商品説明
ランディーウッド氏は1960年代から楽器のリペアーを手がけミュージシャンから厚く信頼されていました。1969年に製作したはじめてのF-5モデルをビルモンローが絶賛し愛用するようになり彼の楽器は高く評価されるようになりました。1970年からはナッシュビルでジョージグルーン、タットテイラーとともに後のグルーンギターの前身となるGTRを開設、その後、独立しジョージア州ブルーミングデールに工房を開設しました。
現在、ランディーウッド工房では楽器の製作、リペアーと同時に100席のピッキン・パーラーのステージで多くのミュージシャンが演奏しています。
彼の製作するマンドリンは世界中のプレイヤーの羨望の的であり、現在では受注に応じられない状況のようです。
今回の楽器は、ランディーウッドでは珍しい2ポイントAタイプです。正確な製造年は不明ですが、仕上がりの良いパワフルな鳴りの楽器です。
トップはスプルース、サイド、バックはフレイムの綺麗なハードメイプル、エボニー指板、エボニーブリッジです。
オリジナルテイルピース、オリジナルペグでピックガードは付いていません。ネック横にビス穴がありますので、もともとは付いていたと思われますが紛失しています。
通常使用にともなう表面的なわずかなキズ、打痕はみられますが、比較的綺麗なコンディションです。
ナット部幅27.5ミリ程度の気持ち太目のVシェイプネックです。
真っ直ぐにセットしてあり、アジャストロッドはしっかりと効いて余裕があります。
12フレット上で4弦1.3ミリ、1弦1.0ミリ程度でセットしていますので、かなり低いですが通常の演奏でビレが気になることはありません。
アジャスタブルブリッジですので、お好みで上げても良いと思います。
弾き易くバランスが良く、しっかりと箱鳴りを感じられます。
粒立ちがクリアーで抜けの良い芯のある音で、やや太い量感の豊かな箱鳴りです。
Aタイプとは言え、ランディーウッドの楽器らしくバリッとしたメリハリ感がありながら太い甘めな箱鳴りが感じられます。
ある程度弾き込まれた楽器らしいレスポンスの良いトーンが良い感じです。
ランディーウッドの楽器は大変数が少ない上に、プレイヤーに圧倒的に評価されており、なかなかに手放される方がいないことからアメリカでも滅多に出ることがありません。
大変貴重なうえ、価格的にもかなりお買い得だと思います。
角型の専用ハードケース付きです。