商品説明
スペインはヴァレンシアの工房で製作されるアントニオ・サンチェスのギターは、エントリーモデルからハイエンドモデルのギターまで幅広いラインナップを誇るが、先年惜しくも工房を閉鎖された。
本器のグレードである型番1080だが、通常のラインナップには見当たらずオール単板仕様の1035または1030のどちらかに相当するものと推定している。
近年のモデルであれば、Profesor-4(定価¥275,000)あたりになるものと思う。
本器の弦長が620㎜の超ショートスケールのため、別のグレード付けになっているのかも知れない。
何と言っても、この弦長は押弦が楽になる。
標準弦長で弾き慣れた方には別次元の弾き易さと思う。
また初心の方、手の小さい方、指を故障された方、押弦の難しい現代のギター曲がお好きな方、…等の方々には、まさに福音とでも呼べるものであろう。
状態としては、小傷&打痕などは非常に少なく、クラック補修などもない。
中古ギターとしては、この上なく良い状態なのだが、画像でご確認いただけると思うが、側板&裏板とヘッド部分に塗装の白濁が見られる。
幸い表面板だけは塗装が薄く、現状は白濁が見られない。
この白濁はスプレーガンによるウレタン塗装によく見られる現象で、塗装を吹き付ける際にほんの僅か空気も塗り込めてしまい、それが経年変化で白濁する。
特に湿気の影響が大きく、高温多湿の時期が長い我が国において多く見られる現象になる。
この白濁はアントニオ・サンチェスだけではなく、ホセ・ラミレスのEモデルやアニバーサルモデル…等々でも結構な頻度で発生している。
元々が塗り込められた空気の薄い層が発生原因なので、塗装が劣化してポロポロと剥がれていくようなものではない。
あくまで見かけ上の問題になる。
ちなみにYAMAHAではスプレーガン塗装の際には、まるでミストルームのような環境を作り、その中で塗装作業をされる。
このように手間のかかる塗装作業は、やはりスペインの工房では採用されないのであろうと思う。
本器は弦長が短い分ボディサイズも小振りになるが、画像のようにジャストフィットの洒落たハードケースが付属する。