商品説明
12.5インチ程度の大き目な本革ヘッド、凝ったインレイのオールドスタイルテナーバンジョーです。
のどかで素朴な鳴りがなんとも雰囲気があります。
テナーバンジョーですので、1弦からE、A、D、Gとマンドリンの1オクターブ下でチューニングされますが、ギター用の弦でギターの1~4弦でチューニングして、ギターやウクレレのように演奏も出来ます。
オルフェウム(Orpheum)バンジョーは、もともとバンジョーを制作していたバックビー(Buckbee)社が始まりです。
1897年にバックビー社を買収した、ウィリアム・レットバーグとウィリアム・ランゲによってオルフェルム社となり、オルフェイムブランドで楽器を製作されるようにました。
当時のバックビー社はアメリカ最大のバンジョー・メーカーであり、ドブソン(Dobson)、ベナリー(Benary)、ファーランド(Farland)、ブルーノ(Bruno)をはじめ、十数社ものブランドのために楽器を製造していました。バックビー社が手がけていたバンジョーは、主に「ミンストレル・スタイル」と呼ばれるもので、薄い木製のシェルだけで、金属製のトーンリングは無く、ネックは太く、フレットレスが一般的でした。
オルフェウムは、バックビー社が製造していたこうした楽器が、やがて急速に時代遅れになることを予見し、シンプルなトーンリングを開発、より明るく切れの良い音色を実現しました。オルフェウムバンジョーは大成功を収め、1915年頃にはVEGAと並んでアメリカで最も人気のあるバンジョーの一つとなりました。
今回の楽器は、内部にブルーノのプレイトが貼られていて、たぶんオルフェウムバンジョーなった直後の楽器だと思われます。
ネック、リムはメイプルで、エボニー指板です。
ヘッド、指板にはアバロンの凝ったインレイが施されています。
ペグはオリジナルフリクションで、さすがにチューニングには気を使います。
テイルピースはオリジナルです。
ヘッドは本革製ですが、サイズが12.5インチほどあり、現在スペアーパーツは入手出来ません。割らないように大切に扱う必要があります。
オリジナルトーンリングの他に、内部に金属製の振動面積を小さくして、音の響きを変えるパーツが付いています。
通常バンジョーよりも大きいヘッドのため、ぼわーんとした鳴りを締まった感じの響きにするもののようです。
取り外し出来るもので、他社のバンジョーでは見たことの無いアイディアですね。
ブリッジはオリジナルが付属していますが、新しいものでセットしています。
ナット部幅28.5ミリ程度のUグリップです。
大変古い楽器ですがネックは真っ直ぐで弾き易いと思います。
12フレット上で4弦2.5ミリ、1弦2.2ミリ程度でセットしています。
弾き易くバランスは良好だと思います。
本革ヘッドらしい素朴でいてシンプル、暖かみのあるトーンで鳴ります。
通常のバンジョーのようなパンッとした明るい鳴りよりも馴染んだ雰囲気のある響きです。
手間をかけてメンテナンスしていますので、普通に演奏出来る骨董品です。
軽く爪弾くだけで楽しい音ですね。
汎用のソフトケースが付いています。