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前回までは、ピックアップの取り付け方法をご紹介してきました。ご自分の求めていたLine 音は見つかったでしょうか。このコーナーでは実際にアンプに接続し、『いざライヴ!』となった時などに、『あれ?イメージしていた音と違う。』とならないためにも、アンプやプリアンプなどのエフェクター類もあわせて具体的な周辺機器の使用上のアドバイスをしておきたいと思います。
一般的な接続方法としては上記の2つが挙げられます。
アコースティック楽器の魅力的なサウンドが、アンプを通す事によってさらに活々としたものに変化する事は誰もが良く知っていると思います。しかし、その音をよりリアルに表現する技術となると、現在でもまだ完成されているとは言い切れません。そこで、これを補う方法として一般的に使用されているのがプリアンプです。これをギターとアンプの間に組み込むことで、好みのサウンドに近づけたり、先に紹介したブレンドテクニックをよりレベルアップさせる事ができるのです。
楽器のスペックを最大限に活かす役割を担うアンプ。特にアコースティックサウンドの世界は奥深く、近年も益々研究されている分野です。ここでは先ず、アコースティックサウンドを活かすための基本的なセッティングを解説いたします。
上の図は一般的なアンプのコントロール部分を示しています。
機種によっては他にも多彩なコントロール部分を持つものもありますが、アコースティックサウンドでは『どれだけ楽器の音を忠実に再現できるか』が一番のポイントになると思います。
画面左より
INPUT …シールドケーブル差込部分
PHONE …ヘッドフォンケーブル差込部分
VOLUME …全体のボリューム調節部分
GAIN …音のひずみ調節部分
TREBLE …高音調節部分(通称:ハイ)
MIDDLE …中音調節部分(通称:ミッド)
BASS …低音調節部分(通称:ロー)
※ご注意
より長く機材を使用するためにも、アンプ電源のON/OFF の際は必ずボリームを0レベルに下げてから行ってください。
アンプへの負担を考えた場合、フルボリュームで音を鳴らした時よりも、電源のON/OFF 時の出力影響が最も大きいものなのです。 常にこの事を頭の片隅に置いておいてください。
上の図は一般的なアンプのコントロール部分を示しています。機種によっては他にも多彩なコントロール部分を持つものもありますが、アコースティックサウンドでは『どれだけ楽器の音を忠実に再現できるか』が一番のポイントになると思います。
音域調節の基本は時計の12 時、アコースティックの場合は概ねナチュラルな調節を行いますので10 時~14 時の範囲を多用します。
※根本的にアコースティックアンプではTREBLE (高音)が強調されているケースが多く見受けられます。
実際に使用頻度が比較的多い音域、バランス調節例
上の図の通り、TREBULE はやや低め/MIDDLE は真中前後/BASS はやや高めに調節しています。前記事でも触れましたが、どうしてもTREBLE は他の音域に比べて大きく感じ、そのままですとエレキのイメージが強い音になってしまうので、それを緩和させる意味でも若干低めに調節してください。MIDDLE 調節は言葉の通り、中域を指します。TREBLE とBASSバランスを概ね整えてから、環境に応じた調整を施すと良いでしょう。
ボリームを固定した状態で、各音域部分を1段階ずつMAX に近づけて行きながら楽器との相性を把握するのも良いと思います。これが俗に言う「耳をならす」という動作です。
アンプ選びの大きなポイントとなる「周波数」。言葉を耳にした事があっても、何だか専門的なイメージがして、わからない、という方も多い事でしょう。
確かに周波数というのは、サウンド振動や音の波動周期など一般的にはなかなか理解し難いものだと思いますが、一言で言ってしまえばアンプを通して聴こえて来る音の「味」を決める数値であると考えられます。
現在各メーカーからは「アコースティック専用」「エレキギター専用」として、それぞれ最も楽器に適した周波数を設定したアンプが販売されており、単純にアコースティック楽器には「アコースティック専用」とされているアンプを使用すれば、基本的に問題ないと思います。
ただ、上に述べたように、サウンド音域、周波数の違いによって生まれる音の違いは、メーカー毎の「味付け」の部分でもあり、それぞれの開発者の感性によって音域も決定されるため、どれも同じものではありません。
したがって、購入の際は異なる機種を聴き比べ、ご自分の感性に合う音域設定がなされているかどうかを十分に確かめてみる事が大切です。
ここで参考までにこんな話を一つご紹介します。
ギターでは5 弦A のチューニングは440Hz 、しかしレコーディング時には442Hz に設定する。こんな話を聞いたことあるでしょうか?
もちろん、440Hzは原音としては正しい周波数なのですが、録音時は他機材との接続による音変化もありますし、CD やDVDといったメディアに録音した場合には音も変化するため、スピーカーから聞く場合に442Hz の方が綺麗に聞こえる、という事が実際にあるのです。
このように、アンプを購入の際は周波数などの数値だけに頼らず、ご自身の耳で実際の音域を確かめながら選ぶことが重要です。
このためにも普段から耳を慣らし、感性を豊かにしておく事をおすすめします。
○プリアンプ
アンプの一種であり、主にギターから出力された音を調節するために使用します。
一般的にはアンプとして分類されますが、実際にはアンプ出力の手助け(音の増幅)を行いたいときに最も多く使用されます。
比較的多く使用されているプリアンアンプは概ね以下の通りです。
1. コンタクトタイプ・プリアンプ
その名の通り、コンパクトタイプで手軽に使用が可能。
まず試しに使用してみたい方にもおすすめできる機械です。
2. Mix Pro (L.R.Baggs )
ピエゾマイク+他マイクの2 統計でブレンド(MIX )が可能です。
ハウリング対策にも効果的で、つまみ調製により各自でハウリング環境を調製できます。
プリアンプ初心者の方にもおすすめできるほど簡単に扱えます。
この写真は、位置関係がわかりやすいようにギタートップの表側に置いてみました。
セットアップの基本ポジションとなりますので、どの位置に貼り付ければ良いか、わからない方はまず、この位置から試してみてください。
1. 1弦~2弦あたりまでのブリッジ前or後
2. 2弦ブリッジ前or後ろ
4. Para Acoustic D.I (L.R.Baggs )
上で説明した機能に加え、細かな調製が可能な機械です。近年アコースティックアーティストなどもライブ中の足元などを注意して見ると、このプリアンプを使用しているケースも多いことと思います。
コンパクトでありながら比較的簡単に使用できます。
各つまみ部分の調製を重ね、一つの音を組み上げるプリアンプをお探しの方にはおすすめです。
ブレンドを成功させるためには音量の調整が重要ですが、例えばピエゾマイクとコンタクトマイクを組み合わせた場合、各マイクに出力の差が生まれてしまい、そのままではバランスの悪い音になってしまいます。そこで、下記のようなヴォリュームマイクを使って出力調整を行います。
○BABY MIXER
このミキサーは2つのライン毎に、それぞれのヴォリュームコントロールが可能です。
生音までを変化させることができるミキサーは稀少で、音作りに大変役立ちますので、1台あると便利です。
ブレンドの割合について
基本的には、弦の音を70%+エアー音30%の割合がちょうど良いバランスだといえます。
ただし、これは標準的なものなので、環境によってボリュームの調整を行ってください。
いくつかの商品を例に挙げましたが、一口に『プリアンプ』といっても、機種によってさまざまな用途がありますので、機能をよく知り、用途に合った機種を選ぶことが大切です。購入時には楽器店などで相談してから購入してください。
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