はじめに
第1回 ドレミから始めよう!!
フレット上の音名を自分のものにする
第2回 リズムは基本 【1】
音符の長さを理解しよう
第3回 リズムは基本 【2】
リズム・パターンを読んで弾いてみよう
第4回 曲の構成を読む
譜面の読み進め方をマスターする
第5回 音程について
音程の距離を正確に把握しよう
第6回 コードについて 【1】
コードはどんな仕組みで成り立ってるの?
第7回 コードについて 【2】
ちょっと難しいコードもじっくり理解しよう
第8回 コードの作り方〜基本編〜
指板上のどこでもコードが作れる
第9回 コードの作り方〜応用編〜
これで480個のコードを作れるようになる!
第10回 テンション・コードの作り方【1】
「テンション」を押さえる指を確保しよう
第11回 テンション・コードの作り方【2】
どんなコードでもその場で作り出せる!
第12回 コード進行について
まずは基本の「ダイアトニック・コード」から



第8回 指板上でのコードの作り方〜基本編〜
世の中には「コード・ブック」と称して、たくさんのコードを羅列しただけの本がたくさん出ていますが、あれだけ多くのコードを覚えて使いこなす事は不可能に近いと思われます。
そこで、これまでにこのコーナーで勉強してきた「コードの基本知識」と「指板上の規則的な並び方」を組み合わせて、『コード・フォームを作る』やり方を紹介したいと思います。
指板上のどこででも、どんな難しいコードでも、その場で考えてコード・フォームを見つける事ができたら、年に1度しか使わないコードを覚える必要もないし、コードを知らないという不安からも解放されることでしょう。

指板上にできる5つの基本フォーム
コード・フォームは数えきれないほどあって(1冊の本になるくらい)、決まった押さえ方があるようなイメージを持っている人も多いと思いますが、実は指板上には基本となる(三和音)コード・フォームが5つあるだけなのです。この『5つの基本フォーム』を基にあらゆるコードが作られているのです。そのしくみと使い方をこれから説明していきたいと思います。

まずは『5つの基本フォーム』の形を1つずつ紹介します。



“フォーム”というのはロー・コードからイメージできる“形”を意味していて、コード・ネームではないので注意してください。

次にこの『5つの基本フォーム』がどのように指板上に並んでいるかを説明します。
“Cコード”を例にとって説明していきます。


Cコードを5つのフォームで押さえてみましょう!



※どの「コード・フォーム」から始めても、すべて同じ順番で「5つの基本フォーム」が並んでいることが上図からわかる。
12フレット(ギターではここで1オクターブ上になる」でまた最初に始めたフォームに戻り、同じ順番で並んでいく。


“ルート音”を中心に「コード・フォーム」が作られていることを理解して、並び方さえ覚えてしまえば、「6、5、4弦」上に“ルート音”を探すことで、指板上のどこでもコードを作ることが可能になります。
『君はCコードをいくつ押さえられる?』なんていう意地悪な質問にも恐れることなく対応できますよね!
トライアド(三和音)の基本フォームは“5つ”しかできないんですから・・・。
“ルート音”さえ見つけられれば「コード・フォーム」を作れるわけですから、“ルート音”を素早く見つけることが「コード」を素早く組み立てる基本になります。
そこで、指板上の“音”を見つける練習法を紹介しておきたいと思います。  

音探しゲーム
まず、好きな“音名”を決めて、すぐに「各弦につき1音」(開放弦は除く)12フレットまでで、“その音”を弾くだけの簡単な練習です。リズムに合わせてやると良いでしょう。
少しずつ、ゲーム感覚でやってみて下さい。指板上の“音”が見えてくるようになりますよ!


※自分の好きな音(なるべく違う音)を選んで上記の手順で弾いてみてください。
ゲーム感覚で指板上の音名を覚えてしまいましょう。



「5つの基本フォーム」の実践での使用法

「基本フォーム」が指板上にどのように並んでいるか理解できたとしても、この「基本フォーム」を完全な形で押さえて実際の曲に使用するのは、かなり厳しいものがあると思います。そこで、今後テンション・コードなどを作る時にも有効な“省略コード”という考え方をマスターしてください。「コード・フォーム」を部分的に押さえるやり方で、2音だけでも3音だけでもかまいません。アンサンブルの中でギターを弾く時などに広く応用できるでしょう。 
まず、簡単なコード進行で手順を説明していきましょう。


例として「E-A-B-E」というスリー・コードの進行があったとします。
なるべく近くで押さえられる“コード・フォーム”を「基本フォーム」の中から探しだします。
指板上のどの場所で選んでもかまいませんが、ここではCフォームの「E」を中心に「E&A&B」の3つのコードを選んでみます。


「○フォームの○(コード)」という呼び方にも慣れてください。最初は混乱してしまうかもしれませんが、今後の考え方の基本になるのでしっかり把握しておいてください。
押さえながら口に出して言ってみると理解が早いと思います。ただこの基本フォームは非常に押さえにくいので具体的な使用法は次のステップを参考にしてください。

次に「選んだフォーム」の何弦を使用するか決めます。
ここでは例として、2&3&4弦のみを取り出して使用することにします。





ずいぶんと押さえやすくなりましたね!それではコード進行させてみましょう。





耳なれた「Eのスリー・コード」が新鮮に響くことでしょう。
パっと見たらとても「E&A&B」を押さえているようには見えませんよね。最初に「近くで押さえられるフォーム」を選んだおかげで、コードの“トップ・ノート”(そのコードの1番高い音)も“ペダル”したりして、きれいに流れてスムーズな流れを作ることができました。
ギターでコード進行を弾く時に「どのコード・フォーム」を選ぶかが問題になりますが“トップ・ノート”をどういう風につなげていくかで、ずいぶんと印象が違うものです。
“トップ・ノート”がきれいにつながっているコード進行は美しくスムーズに聞こえます。逆に“トップ・ノート”が飛んでいると、ギクシャクした感じになってしまうこともありますが、大胆で男らしく感じられます!?
曲調やアレンジにあった『コード・フォームの連結』を見つけだしてください。


『5つの基本フォーム』さえ理解できれば指板上のどこでもコードを作れて、尚かつ「省略コード」で実際のプレイでも自由に使うことができるのです。コードに対してどんな「フォーム」を選んでも、「コード・フォーム」のどこを押さえてもいいわけですから、こんなおいしい話はないですよね。
自分なりのセンスで、ぜひ使ってみてください!もう覚えている中のお決まりのコードを押さえる必要はないのです。「自分でコードを作れるという自信」を持ってください。アンサンブルや歌を活かすような「コード・ヴォイシング」やソロ・ギターのアレンジに必ず役に立つはずです。

次回は『5つの基本フォーム』をマイナー・コードや4和音・コードに拡張して、さらに使えるアイディアを紹介していきたいと思います。ロー・コードとのからみで効率よく理解できます。お楽しみに!


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