商品説明
製作者は不明、そしてどこの国で製作されたのか、これもまた不明である。
弦長は570㎜の超ショートスケールで、糸巻きは古風な木ペグ仕様になっている。
極上の使用材、裏板&側板は見事なトラ杢のメイプルボディ
ヘッドのツキ板はバーズアイメイプル、表面板はスプルース指板はエボニー、等々でまったく贅沢なものだが、工作精度は少しラフな作りである。
先に生産国は不明としたのは、こんな贅沢な材で少しラフな作りというのは、日本ではあまり考えられないからである。
個人的な感想では、やはり海外というのが一番可能性が高い
一応製作年度を2000年代としたが、これも想定で、状態から見てそんなに古いものではなく、最大で20年以内に製作されたものと思う。
一見するとフラメンコギターと見紛うが、現状ゴルペ板が付いておらず、また剝がされた形跡もないので、やはりフラメンコギターとして製作されたものではない。
正直に言って物作りのコンセプトとしては、いまいちよく分からないギターだが、使用材のレベルやボディサイズから判断して、いわゆるミニギターあるいはトラベルギターの類いでないのは瞭然としている。
弦長570㎜、ナット幅45㎜、12フレット弦高(6弦2.4㎜、1弦2.0㎜)等の数値で抜群に弾き易い。
今まで「指のストレッチ」的に困難な箇所も難なく演奏できるのは大きなメリットと思う。
音としては、やはり超ショートスケールからくるものと思うが、もう少しサスティーンが欲しいが、音色自体はメイプルボディらしい引き締まった美音と思う。
本器の状態としては、ラッカー塗装からくる表面板の部分的なウェザーチェック、年代相応の弾き傷&打痕、等々はあるが割れ補修などはない。
多分前オーナーの好みと思うが、ネック裏の塗装がキレイに剝がされており、添付した画像をよく確認いただきたい。
また木ペグの扱いだが、昔とは違いチューナーの普及で視覚的にチューニングするのが一般的なので、かってのような困難さは随分と薄らいだように思う。
自分のやり方をご披露するなら、チューニングが合う寸前にペグを押し上げる様に固定する。
コツさえつかめば昔のフラメンコギター奏者のようにマシンヘッドより素早くチューニングすることも可能と思う。
オリジナルのハードケースは既に失われており、少し大きめの汎用ハードケースが付属する。