1873年からの長い歴史を持つDallasブランド。創業者のJohn E. DallasはバンジョーのマスタールシアーであるJ E. Brewsterと共にバンジョーの製造・販売するところからスタート。1875年にはJohn E. Dallas & Sonsという名前にて会社が誕生。1893年には様々な楽器製造に向けて拡大し、1905年にはJohn E. Dallas & Sons Ltd.へと会社名を変更。以後JedsonブランドやMastertoneブランドとして、1947年には株式公開企業まで成長を遂げ、1960年代初頭にDallas Musical, Ltd.へと社命変更します。1965年にはビートルズの活躍の裏側でも活躍していたIvor Arviterの経営するArbiter-Western companyと合併(買収)し、Dallas Arbiter Ltd.社が設立されます。同社製品のブランド名をSound Cityとし、ビートルズやジミ・ヘンドリックス、エリック・クラプトン、ピート・タウンゼント等のレジェンドアーティスト達に愛用されます。当時1960年代半ばのミュージックシーンに急速に人気の高まったMarshall社へ対抗すべく、アービター氏はイギリスのアンプ業界では別名で知られ経営されていたHylight Electronicsと、Marconi ElectronicsとMullardで経験を積んだ敏腕エンジニアであるDave Reevesを引き抜きます。
1967年からデイブ・リーブスはSound Cityブランドの為に100Wのアンプヘッドの製作に着手し、それによって生まれたモデルが Sound City One Hundred(Mark Ⅰ)。続いて設計やデザイン変更が行われ、L100/B100 Mark Ⅱ、Mark Ⅲが誕生し、その血脈を継いで、デイブ自身の会社HYLIGHT ELECTRONICSを立ち上げ、Hiwattブランドにて発表されたのがDR103モデル。Hiwattブランドのクオリティは同時期のアンプの中でも群を抜いた極上のブリティッシュサウンドを誇り、ピート・タウンゼンドやジョン・エントウィッスルを始め、ロバート・フリップやデヴィッド・ギルモア、スティーヴ・ハケット、ジミー・ペイジ、Arctic Monkeysのギター、Coldplayのベーシスト等々、多くのロック・レジェンドをから現代のスターダムバンド・プレイヤーまで幅広く愛用され続けております。Hiwattブランドとしてラインナップされるのは1969年からですが最初期となる1970年までは一般販売することはなく、卸先はレコード会社かスタジオにしか販売しておりませんでした。