ウッドマテリアルはスプルーストップ/フィギュアドメイプルボディにて、トップのスプルースは丁寧な木取りをされていた事が伺える美しい杢目に、横方向にはフィギュアドライクなクォーターフラワーがビッシリと入った極上材、サイド＆バックのメイプルは、エキゾチックな縦の杢目に加え、美しくワイルドに入った霜降り系のフィギュアド、硬質材の証でもあるフレックラインも多数見受けられ、史上最高グレードと言っても過言では無い他を圧倒する超極上材となっております。ネックもボディ同様に強烈なフィギュアドメイプルが採用され、ヘッド裏とヒールはブラックカラーとなるスティンガー塗装の採用。指板材も当時の上位グレードに採用される高級材エボニーにスラッシュド・ブロックインレイが施されます。その他上位モデルスペックとして、ヘッドのダイヤモンドインレイ、ヘッドバックのダイヤモンドインレイ、ボディトップ＆バックのマルチプライバインディング、ゴールドハードウェア、エボニーブリッジ＆台座、マルチプライの鼈甲ガード、トラスカバーは本モデルならではの特徴的なスタイルに、テイルピースはSUPER 400のエングラブドデザインが施されております。また18インチの大型ボディに重量のあるテイルピースを搭載しておりながら、3kgを切る軽量個体という点もプレイヤーには嬉しいポイントです。

そしてその気になるサウンドですが、このルックスを裏切らない驚愕のヴィンテージサウンドに圧倒されます。軽いストロークひとつでボディ全体を震わせ、メイプルボディらしいパワフルなトーンながら、内部で熟成された甘さとエアー感を纏わせ、甘くふくよかながらも歯切れ良く、シッカリと芯を持った色艶のある高音域と野太く芳醇な中低域のバランスが絶妙です。サスティーンも伸びやかで非常に長く味わい深い色気に溢れており、演奏スタイルによってジャズは勿論、ブルースやラグタイム、ロックやカントリー、ロックンロール等にも対応するポテンシャルの高さを持ちます。これぞキングオブアーチトップと呼ばれるに相応しい、史上最高峰の一本だと感じさせてくれます。

最後に状態としては、上述でも触れさせて頂きました通り、ネック折れや木部クラック等が無い良好な個体を前所有者様によってフルレストアが施されており、塗装のツヤも美しく残った非常にキレイな状態となっております。バインディングの経年焼けや、リフィニッシュの時期も約25年前とのことで、多少のウェザーチェッキングも入っておりますが、環境の良い場所でかなり大切に保管されてきた事が伺えます。パーツ類に関しては、ピックガード＆トラスカバーは同スタイルにてオーダー製作、またペグ交換（交換後にリフィニッシュ）、ブリッジ台座の交換がございますが、その他フレット＆ナットはオリジナル、テイルピースは経年による劣化が見受けられますがオリジナルとなります。ピックガードには保護シールも残っています。指板のインレイ焼けも殆どございません（おそらくレストア時の表面研磨リペア）。また付属のオリジナルブラウンハードケースも、年式の割に非常にキレイな状態をキープしております。

当時より高額でギタリストの高値の花として君臨してきたSuper 400ですが、1990年代以降のモデルですら状態が良いものであれば200万円を超え、オリジナルヴィンテージでは国内で1966年製の7弦仕様が528万円、海外にて1942年製（Super 400 Premier）が48,000ドル（約730万円）で販売されている個体も確認出来ます。今回の一本に関しては、上述の通りフルレストア歴がありますが、仮にこれがオリジナルであれば、クラプトン所有機と近い年代という点からも400～500万円前後、そこからリフィニッシュという部分を考慮すれば、適正価格は300万円前後になるかと予想されます。ただこちら当店と長いお付き合いを頂いております前所有者様より、多大なるご厚意を頂き、今回相場を大きく下回る破格特価でのご案内とさせて頂く事になりました。是非実際にお手に取って頂きたい圧巻の一本となっておりますので、お探しだった方はもちろん、お気になりました方は絶対にこの二度とないチャンスをお見逃しなく。