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前回はナイロン弦ギターの“弦交換”や基本的なフォームなどについて解説してみましたが、今回はギターの『健康状態』のチェックの仕方を覚えましょう。また、テクニック強化として「ハンマリング・オン」&「プリング・オフ」にチャレンジします。その応用としてエリック・クラプトン風の練習曲も弾いてみます。どんどん弾いて楽しみましょう!!
ネックの反り
きちんとチューニングした後に1フレット(左手)と12フレット(右手)を押さえて、5フレットあたりを軽くたたいてみます。
弦とフレットに“葉書1枚”くらいの隙間があいているのが理想です。
音が出ないほど弦とフレットがくっついていたら、『逆反り』です。
弦とフレットの隙間が1mm以上あいていたら、『順反り』です。
ブリッジの浮き
チューニングした後に、名刺やテレフォン・カード、定期券などをブリッジの後ろに差し込んでみます。ブリッジがはがれて隙間があいていると、名刺やカードが入ってしまいます。
ナット
チューニングや弦を緩める時に“キン”というノイズしたら、ナットの異常です。
ペグ
ガタつきが無いか、スムーズに回るか、弦を巻いている「芯」の部分に割れが無いか、などをチェックします。
フレット
磨耗具合を調べます。少し擦れている程度なら“擦り合わせ”ですみますが、
磨耗がヒドイ場合は“フレット交換”が必要になります。
また、ネックの両サイドを軽くなぞってみて「引っ掛かり」がないかチェックしてみましょう。
次に、フレットの浮きもチェックします。
ブリッジの時と同じように名刺や定期券を、両側から差し込んでチェックします。
ブレイシング(力木)の剥がれ
ボデイを軽くたたいて、変な“ビビリ音”がしないかチェックします。
表板&裏板ともにチェックしましょう。
ボディの割れ
ブリッジの周辺、サウンド・ホールの周辺などが割れやすいので重点的に点検します。
裏板や側板なども木目に添って割れがないかチェックしましょう。
塗装の浮き、割れ
湿気による“浮き”や乾燥による“割れ”、色の変化などをチェックしましょう。ギター・スタンドと触れあっている部分は特に化学変化をおこしやすいので、注意しましょう。ギター・スタンドのゴム部分に布などを巻いて予防するのもいいでしょう。
“指先”でしっかりたたくのがコツです。6弦でベースを付けた形でEマイナー・ペンタトニックとCメジャースケールを弾いてみます。
譜例1 (2音でのハンマリング)
譜例2 (3音でのハンマリング)
指先を軽く“ひっかける”のがコツです。
ハンマリングと同じように、6弦でベースを付けた形でEマイナー・ペンタトニックとCメジャースケールを弾いてみます。
譜例3 (2音でのハンマリング)
譜例4 (3音でのハンマリング)
それでは最後にエリック・クラプトン風のアレンジを弾いてみましょう。「ハンマリング」&「プリング」も含まれています。
1~6弦全部を人さし指で押さえる『バレー(セーハ)』がたくさん出てきますので、しっかりバレーができるように練習して下さい。
まずはバレーのフォームをチェックしてみましょう。
ナイロン弦でのバレー(セーハ)
指板にカーブが付いていないナイロン弦ギターでは
人さし指はまっすぐバレーします。
スチール弦ギターでのバレー(セーハ)
ネックの幅が狭いスチール弦のギターでは
人さし指を少し曲げてバレーします。
では曲を聴いてみましょう。
それではパートごとに練習していきます。3つのパートをつなげれば完成です。
譜例5 (イントロ)
譜例6 (Aメロ)
譜例7 (Bメロ)
次回からテクニック強化として「単音ベース」でベースを弾きながらメロディを合わせる奏法にチャレンジします。お楽しみに~。
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