Jギター楽器検索 |Gibson(ギブソン) Les Paul Artisan 3PU 1977 Walnut Virgin Solder&Full-Original ex/Screw "Gorgeous Inlay & Script Logo" ビンテージ

商品説明

Les Paulシリーズの中でも上位モデルとして長年に渡り多くのギタリスト達に愛用され続けてきたLes Paul Custom。

当時1976年から1982年までの限定生産品として、上位モデルとなるLes Paul Customをより高級に、仕様的にも拘りの内容を盛り込んだ内容にてラインナップされたLes Paul Artisanモデル。故Les Paul氏もベッドルームにてその晩年期所有していたとされる特別なモデル。今回ご紹介させて頂くのは、そのLes Paul Artisanモデルの初期製作品。上位仕様となるエボニー指板＆ゴールドハードウェアに加えて、1978年まではオプションであった3PU仕様、薄っすらながらフィギュアドも浮かぶ極上トップ、非常に豪華なHeart & Floralのインレイワーク、プリウォースタイルのスクリプトロゴを採用した豪華極まり無いスペック。更にこちらはエンドピンのビスを除いては当時から一切の変更歴となるハンダバージンのフルオリジナルコンディションと、Gibson社の歴史的にも非常に高い価値のあるヴィンテージとなります。

まずそのスペックとして、ボディトップには基本的には3Pのプレーンメイプルが採用されますが、こちらはバリトラのフィギュアドトップとまでは言えないものの、角度によってシッカリとフィギュアドフレイムがギラつく極上材を採用。フィニッシュカラーはArtisanモデルの代名詞ともなるシースルーのウォルナットカラーを採用。ボディバックのマホガニーもフィギュアドライクなギラつきを持った素晴らしい材となっており、ボディトップ＆ボディバック共に複層バインディングが施されます。続いてネックには同時期のカスタム同様に3Pのメイプル材が採用され、ナット裏にはネックボリュートがございます。指板には上位スペックならではの高級材エボニーに、Heart & Floralのインレイワーク、ヘッドも同様にHeart & Floralのインレイワークにプリウォースタイルのスクリプトロゴが施され、見た瞬間にArtisanモデルだと分かるインパクト抜群の豪華なルックスに仕上げられております。その他としてはGibsonシャーラーチューナー、5Pブラックガード、ナッシュビルスタイルのチューンOマティック、リフレクタートップのハットノブ、トラスロッドカバーにはArtisanのエンボスが施されております。約42mmのナット幅に1960レスポールよりも薄く感じるネックプロフィール、背の低い所謂フレットレスワンダーの22F仕様、ハードウェアはゴールドに、プラスティックパーツはブラックに統一された豪華なスペックとなっております。

そして気になるサウンドですが、本モデルの平均重量が約5kg程とこの重さも特徴のひとつとなりますが、重めのボディにメイプルネック、そしてエポキシ樹脂で裏側を固めたタールバックのスーパーハムバッカー×3を搭載。２つのポールピースの下に３本のセラミックマグネットが配されることで強力な磁界を生み、フィードバック対策はもちろんのこと、これぞロックと感じる素晴らしいサウンドをアウトプットします。高出力ながらも適度なパワーとなっており、音の分離も良く、ヘヴィーウェイトならではの図太く粘りと芯のあるローミッドと、スーパーハムバッカーのエッジ感を持ったトレブリーなキャラクターの相性が抜群で、明瞭で艶やかなトーンとヴィンテージならではのいなたい枯れたニュアンス、濃密なジューシーさを併せ持ち、クリーンからドライブまで幅広くカバーします。ノーリン期後期に様々なモデルがラインナップされましたが、その中でも最も成功したモデルであり、同じのStandardモデルやCustomモデルともまた違う、素晴らしいヴィンテージサウンドは本モデルならではと言っても過言ではありません。

最後に状態としては、外観的なダメージ、コンディションについては、ボディトップは経年によるカラーの退色こそございますが、ちょっとした打痕やスレ、スクラッチが見受けられるものの、年式の割にはキレイな印象となっております。ボディバック＆ネックバックはサウンドの良い個体が故にガッツリと惹きこまれてきた印象があり、激しいバックルスクラッチが広範囲に入り、ネックバックの塗装は大きく剥がれております。ゴールドパーツのメッキも比較的良好な状態で、塗装のツヤ感もまだまだ残っています。ガンガン弾かれてきたプレイヤーズコンディションとしては良好な状態と言えます。パーツ類に関してはエンドピンを留めるビスが交換されておりますが、その他は全て当時からのオリジナルをキープしたフルオリジナルにて、電装関係のハンダもバージンです。ヘッド裏にSECONDの刻印がございますが、ポットにつながる配線に小さなマスキングテープが貼られていることから、おそらく販売時に接点不良があった為ではないかと推察されます。（この時期に多く見られる刻印ですが、一説では販売スタッフが入手する際に安く卸す為に入れられているものが多く、その為サウンドの良い個体が多いという噂もございます）もちろん現時点で不具合と思える箇所や初期不良と思われる部分は無く、演奏面としてもネックコンディションは良好でトラスロッドの余裕もシッカリと残っており、オリジナルフレットも元々背が低くありながらも、まだまだ現役で活躍してくれる状態です。その他マイナス点としては、トラスロッドカバーの上部が小さく割れ落ちている点（割れた部分は付属しております）、トグルスイッチ上部に塗装クラック、フロントPUのエスカッションを留めるビス周辺に割れ、ナットの中心付近にクラック、1～9Fにかけてネック裏に3P接合部に木痩せによる極僅かな段差、ブリッジに僅かな湾曲があり、弦高が高め（12F部にて1弦側約2.0mm、6弦側約2.5mm）となっております。ケースはチェーンソーケース、ロケットケースと呼ばれる樹脂成型されたオリジナルのプロテクターケースが付属致します。

上位モデルのLes Paul Customを更に豪華にした期間限定モデルという事もあり、Les Paulシリーズ全体の高騰と併せて、こちらも年々高騰を続けております。通常のカスタムでも同じ1977年製での相場は多少のパーツ交換、使用感がある個体でも70～80万円前後、フルオリかつ状態が良ければ3桁にも迫る価格となっております。そしてArtisanモデルとなれば、3PUがレギュラー仕様となる1979年以降でも130万円オーバーで販売されております。今回の一本については上述の通り、ほぼフルオリジナルかつ初期製作品につき、適正価格は130～150万円前後になるかと予想されますが、こちら前所有者様からの多大なるご厚意もあり、相場を大きく下回るどころか、同年代のカスタムの相場とも大きく変わらない破格特価にてご案内させて頂く事となりました。ヴィンテージの中でも完全当たりの素晴らしいサウンドに加え、他と被らない豪華過ぎるルックスと、魅力溢れる一本となっております。お探しだった方はもちろんですが、お気になりました方は是非このビッグチャンスお見逃しなく。