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ギターテクニック-Guitar Technique-

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アコースティックライン録り入門 アコギ エレアコ化計画

第2回 P.U.の取付け1(アコースティックギター編)

ここでは実際にピックアップマイクの取付け方法をご紹介します。取付けにあたっての注意点などもアドバイスしておきますので、自分で取り付けに挑戦してみたい方は是非参考にしてみてください。
※ 但し、取付けにあたってはギター本体に穴を開けたり、削ったりする作業を伴いますので、自信の無い方は決して無理をせず、専門のショップにお任せください。ご自分での取り付けは全て自己責任でお願いします。

■ピックアップマイクを取り付けてみる

スタンダードピエゾ(6弦タイプ)
ブリッジ加工により、エレアコに仕様変更

●スタンダードピエゾ(6弦タイプ使用)
●ブリッジ加工により、エレアコに仕様変更 ※使用工具:電動ドリル・ペーパーヤスリ(荒削り#120番-1枚 / 仕上げ#2000番-1枚)
※取り付け方法:ブリッジへの加工取付け

スタンダードピエゾ(6弦タイプ)
ブリッジ加工により、エレアコに仕様変更

1. ピエゾマイクの取り付け方(スタンダードピエゾ・6弦タイプ)

ナットの取り外し
1.弦、ナットの取り外し

はじめに全ての弦、およびナット(白色部分)を取り外します。

ナットの取り外し
ナットの取り外し
2.配線用の穴開け加工

ギター本体の1弦側、または6弦側のどちらか一方に、ピエゾマイク用の配線を通すため、直径2~3mm程度の穴を開けます。

ナットの取り外し

ピエゾ素子

ここでのポイントは、ピエゾの素子が1弦~6弦の上にキチンと乗っていることを必ず確認しておくことです。これが少しでもズレてしまうと、バランス感の悪いマイク出力となってしまい、6弦~4弦と1弦~3弦の音量が極端に違ってしまうような事にもなりかねません。購入時のサイズ確認はもちろんのこと、ここでの位置確認はとても重要です。
また、作業には電動ドリルなどを使用するとキレイに空けられます。
※ 穴の直径はピエゾマイクの配線の太さにより、変わりますので予めサイズを測っておきます。(穴が大きくなりすぎないように、注意しましょう。)

ピエゾ素子
ピエゾマイクの挿入口
2.ピエゾマイクの組込み

穴空けが完了したらピエゾマイクを挿入します。サイズの確認を再度行ってください。
ブリッジ内部で折れ曲がっていたり、ゆがみがないかをチェックします。

ピエゾマイクの挿入口
サドルの完成写真
4. サドルの加工

次に先ほど取り外したサドルをヤスリを使用し、適正弦高まで削ります。

サドルの完成写真

ナット削り

自分で加工を行う場合の、一番重要なポイントがナット削りと弦高調整です。
取り付けるピエゾマイクの幅を確認し、取り付け後のナットの高さを計算して削ります。棒ヤスリなどの使用は削りすぎの恐れがありますので、高さを確認しながら、ひたすらペーパーヤスリをかける方が安全です。

ナット削り

ナットの取り外し

どの程度削れば良いかを検討をつけ、ナットの加工に進みます。
※ナットを削る際、上下どちらを削れば良いかが問題になると思います。

ナットの取り外し

ナットのヤスリ加工

好みが分れるところですが、下(底)底面を削る場合は、極めて水平かつ平坦な、例えばガラス板などの上でないと作業は困難になります。テーブルの上などでの作業であれば、底面を削るより、上部を削り出した方が作業は容易になりますので、是非お試しください。あとはひたすら地道な作業を続けるのみ。この方法であれば、「やってしまった!」などのミスはかなり減少するはずです。

ナットのヤスリ加工

ピエゾ拡大写真

※上部分をどこまで削り出すか?これは実際に作業中、ギターに繰り返しセットしながら、作業を行うのが一番良いと思います。

ピエゾ拡大写真

弦高調整

各弦のバランス感を意識し、削りながら調整してください。

弦高調整

ギタートップの形状確認

また、細かい部分ですが、ギタートップ、ブリッジ下において、ギタートップの形状を確認することもおすすめします。ギターのトップは多少アーチしていたり、経年変化で若干の変形なども考えられますので、最終形状まで少しづつ調整しながら削っていきましょう。

ギタートップの形状確認
削り作業の最終仕上げ
5. 完成

削り作業が一通り終了したら、最終仕上げに入ります。
ナットを細かなペーパーでピカピカにし、ピカールなどの研磨剤で拭き磨きをすると更に良いと思います。

削り作業の最終仕上げ

サドルを確認しセットアップ完了

細かな傷や打痕がないか、自分の爪などでサドルを触りながら確認し、セットアップ完了です。

サドルを確認しセットアップ完了

2. コンタクトマイクの取り付け方

ギター用コンタクトマイク

コンタクトマイクは基本的にボディートップの裏面に貼り付けます。貼る位置によっては音に大きく影響する為、少しづつ場所を変えながら、最も自分の好みの音に近い部分に貼り付けると良いでしょう。

ギター用コンタクトマイク

ナットの取り外し

この写真は、位置関係がわかりやすいようにギタートップの表側に置いてみました。
セットアップの基本ポジションとなりますので、どの位置に貼り付ければ良いか、わからない方はまず、この位置から試してみてください。

1. 1弦~2弦あたりまでのブリッジ前or後
2. 2弦ブリッジ前or後ろ

ナットの取り外し

コンタクトマイクの特性である「エアー感」を生かすためには、アコースティックギターの低音の響きと、メリハリある高音がうまくバランスするマイク位置を求める必要があります。
そのため、写真のマイク位置から前後左右に少しづつ移動させ、音の変化を見ながら自分好みの音が得られる「ベストポイント」を探してみるとよいでしょう。

3. マグネットマイクの取り付け方

マグネットタイプマイク

マグネットタイプは、ほとんど手間のかからないマイクで、着脱も容易です。
しかし、取り扱いが簡単であるだけに、しっかりと基本的な取り付け位置には気をつけて欲しいと思います。
具体的に取り付け例を挙げてご紹介します。
ギターのサウンドホールは、メーカー毎に独自のホール形状を持っていて、決して統一したものではありません。また、ピックアップ側もメーカーによって、マグネット素子の場所などがバラバラであることがわかると思います。したがって、購入の際にお互いの形状やサイズを確認しておくことも大切です。

マグネットタイプマイク

マグネットマイク取付例

この写真は、マグネットマイクを取り付けたところをギターの真上から見ていますが、この取り付け例では、黒色素子と弦の位置が、かなりずれている事が確認できます。これでは音を正確には拾ってくれず、適切な音量やバランスを保てません。
サウンドホールを真上から見て、確実に弦の上(中央)に黒色素子が来るように配置してください。

マグネットマイク取付例

マグネットマイクの不安定なセッティング

微妙ではありますが、この写真もやや不安定なセッティングですので、正確にセットし直す必要があります。

マグネットマイクの不安定なセッティング

マグネットマイクの適切な取付例2
マグネットマイクの不安定なセッティング
マグネットマイクの適切な取付例2
マグネットマイクの不安定なセッティング

このような配置であれば黒色素子が各弦の中央に揃っている為、適正な音量、バランスが得られます。
左右のネジを緩め、少しづつずらしながら、正確な位置になるようにセットアップしてみましょう。

4. 楽器用コンデンサーマイクの取り付け方

コンデンサーマイク

最近、密かに人気の楽器用コンデンサーマイク。取り付けは、いたって簡単。
サウンドホールから手を入れ、ギター内部の力木にクリップを挟み込めば完了です。
楽器用のコンデンサーマイクは、指向性(音の方向)が鋭く狭いといった特徴を持つため、できる限り自分の出したい音が拾える部分にマイクを近づければ良いわけで、セッティングは実に簡単です。

コンデンサーマイク

マイクノズルを下向きにセット

この写真のようにマイクノズルを下向きにセットすれば、比較的柔らかな音が得られます。
また、ピンポイントで音が欲しい場合には、単純にその場所に近づけてみてください。
いろいろな音作りが可能ですので、自由に試してみるとよいと思います。

マイクノズルを下向きにセット

以上、代表的なピックアップマイクの取付け方をいくつかご紹介しましたが、
ピエゾマイク以外はギター本体への大きな加工も必要ありませんので、是非チャレンジしてみてください。

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