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Product Description

言わずとしれたFender社のフラッグシップモデル、”ストラトキャスター” 1954年の発表から現在に至る60余年の間、非常に多くのミュージシャン、ギタリストに愛用され続け、もはやエレキギターの代名詞とも言えるモデルと言っても過言ではありません。

Stratocasterモデルのウッドマテリアルの移行としては、1954年の発表時にはアッシュボディ＆1Pメイプルネック、1956年後半からはアルダーボディに、そして1959年からはアルダーボディにローズ指板（ハカランダ）が採用される事となり、1959～1962年初期はスラブ貼り、1962年中期以降はラウンド貼りへと変更されます。またボディ材はレギュラーカラーであるサンバーストを除くカスタムカラーについては、ブロンドやナチュラル等のシースルーカラーはアッシュ材、その他杢目の見えないベタ塗り塗装についてはアルダー材が採用されてきました。

今回ご紹介させて頂くのは1959年製のストラト。通常であればアルダーボディとなる時期ですが、こちら出荷時よりアッシュボディとなるカスタムカラー品。現在はホワイトブロンドカラーにリフィニッシュが施されておりますが、経年によりビッシリと入ったウェザーチェッキングや、程良い色焼け、実際のプレイで付いたダメージ等より、オリジナルフィニッシュ顔負けの激渋のリアルエイジドルックスとなる一本になります。

改めてそのスペック詳細としては、ボディ材にはカスタムカラーならではのアッシュボディが採用されますが、総重量は約3.50kgと非常に軽量な個体となっております。リフィニッシュされたホワイトブロンドカラーもオリジナル顔負けのエイジドルックスにて、下に透けて見えるアッシュ独特の杢目とのマッチングはヴィンテージファン泣かせの極上ルックスとなっております。続いてネックには裏側からヘッドまでシッカリと霜降りのフレイムが浮かび、部分的にはバーズアイフィギュアドも確認出来るヴィンテージならではの極上材となっております。そして指板材にはコントラストが強く引き締まった杢目の良質なハカランダがスラブ貼りにて採用されております。その他としては、指板ポジションマークは1963までの仕様となるクレイドットポジションマーク、スモールヘッド＆スパゲティロゴ、スペーサー入りのストリングガイド、シングルラインのクルーソンデラックスチューナー、11点留ミントグリーンガード、リイシューパーツよりも字体の小さなFENDER PAT PEND刻印サドルのシンクロナイズドブリッジ、またシリアルはジョイントプレート刻印となりますが、こちらシリアルが下部に刻印されている非常に稀少な仕様となっております。

そして気になるサウンドですが、62年という半世紀以上の歳月によって十二分に熟成された個体は、まず生鳴りからいってハンパじゃありません。右手のストロークによって弾けだすサウンドと、左手を痺れさせながらヘッドの先が鳴る抜けの良い個体で、その強烈な鳴り方は弦楽器としての素晴らしさを感じさせてくれます。アンプを通さずとも本質的な木の鳴りそのものとなる深さを味わえる素晴らしい一本です。加えてプラグインを試みてみると、良いヴィンテージならではの身震いのような感動が込み上げます。搭載されたピックアップはオリジナルのブラックボビンですが、電装関係もエイジングされるというのを肌で実感して頂けるでしょう。まずクリーンで個体本質を確かめると、美しく煌びやかな高音域は耳に触る音域が無く、クリアながらに奥行のある枯れたニュアンスを含みます。また中低域にしても非常にコシが太くスラブボードならではのパンチ力と芳醇な倍音感をシッカリと感じられます。また一転してドライブアンプと併せてみれば、大音量のオーバードライブ時でも切れ味の鋭いエッジ感を感じさせ、個体の芯の強さを前に押し出してくれます。特にこちらの個体はアッシュボディという事もあり、ブライトでコード感がハッキリと出ており、メイプルネックのゴリゴリした硬さにスラブローズならではの味わいをミックスした抜群のストラトサウンド。人間の本能に直接訴えかけてくるような本当に素晴らしい一本です。

パーツ変更・リペア歴としては、ボディ＆ネック共にリフィニッシュ、リフレット＆リナット、リデカール、トレモロブロック、スプリング、セレクター、ポット（1997年製、2002
年製×2）、コンデンサ（リイシューブックタイプ）、ピックガード、トレモロアームの交換歴が確認出来ます。またハードケースは1960年代後期のブラックトーレックスケースが付属致します。ボディデイトは1959年、ネックデイトは入っておりませんが、（ネックリフの際に消えた可能性もありますが、この時期は元々入っていない個体も多々ございます。）ネック＆ヘッド周囲、トラス部の形状等を計測し、またオリジナルのシングルラインチューナーとのマッチングも含めてオリジナルネックとして判断しております。またプレイ面としてはネックコンディションは良好で、トラスの余裕も左右ともに残っております。おそらくリフレット時に軽い指板面の研磨がされており、現状指板ラディアスは8～8.5R程となっておりますが（7.25と9.5の中間程です。）、指板厚は充分に残っております。

何と言ってもスラブローズ＆アッシュボディのヴィンテージストラトについては、極端に生産数が少なく非常に稀少な一本。上述の通りリフィニッシュを含め交換パーツは多く見受けられますが、サウンドの要となるオリジナルのブラックボビンはリワウンド無しにて目立った減衰も無い素晴らしい状態です。1959年製スラブローズストラトの相場としては、レギュラーのサンバーストでも300～350万円前後、カスタムカラーについては稀少度によっても相場が変わりますが、ブロンド＆フルオリジナルであれば600～700、状態によってはそれ以上も有り得るレアモデル。こちらにつきましては、抜群のオールドリフながら、あくまでリフィニッシュと変更パーツの多い一本として、適正は180～200万円前後になるかと予想されます。ですが今回前所有者様からのご厚意を頂き、相場を大きく下回る非常にお値打ちな特別価格にてご案内させて頂く事となりました。リフと言えどオリジナルアッシュボディのスラブ期ストラトはまず見つからないレアピース。加えてオリジナルブラックボビンを搭載した、まさにプレイヤーの為の一本と言えるでしょう。高額帯ながらに早期の売約が予想されますので、お気になりました方は絶対にこの大チャンスをお見逃しなく。

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