カズオ・サトー Kazuo Sato プレステージ Prestige 2003年 640mm 松 中南米ローズウッド
ネック: セドロ
指 板: エボニー
塗 装: 表板 セラック/横裏板 セラック
糸 巻: ルブナー
弦 高: 1弦 2.7mm/6弦 4.0mm
〔製作家情報〕
カズオ・サトー Kazuo Sato 1946年、東京生まれ。1965年より6年間、野辺正二の兄である野辺邦治に師事し、ギター製作の技術を習得。その後イギリスへ渡り、1971年から名工デビッド・ホセ・ルビオの工房でリュートとギター製作の研鑽を積みました。この時期にはルビオ・ラベルの工房品の製作も任され、限定的ながら「KS」のイニシャルを刻印して出荷することも許されていました。
1974年にベルギーのブラッセル郊外で独立工房を設立し、1976年にはドイツへ工房を移して製作を継続しています。
1970年代後半から1990年代にかけては、ルビオの影響を色濃く受けたオーソドックスな楽器を製作していましたが、2000年前後からモダンギターの要素を独自に取り入れた新しいモデルを開発。その高い機能性からコンサートギタリストを中心に支持を集める一方、オールマイティな表現力とどこか古風な音色によって、クロスオーバーの分野でも評価されています。
現在は息子のヒデオ・サトーも製作に加わり、Sato Guitarsとして展開。Prelude、ヒデオ氏によるConcert、カズオ氏自身が担当するハイエンドモデルのPrestige、Specialなどを製作しています。手作りの工程を維持するため生産数は限られていますが、伝統的な音楽性と現代的な機能性を併せ持つ独自のスタイルは、現在も高く評価されています。
〔楽器情報〕
カズオ・サトー 2003年製 Prestige No.751 Used
2000年代に本格的にリリースされた**Prestige(プレスティージ)**は、当時のカズオ・サトーのフラッグシップモデルです。後に登場するSpecialモデルはまだカタログに存在せず、それまでのルビオの影響が色濃いオーソドックスな楽器から、大胆に構造と音響を発展させたモデルとして位置づけられます。
トーレスを源流とするスペイン伝統工法に対して、本器はモダンタイプに分類されます。しかし、音色には意外なほど古風でクラシカルな趣があり、独特の発音機構と相まって非常に個性的な音響を生み出しています。
最大の特徴のひとつが、表板下部に採用された**レイディアル・ブレーシング・システム(Radial Bracing System)**です。サウンドホール上部にはネック側とブリッジ側にハーモニックバーを配置し、その両脇を短いバーで連結。下部には駒板を中心として計12本の力木を左右対称に配置しています。サウンドホール方向、エンドブロック方向へそれぞれ5本、さらに駒板両側から横板方向へ1本ずつ伸びる構成です。
中央の6本は低く平たい三角形状で、カーボン素材を組み込んだと思われる特徴的な構造。その他の6本は極めて薄いプレート状で、こちらもカーボンまたは黒檀と考えられます。12本の力木は駒板を中心に正確な対称性を持って配置されており、一般的な扇状力木とは異なる独自の設計思想が見て取れます。レゾナンスはE~F付近と比較的低く設定されており、豊かな低音の形成にも大きく寄与しています。
同時代にはオーストラリアの製作家**サイモン・マーティ(Simon Marty)**もラディアル・ブレーシングを追求していました。マーティの方式が駒板中央の一点から放射するのに対し、本器では駒板の周囲に間隔をあけて力木を配置し、上下に扇状のグループを形成しています。両者の直接的な影響関係は明らかではありませんが、ラティスブレーシングやダブルトップなど新しい構造が模索された時代に、伝統の延長線上から独自の進化を試みた例として興味深いものです。
音響面では、この独特の構造が明確に個性として現れています。発音時には表板がしなって跳ね返るような、パチンとしたヴィヴィッドなアタックを備え、同時に響箱全体が豊かに振動します。それでいて音像はシャープで密度が高く、低音には低い重心と大きな広がりがあります。そこから高音へ向かって明瞭かつ鋭く音が立ち上がり、強い推進力を感じさせます。
また、木材そのものの自然な柔らかさを感じさせる音色には、古典的でどこかリュートを思わせるニュアンスもあります。一方で、タッチに対するレスポンスは非常に速く、奏者の微細なニュアンスにも即座に反応。現代的な演奏性と古風な音色が同居している点こそ、本器最大の魅力と言えるでしょう。
スケールは640mm、高音側は20フレット仕様。ネックは標準的な厚みのDシェイプで、自然なグリップ感です。ネックはほぼ真っ直ぐで、フレットの摩耗も少なく、演奏性は良好です。
弦高は12フレットで1弦2.7mm/6弦4.0mm、サドル余剰は約1.0~2.0mm。糸巻は出荷時のRubner製をそのまま装着しており、機能上の問題はありません。
割れや大きな修理、改造、再塗装の履歴はありません。表板には指板脇やサウンドホール周辺を中心に演奏キズがあり、特にサウンドホール高音側には約10cmのスクラッチがあります。駒板下にも3弦付近を中心に細かなキズが見られます。横裏板は胸の当たる部分に浅い摩擦痕がある程度で、全体として良好な状態。ネック裏にも細かなキズがありますが、演奏上・外観上ともに大きな影響はありません。
塗装は薄めのセラック仕上げで、出荷時のオリジナル状態を維持しています。
| 商品名 | Kazuo Sato [カズオ・サトー] プレステージ Prestige |
|---|---|
| 商品ID | 1618921 |
| 楽器カテゴリ | ギター/ベース/弦楽器 > クラシックギター/フラメンコギター > クラシックギター |
| ブランド | Kazuo Sato [カズオ・サトー] |
| 型番・モデル | プレステージ Prestige |
| 楽器区分 | 中古 |
| 年式 | 2003年 |
| 程度 | 3+[EX] : 年代相応で標準的な状態 |
| トップ材 | スプルース(松) |
| サイド&バック材 | 中南米ローズウッド |
| カラー系統 | ナチュラル/木目系 |
| 生産国 | ドイツ |
| 弦長 | 640mm |
| ケース | ハードケース |
| 付属品 | クロス |
| 公開日 | 2026/08/30 |
| 更新日 | 2026/08/30 |
| 住所 | 〒110-0004 東京都台東区下谷3-3-5 アズール上野2F![]() |
|---|---|
| アクセス | 営団地下鉄日比谷線 入谷駅下車。 3番出口(上野方面行きの場合)又は4番出口(三ノ輪方面行きの場合)より徒歩5分。 JR山手線 鶯谷駅下車(南口)より徒歩10分。 近くにコインパーキングあり。 |
| TEL / FAX | TEL:03-3876-7207 / FAX:03-3876-7206 |
| 営業時間 / 定休日 | 営業時間 11:00~19:00 / 定休日 毎週水曜日 |
| ホームページ | http://www.guitarra.jp/ |
| 取扱商品タイプ | 新品, 中古, ビンテージ |
| 取扱商品カテゴリ | アコースティックギター/エレアコ, クラシックギター/フラメンコギター, ギター・ベース・弦楽器用アクセサリ/ケア用品, その他の楽器, CD/DVD/書籍/楽譜/教則本 |
| 対応サービス・設備 |
|
| Jギター決済 |
| 店名 | ギターショップ アウラ |
|---|---|
| 所在地 | 東京都台東区下谷3-3-5 アズール上野2F |
| メールアドレス | info@guitarshop.jp |
| 営業時間 | 営業時間 11:00~19:00 |
| 販売事業者 | |
|---|---|
| 代表者又は責任者 | |
| 所在地 | - 0 |
| 電話番号 | -- |
| 販売価格 | |
| 販売代金以外に必要な手数料等 | |
| 支払方法及び支払時期 | |
| 引渡時期 | |
| 申込み有効期限申込み有効期限 | |
| 保証 | |
| 返品・交換・キャンセル | |
| 販売数量制限その他の特別な条件 |
| 名称 | 株式会社アウラ |
|---|---|
| 許可を受けている公安委員会 | 東京都公安委員会 |
| 許可番号 | 第306619505019号 |

委託販売、買取、下取りのお申し込みは随時受け付けております。
現役の手工製作家によるメンテナンスチェックを実施し、楽器の状態を確認させて頂き正確な査定を致します。
大切な楽器を、「安心」と共に次のユーザーへと引き継ぐことを心掛けています。

確かな技術で、楽器の故障状況を的確に把握し、また、隠れた故障、潜在的な故障を見逃すことなく、適切な修理方法をご提案致します。
深刻な故障でもあきらめる前にまずはご相談下さい。
割れ、はがれ、傷等の破損や故障の補修。音質改善のためのナットとサドルの調整。
弾き心地改良のためのネック反り補正や、弦高、弦幅等を奏者に合わせるフィッティング調整。
更に再塗装、塗り重ね、フレットや糸巻きの調整や交換等の経年劣化に対しての補修、修理まで専門家の知識と技で、あらゆる問題点に関してのご相談、見積もり、リペアまで責任を持って承ります。担当制で木曜・土曜・日曜に各製作家がギターショップアウラに常駐しております。
お困りのことが御座いましたらお気軽に電話でご相談ください。
また、各担当製作家は、スペイン伝統工法に忠実に則り楽器を製作している現役製作家。
使用材からネック幅、弦幅、弦長などディテールを細かく指定出来るオーダーメイドについても製作家と直接ご相談頂けます。
名工から譲り受けた貴重材を使用するプレミアムオーダーメイドも受け付けております。




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