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今回はブルースで使用する、もうひとつの代表的なスケールである「メジャーペンタトニック・スケール」について解説したいと思います。このスケールはブルースだけでなく、ロック、カントリー、ポップス、フュージョン、ファンク、ジャズetc.と様々なジャンルで幅広く使われるスケールなので、ここでしっかり理解しておいてください
Cメジャーペンタトニックの構成音
※メジャースケール(ドレミ・・・)から4番目(ファ)と7番目(シ)を省いたスケール。
“四七抜き音階”とも呼ばれる。
メジャースケールの省略形と考えてよい。
マイナー・ペンタトニックと比較するために「Aメジャー・ペンタ」の構成音も
例にあげておくので、参考にしてください。
では実際にこのスケールを弾いてみましょう!
スケール・フォーム(形)は「マイナーペンタ」とまったく同じなので、基本形1と基本形2を例にあげて位置を示すので「マイナーペンタ」と比較して覚えてください。
“形は同じで基準(中心)になる音が変わる”だけですので、2つのスケールの“距離”を意識して弾いてみてください。
基本形①での位置関係
“形” “スケール・フォームの並び方” は「マイナーペンタ」とまったく同じだが、中心になる音(指)が違う
基本形②での位置関係
「Aマイナー・ペンタ」を“短3度(3フレット)下げた位置”で同じように「ペンタトニック・スケール」を弾けばよい。
この場合、「Aメジャー・ペンタ」=「F#マイナー・ペンタ」になる。
つまり、6弦の人さし指の音が“マイナー”で、小指の音が“メジャー”になる、という風に整理しておくとよい。
では実際に「Aメジャー・ペンタトニック」を使った(中心とした)フレーズを弾いてみましょう!
譜例1
譜例2
このように「メジャー・ペンタ」らしい雰囲気を出すために、
まずは“ルート”(中心の音)で落ち着くようにフレーズを組み立てるとよいでしょう。
「メジャーペンタ」も「マイナーペンタ」の時と同様に、「スケール」そのものでは“そっけない”というか“ベタ”な感じになってしまうので、調味料(スパイス)となる音を加えて、「スケール」を料理してみましょう!
明るい「メジャー・ペンタ」に“ブルー・ノート”である「♭3rd」を加えることにより、少しブルーで、大人な雰囲気をかもし出せる。「メジャー」と「マイナー」の中間的な感じになる。
※マイナーペンタに対しての「♭5th」の位置と同じ。
譜例3
もともと「メジャースケール」から省略した「4th」を戻した形。よりメロディアスな感じになる。
ペンタトニックのいわゆる“クサさ”がとれる。
譜例4
参考:“BB BOX”Key=A(基本形②+♭3rd&4th+クロマチック)
「♭3rd」と「4th」の両方を加えた、“B.B.KING”がよく使うポジションを1つ紹介しておきますので弾いてみて下さい。
譜例5
まとめ
「マイナー・ペンタ」と「メジャー・ペンタ」を使いこなせれば、あらゆるジャンルに対応することができます。
この2つの「スケール」は基本中の基本であり、奥深いスケールなので、時間をかけてじっくりとマスターしてください。
次回は“スライド・ギター”に挑戦してみましょう。
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