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クラッシックを始め、ボサ・ノヴァ、フラメンコ、ジャズなど多くのジャンルで聞くことのできる『ナイロン弦ギター』の音はふくよかに&艶やかに、時に力強く心に響いてきます。
今回からはそんな『ナイロン弦ギター』の魅力にせまってみたいと思います。ちょっと敷き居の高いイメージのある『ナイロン弦ギター』の世界ですが、ここでは気軽に力を抜いて固定概念にとらわれずに色々なアプローチでどんどん弾いていきましょう。
1. まずは巻き弦(低音弦)から始めてみます。弦をサドルの方(サウンド・ホール側)から穴に通します。通した弦は3~5センチくらい出しておきます。
2. 穴を通した部分を折り返して、弦の下にくぐらせます。
3. 「2」で折り返した弦を「縛る」ように、折り返した場所の下をくぐらせて弦をしっかり引っ張ります。
4. 次にペグ(糸巻き)側の穴に弦を通します。
5. 通した弦をナット側に折り返して下をくぐらせます。
6.くぐらせた弦を上に引っ張ってペグを回して巻き上げます。
7. 6弦は外側に、5~4弦は内側に巻きます。
8. 次にプレーン弦です。巻弦と同様にブリッジに弦を通して少し長めに(4~6センチ)出しておきます。
9. プレーン弦は滑りやすいので折り返した弦を2~3回程くぐらせて、弦を引っ張て固定します。1弦は特に滑って固定しにくいので3回くぐらせると良いでしょう。
10. 糸巻き側も巻き弦と同様ですが、折り返した方の弦を2回くらいくぐらせて下さい。
11.ブリッジ&ヘッドの余分な弦をニッパーでカットしておきましょう。
12. ナイロン弦はチューニングが安定するまでしばらくかかるので、張った直後もしっかり弦を伸ばしておきましょう。
13. 折り返した弦を引っ張りながらペグを回して巻き上げます。1弦は外側に、2~3弦は内側に巻き上げて下さい。
右手のフォーム
まずはアルペジオを弾く時の右手のフォームを確認しましょう。
ナイロン弦ギターではほとんどピックは使いませんので、このスタイルが基本になります。
右手の指記号
T(P)=親指
i(i)=人差し指
m(m)=中指
r(a)=薬指
p(ch)=小指
左手のフォーム
ナイロン弦ギターでは、ロック・ギターのように親指をネックの上から掛けるスタイルはほとんどありませんので、このような形が基本となります。ネックの後ろの親指が横になってしまわないように注意しましょう。
爪は伸ばすの?
クラッシックやフラメンコでは基本的に爪でピッキングしますので、伸ばすのが普通です。スチール弦ギターで爪を使わないで弾いている人は無理に爪を伸ばす必要はありません。このコーナーでは気軽にナイロン弦の音を楽しむので細かいことは気にせずにどんどん弾いていきましょう。もし爪を伸ばすならお手入れもしっかりしなければなりません。必要以上に伸ばさずに、人さし指と中指は少し斜めに削って仕上げて下さい(図参照)。かき鳴らす奏法が多いと爪が痛むので、マニキュアやセメダインを爪の表面に塗って保護する人も多いようです。
アルアイレ
一般的によく使用されるスタイルで、
弦を弾いた指が他の弦に触れないピッキング方法です。
軽くクリアな音色になります。
弦を弾く方向によって色々な音色を出すことができます。
アポヤンド
弦を弾いた指が、次の弦にもたれかかるように触れて止まるピッキング方法です。次の弦に触れるので余計な共鳴もなく、しっかりした大きな音が出ます。単音プレイで主に使用されます。
それでは「アルアイレ」と「アポヤンド」でEのキーの『ドレミ(メジャー・スケール)』を弾いてみましょう。人さし指と中指の交互で弾いて下さい。
アルアイレで弾いた例
アポヤンドで弾いた例
次にベースを加えてみます。ベースは親指で弾いてください。
次にベースのリズムを変えてみます。
右手のフォームを作るためにアルペジオのパターンを1つ弾いてみましょう。しっかり右手の『型(フォーム)』をキープすることを意識して練習して下さい。
ベース弦が動くパターン
「i m r」が動くパターン
次回からは基本練習に加えて簡単な曲を弾いてみたいと思います。ギター選びのコツなどにも触れてみたいと思います。お楽しみに~。
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